PDFファイルの中には、スキャンした際に上下が逆になっていたり、ページの向きが揃っていなかったりするものも少なくありません。そんなときに便利なのが、PDFのページを回転させて保存する機能です。

この記事では、オンラインで使えるPDF回転ツールと、オフラインでのPDF編集ソフトの両方を紹介し、使用シーンに応じた選び方やよくある質問にもお答えしていきます。

目次

PDFページを回転して保存するには何が必要

PDFの向きを変えたのに、次に開いたとき元に戻っていた」「印刷時だけでなく、ファイル自体のページ方向を修正したい」——そんな経験はありませんか?

PDFビューワーなどで行う画面表示上の回転は一時的な処理にすぎず、ファイルそのものの回転状態を固定するには、保存処理に対応したPDF編集ツールを使う必要があります。

ここからは、そうしたユーザーの悩みを解決できる具体的な方法として、まずは安定した操作が可能なオフラインソフトから紹介し、続いてインストール不要で手軽に使えるオンラインツールをご紹介していきます。


オフラインでPDFを回転・保存するおすすめソフト

オンラインツールは便利ですが、インターネット環境が不安定なときや、大量のファイルを処理したい場合には、やはり専用ソフトの導入が安心です。この部分では、PCにインストールして使用する代表的なPDF編集ソフトをご紹介します。


PDFelement

PDFelement(PDFエレメント)は、PDF編集・変換・注釈など幅広い機能を備えた多機能ソフトです。ページごとの回転や、複数ページの一括回転など可能です。

PDFelementでPDFを回転する

操作はシンプルで、対象ページを選択してクリックするだけ。回転後のPDFはそのまま保存できるため、修正作業もスムーズです。また、オフライン環境で完全に動作するので、ネット接続を気にする必要もありません。

他のツールと比べても、処理速度が速く、大量のPDFにも対応できるのが強みです。個人利用はもちろん、ビジネスシーンでも活躍します。

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Adobe Acrobat

Adobe Acrobatは業界標準のPDFソリューションで、当然ながらページ回転機能も備えています。ただし、回転した状態を保存するには有料のPro版が必要になるため、コスト面を重視する方にはややハードルが高いかもしれません。


その他のPDF閲覧ツール

Windows標準のEdgeブラウザや、MacのPreviewアプリでもPDFのページを回転表示することは可能ですが、回転後の状態を保存する機能は基本的に備わっていません。見た目だけが変わって、実際のファイルは変化していないという状態になるので、編集目的には不向きです。


オンラインでPDFを回転・保存するおすすめ無料ツール

この部分では、ブラウザ上でPDFを回転し、保存できるオンラインツールをご紹介します。インストール不要で、誰でもすぐに利用できるのが魅力です。

PDFelement オンライン回転ツール

PDFelementオンライン回転ツールは、使いやすさと機能性を兼ね備えた無料のPDF編集サービスです。PDFをアップロードし、任意のページを左回転・右回転し、回転後の状態でそのままダウンロード保存が可能です。操作も直感的で、初心者にも安心です。

【操作手順】

  1. ブラウザでPDFelementオンライン版を開く
  2. 「ファイルを選択」ボタンからPDFをアップロード
  3. 該当ページを選択し、左回転または右回転をクリック
  4. 「ダウンロード」で回転状態が反映されたPDFを保存
オンラインでPDFを回転する

データはオンライン上で処理され、セキュリティにも配慮されているため、ビジネス用途でも安心して利用できます。

iLovePDF

iLovePDFも有名なオンラインPDFツールのひとつで、PDFのページ回転機能を備えています。複数ページを一括で回転することもでき、スピーディーな操作が可能です。

iLovePDFでPDFを回転する

ただし、無料版では処理回数に制限があるため、頻繁に使いたい方は注意が必要です。

Smallpdf

Smallpdfは多言語対応で、シンプルなUIが特徴のオンラインPDFサービスです。PDFのページを回転し、即座に保存できます。クラウドベースで処理されるため、スマートフォンからでも快適に利用できます。

SmallpdfでPDFを回転する

ここまでが、オンライン上で手軽にPDFのページを回転・保存したい方におすすめの方法でした。次は、より高機能で安定した作業が可能な、オフラインでの方法について見ていきましょう。


ツール比較とシーン別おすすめ

ここまで紹介した各ツールの特徴を一覧で整理し、それぞれのおすすめ使用シーンを表にまとめました。目的や使用環境に応じて、自分に最適なPDF回転・保存ツールを選んでください。

ツール名 利用形態 保存機能 操作の簡単さ スマホ対応 特徴・おすすめの使用シーン
PDFelement オンライン回転ツール オンライン 今すぐ簡単にPDFを回転して保存したいときに最適
PDFelement オフライン △(モバイル版あり) 大量のPDFを一括で処理したいときやビジネス利用に
iLovePDF オンライン 手軽に数ページだけ回転したいときにおすすめ
Smallpdf オンライン シンプルなUIで使い方も簡単
Adobe Acrobat(Pro) オフライン ◎(有料) 機能の充実度を重視する上級者・業務用途向け

PDFの回転と保存機能は、表示調整だけでなく、印刷レイアウトの最適化や電子文書の整理にも役立ちます。目的や作業環境に合わせて、最適なツールを選びましょう。


PDF回転に関するよくある質問

  • Q1:PDFを回転したのに、保存しても向きが変わっていません。
    A:一部ツールでは表示だけを回転させており、実際のファイルに変更が加えられていない可能性があります。PDFelementのように「回転後の保存」に対応したツールを使用してください。
  • Q2:スマホからでもPDFを回転できますか?
    A:はい、PDFelementのオンライン版やモバイルアプリを使えば、スマートフォンからでもPDFの回転・保存が可能です。
  • Q3:回転後に他の編集もしたいのですが、可能ですか?
    A:PDFelementデスクトップ版を使えば、ページ回転だけでなく、テキストの編集や画像の挿入、注釈追加なども柔軟に行えます。

まとめ

PDFのページを回転して保存する方法には、オンラインツールとオフラインソフトの両方があります。それぞれに利点があるため、「手軽さ」「安全性」「処理量」など、自分の用途に合った方法を選ぶことが重要です。

表示回転だけでは不十分な場面でも、PDFelementを活用すれば、確実に保存まで含めた編集が可能です。ぜひ今回紹介したツールを使って、PDF文書を快適に整えてみてください。

星野
星野 更新日: 2025-06-19 17:58:46