「PDFの余白が大きすぎて資料が読みづらい」、「提出用にスキャンしたデータの切り取り方がわからない」
このように、PDFの編集作業で悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
実は、PDFのトリミング作業は、目的に合った正しいツールを選べば、誰でも簡単かつ数秒で完了できます。
本記事では、MacやWindowsの標準アプリ、インストール不要のオンラインツール(HiPDF)、高機能な専用ソフト(PDFelement)、そしてスマホアプリの4つのルートを使ってPDFをトリミングする方法を徹底解説します。
PCとスマホで手軽にPDFページをトリミングできるツール「PDFelement」
本記事では「標準アプリ」、「オンラインツール」、「専用ソフト」、「スマホアプリ」の4つの方法を紹介しますが、すべての方法を覚える必要はありません。
まずはここでPDFトリミングの基本的な仕組みを理解し、現在の状況(急ぎ・機密性など)に合わせて「最短ルート」を選びましょう。

PDFトリミングとは、ページ内の不要な余白や情報を隠し、必要な部分だけを「表示範囲」として再設定する操作のことです。
画像編集の「切り抜き」とは異なり、多くのツールではデータを削除せず「表示枠(CropBox)」を変更するだけの非破壊編集である点が特徴です。
PDFの切り取りは、資料の見栄え向上や印刷コスト削減のために行われます。
具体的には「提出資料の体裁整理」、「印刷時のコスト削減・視認性向上」、「自炊(スキャンデータ)の最適化」といったシーンで、余白をトリミングするニーズが発生します。
スキャンした請求書や契約書の周囲にできた黒い影や、不要な余白をカットし、信頼できるビジネス文書として整えます。
不要な余白を削ることで、コンテンツを用紙いっぱいに拡大して印刷でき、文字や図面が見やすくなります。インクや用紙の節約にもつながります。
書籍をスキャンした際に生じる「ノド(綴じ代)」や傾きによる余白を除去し、タブレットやスマホの画面サイズに合わせて読みやすく最適化します。
トリミング作業で最も多い失敗は、「元に戻せなくなった」、「意図せず全ページを切ってしまった」というトラブルです。
これらを防ぐため、作業前には必ず以下の2点を確認してください。効率よく作業を進めるためにも、リスクヘッジは欠かせません。
前述の通りトリミングは非破壊編集が多いですが、ツールや保存形式によっては上書きされて元に戻せない場合があります。必ず元ファイルをコピーしてから作業を開始してください。
トリミングを実行する際、「現在のページのみ」か「全ページ一括」かの設定を必ずチェックしましょう。特にスキャンした書籍など、偶数・奇数ページで余白の位置が異なる場合、一括適用すると必要な文字まで切れてしまう可能性があります。
以上を踏まえて、どのツールでPDFを切り取るべきかは、「機密性・頻度・ページ数・作業環境」で判断するのがオススメです。
以下の表を参考に、PDFトリミングに最適なツールを選んでください。
|
重視するポイント |
推奨ツール |
選び方の理由 |
|
とにかく急ぎ・ソフト不要 |
インストール不要でブラウザから即完了。無料でPDFトリミングしたい単発作業に最適。 |
|
|
機密文書・大量処理 |
オフライン処理で安全。数百ページのPDF切り取りも一括処理可能。 |
|
|
Macユーザー・標準派 |
追加コストなしで高機能。ただし数値指定など細かいトリミングは苦手。 |
|
|
Windowsユーザー・標準派 |
専用アプリがない場合の緊急避難策。精度は低い。 |
|
|
スマホ・外出先 |
スマホのタッチ操作で直感的にPDFをトリミング可能。 |
なんとなくここで目星がついたら、本記事内の該当する章にジャンプして早速作業を始めましょう!
標準アプリを使えば、新しいソフトを入れずに無料でPDFトリミングを試せます。機能は制限されますが、簡易的な切り取りなら十分対応可能です。
Mac標準の「プレビュー」は、直感的な操作でPDFの余白をトリミングできます。
注意:この方法では、トリミングした選択範囲外部分について、“プレビュー”では表示されませんが、他のアプリでは表示されるケースがある点に注意してください。
対象のPDFファイルをダブルクリックしてプレビューアプリで開き、画面右上の[マークアップツールバーを表示]ボタンをクリックして編集メニューを展開します。

ツールバー左上側の[長方形で選択]を選択。

残したい範囲をドラッグして囲み、ツールバーの[切り取り]ボタン(またはCommand+K)を押してトリミングを実行します。

注意: この方法は「数値で正確に切る」ことや「直感的な範囲指定」が難しいため、あくまで緊急用の代替案として認識してください。

Windows標準機能には直接的なPDFトリミング機能がないため、「Microsoft Print to PDF」で擬似的に余白をカットします。
PDFをEdgeやChromeで開き、印刷メニュー(Ctrl+P)を呼び出してプリンターに[Microsoft Print to PDF]を選択します。

[その他の設定]から印刷設定の倍率(スケール)を100%以上に拡大します。
左上を起点に拡大されるため、主に右側や下側の余白を印刷範囲外へ押し出すことができます。左や上の余白は調整できないため、プレビューで切れ方を確認しながら保存してください。

「ソフトを入れたくない」、「今すぐPDFをトリミングしたい」場合は、オンラインツールが最適です。
ここではWondershare社が公開しており、信頼できるオンラインツール「HiPDF」を使って、ブラウザ上で手軽に余白を切り取る手順を紹介します。

HiPDFは、インストール不要で無料のPDFトリミングが可能です。処理後60分でファイルが削除されるためセキュリティにも配慮されており、単発の作業や急ぎのPDF切り抜きに最適です。
HiPDFなら、ドラッグ&ドロップと範囲指定だけの簡単ステップでPDFトリミングが完了します。
ブラウザからHiPDFにアクセスして、「PDFをトリミング」ページにアクセス。
※PDF内容を直接編集したり、結合・保護したりできる「PDFを編集」メニューもオススメです
画面中央にファイルをドラッグ&ドロップするか、デバイスからPDFを選択して、アップロードします。

表示されたプレビュー画面で枠(クロップボックス)を操作して残したい範囲に合わせてマウス操作で調整します。また、トリミング適用ページの指定も忘れないで、全てのページに適用したい場合は[すべてのページ]を選択しておきましょう。
非常に直感的な操作でPDFのトリミング範囲が適用できます。

処理が完了したら[ダウンロード]ボタンをクリックして保存し、余白がきれいにトリミングされたPDFを確認します。

大量のファイルや機密文書を扱うなら、専用ソフト「PDFelement」が最も確実です。プロ仕様の機能で、数百ページのPDFを一括トリミングすることも可能です。

結論から言うと、「仕事で使うなら専用ソフト一択」です。
オンラインツールや標準アプリは「閲覧のついで」の機能に過ぎませんが、PDFelementは「編集するため」に設計されているため、効率と自由度が桁違いです。
また、AI機能も豊富に搭載されており、例えば内容の要約や質問など、大量・難解な内容も一瞬で理解・質問できる優秀なアシスタントとしても活躍してくれるでしょう。
特に以下のケースでは、PDFelementが唯一の解決策となります。
論文やマニュアルなど、数百ページあるPDFの全ページ(または指定範囲)を、一度の操作で同じ位置・サイズにトリミングできます。
PC内で処理が完結するため、機密情報が外部サーバーに送信されるリスクがゼロです。契約書や請求書の処理に必須の条件です。
マウスでのドラッグだけでなく、数値入力で正確な寸法を指定したり、トリミング後にファイルサイズを圧縮したりと、高度な制御が可能です。

PDFelementを使えば、全ページへの一括適用もワンクリックで完了します。
PDFelementを起動し、ホーム画面にPDFファイルを直接ドラッグ&ドロップして読み込みます。
※PDFファイル規定のソフトとして設定しておけば、ファイルをダブルクリックするだけで直接PDFelementが起動します
[ツール]タブから[ページをトリミング]を選択。

トリミング範囲を指定して[OK]でトリミングできます。

なお、設定パネルのページ範囲で[すべてのページ]を選ぶことで、全ページ一括でPDFの余白を切り取ります。
※マウス操作によるトリミングも可能

結果を確認し、全てのページが意図通りにトリミングされていることを見てからファイルを保存します。
「移動中にスマホで資料を確認したら、余白が大きすぎて文字が読めない」、「PCがない環境で、急いで修正して送り返さなければならない」
ビジネスの現場では、PCを開けない状況での対応力が問われます。
スマホの標準機能には制限が多いですが、正しいアプリを選べば、外出先でもPC並みのクオリティでPDFの余白を整えることが可能です。
iPhone標準の「ファイル」アプリには直接的なPDFトリミング機能がありません。
そのため、スクリーンショットを撮影して「写真」アプリで画像を切り抜き、再度PDF化するという代替手段を使います。
ただし、この方法は画質が低下するうえに、テキストデータが画像化されてしまうため、あくまで緊急用と割り切る必要があります。
Androidの場合も同様に、標準の「Googleドライブ」や「PDFビューアー」は閲覧専用であることが多く、ページサイズの変更(トリミング)には不向きです。
スキャンアプリ(Googleドライブのスキャン機能など)を使えば撮影時の調整は可能ですが、既存のPDFファイルの余白を後からカットするには、サードパーティ製アプリの導入が不可欠です。

結論、先ほどPart4で紹介したPDFelementのアプリ版なら、スマホでも画質を落とさずにPDFをトリミングできます!
スマホでPDFelementアプリを起動し、[ツール]タブから[PDFトリミング]を選択します。

トリミングしたいファイルを[PDFelementファイル]もしくは[PDFelement-iCloud]から選択してインポートしましょう。

枠の四隅をドラッグしながら、移動させれば、直感的なトリミングが可能です。調整できたら、画面右上の[適用]をタップして反映しましょう。
なお[すべてに適用]にチェックすれば、PDF内全てのシートに一括適用も可能です!

最後に、作業中に多くの人がつまずくポイントや、知っておくべき疑問をQ&A形式でまとめました。
トラブルを未然に防ぐための知識として、ぜひ目を通してください。
回答:はい、可能です。
Mac標準の「プレビュー」や無料オンラインツール「HiPDF」を使えば、コストをかけずに余白を切り取ることができます。
ただし、標準アプリは「1ページずつしか処理できない」「数値指定ができない」といった機能制限があるため、数十ページ以上の資料や、ビジネスで頻繁に行う場合は、作業効率の面から専用ソフト(PDFelement)の導入が推奨されます。
回答:専用ソフトの「全ページ適用」機能を使いましょう。
「PDFelement」などのソフトなら、指定したトリミング範囲を全ページにボタン一つで反映させることができます。
回答:画面上の「表示範囲」と、印刷用の「用紙サイズ」が異なっているためです。
PDFトリミング後も印刷が崩れる場合は、印刷設定で「用紙サイズに合わせる」を選ぶか、専用ソフトでページサイズ自体を再構成してください。
回答:リスクはゼロではないため、ツール選びと使い分けが重要です。リスクを避けるため、ツール選びは慎重に行うべきです。
セキュリティが不安な場合は、ネットにアップロードしないオフラインの専用ソフト(PDFelement)でPDFをトリミングすることを強く推奨します。
本記事では、標準アプリから専用ソフトまで、PDFをトリミングする4つの方法を紹介しました。最後に、あなたの目的別に「どのツールを使うのが正解か」を整理します。
あなたの目的に合ったツールを選べば、PDFの余白切り取りは驚くほど簡単になります。最適な方法で資料を整え、業務効率をアップさせましょう!
この文書または製品に関するご不明/ご意見がありましたら、 サポートセンター よりご連絡ください。ご指摘をお待ちしております!
役に立ちましたか?コメントしましょう!