はじめに
Q:いよいよ師走。年末年始の準備をする時期になってきました。新年のお祝いやご挨拶に年賀状を送ろうと考えている方も多いのではないでしょうか。
そうは言っても、忙しさからなかなか準備が進まず、気が付いたらもう年末、ということはよくあることです。「もう外注できるところがない!」ということもあるでしょう。
また、「オリジナル年賀状を作りたい!」と思っても、書き方に不安があったり、文面が思い浮かばなかったりすることもあるでしょう。
ここでは、そんなさまざまな理由で自作での年賀状作成を検討されていらっしゃる方に向け、すべてオリジナルで年賀状を作成する方法と、PDF編集ソフト「PDFelement」(PDFエレメント)からダウンロードできる無料のテンプレートや素材を使って効率的に作成する方法についてご紹介します。
目次:
1. 年賀状のつくり方
新年のご挨拶に粗相があっては、せっかくの年賀状も台無しです。年賀状を1から自分で作るには、はがき(用紙)についてのルールと、書き方のルールを知っておく必要があります。
ここでは、年賀状を作るにあたって知っておきたいルールについてご紹介します。
(1) 用紙と注意点
オリジナルの年賀状を自宅で印刷する場合は、販売されている年賀はがき、または、官製はがきやポストカードなどを使用することをお勧めします。
しかし、さらにオリジナル感を出すために、市販のはがきやポストカードは敢えて使わないという場合にも、郵便はがきにはルールがあるので注意しましょう。
ここでは、オリジナルの用紙を年賀はがきとして郵送する際の注意点をご紹介します。
・はがきの重さとサイズ
はがきとして扱うための条件は、紙の重さが2~6g、サイズが14cm~15.4cm × 9cm~10.7cmの範囲に収まっている必要があります。(官製はがきのサイズは、14.8cm×10cmです。)
条件にあわない用紙は手紙扱いとなり、はがきの金額で送ることはできません。なお、はがきとして送る場合の切手の料金は、1通63円です。
・はがきに「郵便はがき」か「POSTCARD」と記載する
はがきとして扱うためには、宛名面の上部か左側中央に「郵便はがき」または「POSTCARD」と記載する必要があります。
この記載がない場合は、はがきとして扱えず63円で送ることはできません。
・白色、もしくは淡い色の用紙を使う
宛名や「郵便はがき」といった記載を読み取りやすくするため、用紙は白色、または、淡い色のものを使用する必要があります。
色の濃い用紙を使用する場合は、宛名ラベル(シール)を使用したり、「郵便はがき」の表記が分かるようにしたりする工夫が必要です。
・宛名面に文章を入れる場合は、用紙の2分の1の範囲で収める
宛名面に入れる文章は、縦向きは下半分、横向きは左半分で、用紙の2分の1の範囲に収めるようにします。
・郵便番号の枠に青と黒は使えない
郵便番号を記載するための枠は、必ずしも必要ではありません。もしも、枠を付ける場合は、金赤か朱色で作成します。青色と黒色は使えません。
(2) メッセージの書き方
年賀状には、通常の手紙やはがきとは異なり、新年をお祝いし、相手の幸せや健康を願う意味が込められています。年賀状の文章は、一般的に次のような内容で作成します。
① 新年を祝う賀詞
はじめに、新しい年を祝う言葉である「賀詞」を書きます。
例)
あけましておめでとうございます
謹賀新年
迎春
賀正
Happy New Year
② 昨年お世話になったお礼を伝える
次に、昨年中にお世話になったお礼を伝えます。
なお、去年という言葉は使わないようにしましょう。
例)
旧年中は大変お世話になり 心より感謝いたしております
昨年は格別のご指導を賜り 厚くお礼を申し上げます
③ 変わらずのお付き合いをお願いする
新しい年も変わらずにお付合いいただくことをお願いする言葉を添えます。
例)
今年もよろしくお願いいたします
本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど よろしくお願い申し上げます
④ 一言メッセージを添える
送る相手に伝えたいメッセージを添えます。
⑤ 相手の幸せや健康を願う言葉で締めくくる
最後に、送る相手の幸せや健康を願う言葉で締めくくります。
例)
皆様のご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます
幸多き年でありますよう心からお祈り申し上げます
⑥ 年号と日付を入れる
年号や日付、干支などを書き添えます。
例)令和〇年 元旦
年賀状に添える一言が思い浮かばない!というときは、日本郵政のWebサイトにおすすめの例文集があるので、利用してみるとよいでしょう。
日本郵政(年賀状に添える一言文例集)
https://print.shop.post.japanpost.jp/nenga/feature/nenga_word/
2. 電子年賀状のつくり方
宛名を書くのが面倒だったり、郵送にお金がかかるのが嫌だったり、そもそも元旦に間に合わなかったりなどで、年賀状を郵送せず、電子年賀状としてパソコンやスマホから送る方も増えています。
年賀状を画像データやPDFとして保存すれば、メールやSNSを利用して送ることができるので、とても便利です。
ここでは、パソコンやスマホを利用して年賀状を作成する方法について解説します。
(1) 画像を編集する
画像編集アプリを使うと、元の画像にイラストや写真、テキストなどを追加して、年賀状として編集することができます。
年賀状作成アプリやワープロソフトなどで作成した年賀状を画像として保存し、編集してもよいでしょう。なお、画像編集アプリは無料のもので十分です。
画像編集アプリで電子年賀状を作成し、送付する際は、一般的に次のような手順で行います。
① アプリで画像編集
画像をアプリで開き、指示に従って編集します。
アプリで提供されているイラストや自分で撮った写真、ダウンロードしたイラストなどを編集し、他の素材と組み合わせたり、コメントを入れたりしながら、年賀状を作成します。
② 完成した年賀状をスマホやパソコンに保存
アプリで年賀状デザインが完成したら、自分のスマホやパソコンに画像をダウンロードし、保存します。
③ 年賀状画像を送信
元旦に、年賀状データを投稿します。
(2) PDF形式のカードを編集する
PDF形式のファイルを編集するには、編集ソフトが必要です。
なお、ここでは、無料でダウンロードできるPDF編集ソフト「PDFelement」(PDFエレメント)を使用して、PDF形式のカードを編集する手順をご紹介します。
➬Microsoft Office、画像、テキストなど合計17種類のファイル形式に対応。
➬レイアウトと書式を崩さずに、各形式に合わせた高度設定も可能。
➬互換性あり!他のファイル形式からPDFまで直接作成/変換可能。
① PDFelementでファイルを開く
「PDFelement」を起動し、「ファイルを開く」をクリックします。
② PDFファイルを編集する
「編集」をクリックし、編集画面を表示します。
テキストを変更・追加したり、画像を追加したりしてPDFファイルを編集します。
③ PDFファイルを保存する
「ファイル」の「名前を付けて保存」をクリックして編集したファイルを保存します。
3. 便利&無料の素材
ネット上には、年賀状作成に使える便利な無料素材をたくさん見つけることができます。
干支のイラストや写真、年賀状のテンプレートなどをダウンロードして利用すれば、オリジナル年賀状の作成も簡単に、そして、素敵なデザインに仕上げることができるでしょう。
ここでは、年賀状に利用できる無料素材を提供しているWebサイトをご紹介します。
(1) acイラスト
ACイラスト(https://www.ac-illust.com/)は、無料のイラスト素材をダウンロードできるWebサイトです。ダウンロードしたイラストは、加工したり、商用利用したりすることも可能です。
(2) PDFテンプレート
「PDFelement」は、PDFの年賀状テンプレートを無料でダウンロードできるWebサイトです。テンプレートと同時に、PDF編集ソフト「PDFelement」も無料でダウンロードできるので、編集するために特別な準備をする必要がありません。
まとめ
毎年、余裕をもって準備しようと思っていても、ついついギリギリになってしまう年賀状。そうはいっても、既成のものになかなか気に入ったものがなく、注文するのに躊躇する方もいらっしゃるでしょう。
郵送はもちろん、電子年賀状としてメールやSNSで送る場合でも、自分で撮った写真や無料でダウンロードできる写真・イラストなど、素材があれば、簡単にオリジナリティあふれる年賀状を作成することができます。
スマホやパソコンでいつも使っている画像編集アプリを使ったり、無料でダウンロードできるPDF編集ソフト「PDFelement」(PDFエレメント)などを利用したりして、是非、年賀状作りに挑戦してみてください!
役に立ちましたか?コメントしましょう!