資料や論文など、文章の翻訳には時間やコスト、人手がかかります。そこで有効になるのが、翻訳機能をもつWebサイトやツールの活用です。
翻訳機能をもつWebサイトやツールにはさまざまなものがあり、無料で簡単に利用できるものから、専門用語の翻訳も可能な本格的な翻訳ソフトまで、目的に応じて選択できます。
今回は、無料のものから有料のものまで、翻訳機能をもつアプリ・ソフト・Webサイトなど、おすすめのツールをご紹介していきます。
目次:
Part 1. スマホ向けの翻訳アプリ
スマホ向けの翻訳アプリは無料で使用できるものが多く、入力されたテキストの翻訳はもちろんのこと、OCR機能を使ってカメラで撮影した画像に含まれるテキストの翻訳ができるものや音声翻訳ができるものなどもあります。
ここでは、無料で使用できるものから有料のものまで、おすすめのスマホ向けの翻訳アプリを4種類ご紹介します。
【無料】Google 翻訳:テキスト、写真、音声翻訳
「Google 翻訳」は、Google社が提供するOCR機能のある翻訳アプリで、最大133の言語間の翻訳が可能です。
Google 翻訳では、キーボードや手書きで入力されたテキストを翻訳したり、写真や音声を翻訳したりすることができます。(オフライン翻訳可能)
なお、WindowsやMacOS、iOS、Androidなど、それぞれのOSに対応したアプリが無料でダウンロード・使用することができます。
【無料】Microsoft Translator:100以上の言語の翻訳
「Microsoft Translator」は、Microsoft社が提供するOCR機能のある翻訳アプリで、100の言語間の翻訳が可能です。
Microsoft Translatorでは、キーボード入力されたテキスト、撮影やインポートした画像、音声やグループの会話を翻訳したりすることができます。(オフライン翻訳可能)
なお、WindowsやMacOS、iOS、Androidなど、それぞれのOSに対応したアプリが無料でダウンロード・使用することができます。
【無料】Papago – AI通訳・翻訳:自然な音声、画像・テキスト翻訳
「Papago」は、NAVER社が提供するOCR機能のある翻訳アプリで、14の言語間の翻訳が可能です。
Papagoでは、キーボード入力されたテキスト、撮影した画像、音声やグループの会話を翻訳したりすることができます。(オフライン翻訳可能)
なお、WindowsやMacOS、iOS、Androidなど、それぞれのOSに対応したアプリが無料でダウンロード・使用することができます。
【無料・有料】DeepL翻訳:テキストや写真、音声を翻訳
「DeepL翻訳」は、DeepL GmbHが提供する翻訳アプリで、30以上の言語間の翻訳が可能です。
DeepL翻訳では、入力されたテキスト、文書ファイル、画像や音声を読み込んで翻訳することができます。
なお、WindowsやMacOS、iOS、Androidなど、それぞれのOSに対応したアプリが無料でダウンロードできますが、無料での使用には制限があります。
そのため、高度な機能を使用する場合は、「DeepL Pro」へのアップグレードが必要です。
- DeepL Pro(年間契約月額料金:Starterは1,150円、Advancedは月間3,750円、Ultimateは7,500円)
Part 2. pc向けの翻訳ソフト
PC向けの翻訳ソフトは、入力されたテキストや読み込んだファイルを自然な言葉で翻訳したり、専門用語を考慮した翻訳をしたりするなど、高機能な翻訳が可能です。
そのため、スマホ用のアプリに比べ、高価格帯のものが多いといえます。
ここでは、そんなPC向け翻訳ソフトのなかでも、おすすめの3種類をご紹介します。
【有料】SDL Trados Studio
「SDL Trados Studio」は、RWS社が提供するWindows対応の翻訳ソフトで、200以上の言語間の翻訳ができます。
SDL Trados Studioには「翻訳メモリ機能」と「機械翻訳機能」が搭載されており、過去の訳文を流用するなどプロ仕様の翻訳ができるのが特徴です。
さらに、SDL Trados Studioは、Word、Excel、PowerPoint、PDFなど50種類以上のファイル形式に対応しています。
- 1年間有効ライセンス:48,000円、永久ライセンス:100,000円(Trados Studio 2022 Freelance)
【無料・有料】みらい翻訳
「みらい翻訳」は、みらい翻訳社が提供するWindows・MacOS用のソフトで、翻訳アプリケーションサービスに接続して使用します。
みらい翻訳では、25の言語間の翻訳が可能で、「プロ翻訳者レベルの翻訳精度」と「高いセキュリティ水準」が特徴です。
さらに、みらい翻訳は、5種類のファイル形式(Word、Excel、PowerPoint、PDF、TXT)に対応しています。
- ベーシックプラン:月額80,000円、ワード数定額プラン:月額120,000円
【無料・有料】PDFelement
「PDFelement」は、Wondershare社が提供する翻訳機能付きのPDF編集ソフトで、51種類の言語の翻訳が可能です。
PDFelementでは、開いているファイルのページ数を指定、または、翻訳したい範囲を選択してAI翻訳機能を実行します。さらに、PDFelementは、Word、Excel、PowerPoint、PDFなど11種類のファイル形式に対応しています。
- 標準版:5,980円(永続ライセンス)、プロ版:9,980円(永続ライセンス)
PDFファイルを【異なる言語に翻訳】する方法|Wondershare PDFelement
プライバシー保護 | マルウェアなし | 広告なし
Part 3. オンラインで利用可能の翻訳サイト
オンラインで利用可能な翻訳サイトは、インターネット上で利用できる翻訳サービスです。テキストを入力したり、ファイルをアップロードしたりするだけで、様々な言語に翻訳することができます。
ここでは、オンラインで利用可能の翻訳サイトのなかでも、おすすめの3種類をご紹介します。
【無料】Doc Translator
「Doc Translator」は、WordやExcel、PowerPoint、テキストファイルなどを読み込み、100以上の言語に翻訳することができるオンライン翻訳サービスです。
Doc Translatorのサイト上にファイルをアップロードして翻訳結果を取得するには、ユーザー登録が必要です。
なお、アップロードされたファイルは、24時間以内にサーバーから削除されます。
【無料】Bing翻訳
「Bing翻訳」は、キーボード、または、音声によって入力された5,000文字以内のデータを100以上の言語に翻訳することができるオンライン翻訳サービスです。
どのようなトーンで翻訳するか「標準」「カジュアル」「フォーマル」から選択することができ、翻訳結果はコピーして利用することができます。
【無料・有料】weblio英語翻訳
「weblio英語翻訳」は、入力した最大4000文字以内のテキスト、または、指定したURLのWebページ内のテキストを日本語から英語、英語から日本語に翻訳することができるオンライン翻訳サービスです。
基本無料で使用できますが、広告を表示せず、最大限の機能を利用するためには、有料会員としてユーザー登録する必要があります。
- プレミアム会員:月額330円
Part 4. まとめと翻訳ツール比較一覧表
今回は、おすすめの翻訳機能をもつアプリやソフト、Webサイトをご紹介してきました。
簡単な翻訳から専門的な文書の翻訳ができるツール、文書の要素による口調を選択できたりするツールなど、ツールにより異なる特徴があります。
ご紹介した10種類の翻訳ツールの特徴をまとめてみましょう。
製品 | 対応OS | 価格 | 特徴 |
Google 翻訳 | Windows、MacOS、iOS、Android | 完全無料 | テキスト、写真、音声の翻訳 |
Microsoft Translator | Windows、MacOS、iOS、Android | 完全無料 | テキスト、写真、音声、グループ会話の翻訳 |
Papago – AI通訳・翻訳 | Windows、MacOS、iOS、Android | 完全無料 | テキスト、写真、音声、グループ会話の翻訳 |
DeepL翻訳 | Windows、MacOS、iOS、Android | 無料版・有料版あり | テキスト、写真、音声の翻訳 |
SDL Trados Studio | Windows、MacOS、iOS、Android | 有料 | ファイルの翻訳 |
みらい翻訳 |
Windows、MacOS、iOS、Android | 有料 | ファイルの翻訳 |
PDFelement | Windows、MacOS、iOS、Android | 試用版・有料版あり | PDFファイルの作成・編集 PDF内テキストの翻訳・要約 など |
Doc Translator | Windows、MacOS、iOS、Android | 無料 | ファイルの翻訳 |
Bing翻訳 | Windows、MacOS、iOS、Android | 無料 | テキスト、音声の翻訳 |
weblio英語翻訳 | Windows、MacOS、iOS、Android | 無料版・有料版あり | テキスト、Webサイトの翻訳 |
今回ご紹介した10種類にも、無料で簡単に使えるツールや専門性の高い翻訳が可能なツールなど、それぞれ特徴が異なります。
さらに、PDFelementのように、本来はPDF編集ソフトでありながら翻訳機能が搭載されたツールなど、複数の機能が利用できるコスパの良いツールもあります。
業務の性質などを考慮しながら、最適な翻訳ツールを選択してください。
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