文書をスキャンして取り込んだとき、歪んでしまうことがありますよね。原稿をまっすぐにセットしたはずなのにスキャンしたPDFのデータをみたら傾いてしまっている、スキャンしなおそうと思っても原稿はもう手元にない、そんなときもあるかもしれません。画像ファイルに変換すれば画像処理ソフトで修正が可能です。しかし、PDFファイルはページ数が多いときもあり、それを一枚ずつ画像ファイルに変換して、というのは時間もかかり、とても面倒です。
なんとかして歪みをなおして編集しやすくしたり、閲覧しやすくしたりしたい。こんなときは、PDFファイルの歪みを補正できるソフトを使いましょう。
PDFファイルの歪みを補正できるソフトを紹介
▼Adobe Acrobat
Adobe Acrobatは、PDFファイルを扱うソフトとしては最も有名なソフトなので、みなさんご存じかもしれません。
傾き補正の方法は: ・「表示」メニューから「表示」を選択 ・「一般的なツール」を選択 ・「スキャンした文書の操作」 ・ツールパネルウィンドウが表示されたら、「スキャンされたPDFを最適化」 ・「ゆがみ補正」をオン |
PDFの編集についてさまざまな機能が備わっており、スキャンしたPDFファイルの傾き補正の機能も、もちろんあります。Adobe AcrobatにはPDF編集についての便利な機能がたくさんそろっているので、PDFファイルをよく扱うという方は、持っておくことをおすすめします。
▼ScanSnap Organizer
ScanSnap Organizerは、FujitsuのスキャナーScanSnapをお使いの方にはおすすめです。PDFファイルやJPEGファイルなどを整理・管理もでき、優れた性能の補正機能も備えています。ScanSnapをつかっているなら、無料で使用できるので、ぜひ活用しましょう。
歪み補正の場合は、グリッド線にあわせてカンタンに補正でき、数値を入力して傾きをなおすことも可能です。また、同じ傾きのページがたくさんある場合は、一枚目の補正数値がわかれば他のページにも流用できるので便利ですね。
もし、前述したAdobe Acrobatでの歪み補正がうまくいかなかったときにも、こちらの方法は有効です。
傾き補正の方法は: ・補正したいページを選択します。 ・メニューの「傾き補正」を選択します。 ・画像をつかみ、傾きの補正をおこないます。 ・ツールボックスのバーや数値を設定して調整します。 |
1ページずつ手動での操作となりますが、数値での設定もありますので、他のページにもその数値を同様に設定すればカンタンに補正できます。
▼ChainLP
ChainLPは、No.722氏の開発による、JPEGなどの画像ファイル用のPDF変換ソフトです。連番ファイル名の画像をリサイズしてPDFファイルにしたり、電子書籍やコミックなどの編集ができたりします。シンプルなデザインで、操作もカンタン、使い勝手の良さも魅力となっています。
傾き補正の機能はもちろん、シャープネスや余白除去といった機能も備えています。傾き補正については、一括ですべてのページを自動で補正することができ、とても便利です。
傾き補正の方法は: ・ChainLP を起動します。 ・PDFファイルをChainLPにドラッグ&ドロップしてインポートします。 ・メニューの「出力フォーマット」から「ページ補正」にチェックを入れます。 ・ドロップダウンメニューから「コミックのみ」を選択します。 すると、PDFファイルの傾きが補正されます。 |
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まとめ
この記事では、スキャンしたPDFファイルを補正できるソフト「Adobe Acrobat」「ScanSnap Organizer」「ChainLP」をご紹介しました。
スキャンしたPDFファイルが歪むのは、文書を設置する際のミスや、原稿を自動で送る際の装置のトラブルなど、いろいろあります。取り込んだデータをみるまで傾きに気が付かない、ということもありますので、そのようなときにはご紹介したツールをぜひお試しくださいね。
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