「Googleドキュメントやスプレッドシートで電子印鑑を作成したいのですが、どうやって作ればいいかわかりません。具体的な作り方について教えて頂けると嬉しいです」
この記事はこんな悩みを抱えている方が対象。
結論から言うと、Googleドキュメントもスプレッドシートも電子印鑑をかんたんに作成できます。パソコンやオフィスソフトの一般的な操作ができる方なら、まず躓くことはないでしょう。
また、普段からPDFファイルを扱うことが多い方は、PDF編集におけるすべての機能を搭載した「PDFelement」を利用するのもおすすめです。
この記事では、Googleドキュメントとスプレッドシートで電子印鑑を作成する方法についてまとめました。いますぐ電子印鑑を作成したい方は、ぜひチェックしてみてください。
目次:
Part1:Googleドキュメントとスプレッドシートで電子印鑑を使うメリット・デメリット
Googleドキュメントとスプレッドシートは、いまや無料で利用できるオフィスツールの定番です。そんな両者で電子印鑑を使うメリットとデメリットについてまとめました。
電子印鑑の良し悪しについて理解したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
1-1.メリット
Googleドキュメントとスプレッドシートで電子印鑑を使用するメリットは主に以下の3つが挙げられます。
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- スピーディーかつ効率的
Googleドキュメントとスプレッドシートなどのデジタルツールによる電子印鑑の使用は、紙の文書に印鑑を押す伝統的な方法よりもはるかに迅速で効率的です。印鑑の作成をはじめ、配置、そして保存がすべてオンラインで行われるので、手間と時間を大幅に節約できます。 - リモートワークに対応しやすい
電子印鑑を使用することで、遠隔地からでも簡単に署名や捺印を行うことが可能です。これはリモートワークやテレワークが増える現代社会において重要な機能と言えます。電子印鑑は地理的な制約を気にすることなく、どこからでも安全に文書の署名が可能です。 - 環境負荷の軽減
電子印鑑の使用はペーパーレス化を推進する他、紙の消費を抑えることにつながります。これは環境負荷の軽減につながるといっていいでしょう。
- スピーディーかつ効率的
1-2.デメリット
Googleドキュメントとスプレッドシートで電子印鑑を使用するデメリットは以下のとおりです。
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- 法的な問題
電子印鑑の法的な効力は、国や地域、状況により異なります。つまり、すべての文書や状況で法的に有効とは限らないため、必要に応じて法的なアドバイスを受けることが重要です。 - セキュリティの課題
電子印鑑は第三者から不正使用されるリスクを伴います。したがって、ユーザーの認証や印鑑の管理に関する強固なセキュリティ対策が必要といえるでしょう。 - 技術的な制約
一部のユーザーにとっては、電子印鑑の設定や使用が複雑に感じられるかもしれません。また、互換性の問題やデータ損失のリスクも考慮する必要があります。
- 法的な問題
Part2:Googleドキュメントにおける電子印鑑の作り方
Googleドキュメントで電子印鑑を作る手順は次のとおりです。
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- メニューから「挿入」>「描画」>「新規」と進む
- 一覧から「操作」>「ワードアート」をクリックする
- テキストボックスに印鑑にしたい文字を入力する
- エンターキーを押すと、ワードアートが現れるので各種機能をつかって理想のデザインに仕上げる
以上で完了です。
テンプレートがあるわけではないので、一から作成する手間はかかりますが、オフィスソフトに慣れている方であれば特に難しくない作業といっていいでしょう。
Part3:Googleスプレッドシートにおける電子印鑑の作り方
Googleスプレッドシートで電子印鑑を作る方法は、先のドキュメントと同様です。しかし「DigitalStamp4Sheet」を使用すれば、スタンプ感覚で電子印鑑を押せるようになります。
ただし、このやり方は事前に電子印鑑(デジタル画像)を作成しなければなりません。あくまで作成後の押印をかんたんにできるアドオンなので、その点をご理解のうえ使用してください。
それではGoogleスプレッドシートでの「DigitalStamp4Sheet」の使い方を紹介します。
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- 「DigitalStamp4Sheet」をアドオンから取得する
- 「インストール」ボタンをクリック
- インストールが完了したら「アドオン」>「DigitalStamp4Sheet」>「OpenSidebar」と進む
- 「ファイルを選択」ボタンをクリックして、作成済みの電子印鑑(デジタル画像)を選択し「Stamp」ボタンをクリックする
以上で完了です。
電子印鑑をすでに作成済みの方からすると、非常に使い勝手の良いアドオンだと思います。
Part4:PDFファイルで電子印鑑を作成するなら「PDFelement」がおすすめ
「PDFelement」は、PDFファイルの編集のオールインワンソフト。さまざまな編集ができるだけでなく、電子印鑑の作成もかんたんに行うことができます。
そんなPDFelementの主な特徴は以下のとおりです。
特徴 |
説明 |
マルチプラットフォーム |
Windows、Mac、iOS、Androidなど複数のプラットフォームに対応 |
PDFの編集機能 |
テキストや画像の編集、ページの追加や削除が可能 |
電子印鑑などの注釈を作成・編集できる機能 |
デジタル署名や電子印鑑の作成・追加が可能 |
フォーム作成 |
PDFフォームの作成や編集が可能 |
OCR機能 |
文字認識機能を通じて、スキャンした文書を編集できる |
変換機能 |
PDFをWordやExcel、PPTなど他の形式に変換できる |
AI機能 |
ChatGPTと連携したさまざまなAI機能を利用できる |
このようにPDFelementは、PDFファイルを普段からよく使用する方にとっては頼りになるソフト。これ1台でさまざまな編集が可能なので、ビジネス書類に必要な電子印鑑の作成と文書の編集をまとめて実行したい場合におすすめです。
それではPDFelementで電子印鑑を作る手順について解説します。
<電子印鑑の作り方>
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- ソフトを起動したら上部メニューの「注釈」を選択
- 「スタンプの管理」を選択
- 「電子印鑑」を選択
- 一覧からお好みのものを選ぶ
- 好きな場所に電子印鑑を設置する
PDFelementは直感的に使用できるインターフェイスなので、パソコンやソフトに不慣れな方でも安心して利用できます。無料でダウンロードできるので、まずはじっくり体感してみてください。
Part5:電子印鑑に関するよくある質問
ここでは電子印鑑に関するよくある質問をまとめました。作成する上で疑問がある方は、ぜひチェックしてみてください。
5-1.電子印鑑の利用者が増えた理由をおしえて
A:電子印鑑の利用者が増えた理由は、デジタル化とリモートワークの増加が影響していると思われます。
電子印鑑はスピーディーかつ簡単に承認作業を行うことができる上に、時間と場所に左右されることなく文書に署名や捺印を行うことが可能です。
これはリモートワークの増加に対応する必要性からきているものと考えていいでしょう。
また、昨今のペーパーレス化が進んでいることも理由として挙げられます。つまり、電子印鑑は現代のニーズとマッチした存在ということです。
→関連記事:ペーパーレス化による印鑑の問題はPDFの電子印鑑で対応しよう
5-2.電子印鑑は企業がつかっても大丈夫?
A:はい、特に問題はありません。
電子印鑑は実際に多くの企業が利用していますが、使用に関しては法的な規制や業界のガイドラインに準拠する必要があります。
また、電子印鑑のセキュリティ管理も重要です。電子印鑑は非常に便利な存在ですが、法的な効力はそこまで高くありません。したがって確かな証明を実施するには、電子署名がベストといえるでしょう。
企業が電子印鑑を使用する場合は、専門家から法的なアドバイスを受けると共に、適切なツールとプロセスを選択することが重要です。
5-3.無料のオンラインツールでの作成は安全?
A:インターネット上には、電子印鑑を無料で作成できるオンラインツールがあふれています。これらはWebブラウザ上で完結できるため、メリットが多い存在といっていいでしょう。
なお、無料のオンラインツールを使用して電子印鑑を作成すること自体は安全です。しかし、ツールの信頼性やデータのプライバシーを確認する必要があります。
また、作成した電子印鑑の管理も重要です。第三者からの不正利用を防ぐためにも、セキュリティ対策を万全にしましょう。
→関連記事:PDF電子印鑑編集におすすめのツール【オンライン・オフライン】
Part6:まとめ
Googleドキュメントとスプレッドシートで電子印鑑を作成する方法について解説しました。
重要なポイントをおさらいしましょう。
● 電子印鑑は業務の効率をアップできるほか、さまざまなコストを削減できる
● ただし法的な効力はそこまで高くはない
● Googleドキュメントとスプレッドシートで電子印鑑を作成する方法は同様(ワードアートを使用する)
● スプレッドシートのみ「DigitalStamp4Sheet」というアドオンを使用できる
● PDFファイルを普段からよく使用するなら「PDFelement」がおすすめ
電子印鑑の作成は難しくありません。誰でもかんたんにできるので、Googleドキュメントとスプレッドシートで電子印鑑を作成したい方は、これを機にワードアートをマスターしましょう。
また、PDFファイルで電子印鑑を作成する必要がある場合は「PDFelement」が最適です。あなたの環境やニーズに合わせて、マッチするツールを選んでみてください。
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