はじめに
「上司への年賀状を作成しようと思っていますが、横書きや添え書きなどのマナーがよくわかりません。例文などを交えてわかりやすく解説してくれるとうれしいです」
この記事は、こんな疑問を抱えている方が対象。
上司への年賀状は一般的な新年の挨拶とは異なり、細心の注意をはらって作成する必要があります。とはいえ、マナーと書き方のポイントさえ把握すれば特に難しいことではありません。
例文を見ながら作成すれば、たしかな年賀状を作成できます。
この記事では、上司への年賀状を作成する際のマナーや書き方についてまとめました。
失礼のない年賀状を作成したい方は、ぜひチェックしてみてください。
目次:
1.横書きと縦書きの違い
年賀状を作成する際は、横書きと縦書きの違いを理解する必要があります。
それぞれの違いについては、以下のとおりです。
〇縦書き
出典:年賀状のビジネスマナー|縦書きが正式、横書きは失礼って本当? | スピード年賀状印刷ブログ
• 伝統的: 縦書きは日本の伝統的な書式であり、格式高く見える効果があります。
• フォーマル: 正式な場面や年配の方への挨拶に適しており、尊敬の意を示しやすい特長をもっています。
• スペースの使い方: 文字が縦に流れるため、写真やイラストを横長に配置することが多いです。
〇横書き
出典:使える素材集[年賀状無料テンプレート]
• 現代的: 横書きは現代的でカジュアルな印象を与え、若い世代や友人への挨拶に適しています。
• カジュアル: 親しみやすい印象を与え、リラックスしたメッセージを伝えやすい特長をもっています。
• スペースの使い方: 文字が横に流れるため、写真やイラストを縦長に配置することが多いです。
年賀状における縦書きと横書きは、それぞれ異なる雰囲気を持っています。年賀状の目的や受け取る人の属性によって、適切な選択をすることが大切です。
年賀状のデザインを選ぶ際は、これらの特徴を考慮して最適な書式を選びましょう。
2.上司や目上の人への年賀状の書き方
上司や目上の人への年賀状の書き方は、以下のポイントを押さえると良いでしょう。
出典:【年賀状の文例】会社の上司に年賀状を送る前に知っておくべき書き方9のマナー - U-NOTE[ユーノート]
1. 新年の挨拶
まずは新年の挨拶から書き始めます(例:「謹んで新年の慶びを申し上げます」
「新春の候、貴社におかれましては益々のご繁栄のこととお喜び申し上げます」など)
2. 感謝の表現
次は過去一年間の感謝の気持ちや、お世話になったことへの感謝を簡潔に述べます(例:「旧年中のご厚情に心より御礼申し上げます」など)
3. 新年の抱負やメッセージ
続いては新年の抱負や期待を述べ、前向きなメッセージを加えます。
4. 相手の健康などを祈念するメッセージ
最後に相手の健康などを祈念する言葉を加えます。
5. 自分の住所などを書く
左端下部に自分の住所と名前を書きます。
上司や目上の人への年賀状はこれらを心掛けることで、適切なものを作成できます。なお、以下のポイントにも注意することで、たしかな年賀状を書くことが可能です。
1. 敬語の使用
敬語を正しく使い、尊敬の念を表します。
2. 簡潔さを意識する
余計な言葉は省き、簡潔にまとめることが大切です。
3. デザインにこだわる
フォーマルでシンプルなデザインを選び、写真やキャラクターなどは控えめにします。
完成したら文章やレイアウトに誤りがないか、じっくりと確認しましょう。
3.上司や目上の方に相応しい年賀状のデザインの選び方
上司や目上の方に相応しい年賀状のデザインを選ぶポイントは、以下のとおりです。
① :デザインの選び方
• フォーマルな印象のものを基準にする
⇒上司や目上の方に送る年賀状は、落ち着いた色合いやシンプルなデザインが好まれます。したがって、フォーマルな印象のデザインを基準にしましょう。
• 伝統的な要素を含んだものが望ましい
⇒年賀状は日本の伝統的な美しさを表現するデザインが望ましいです。例えば、富士山や初日の出、鶴や亀など縁起の良いモチーフを選ぶと良いでしょう。
② :文字の選び方
縦書きは伝統的で格式が高く見えるため、年上や目上の方への年賀状に適しています。したがって、特別な理由がないかぎりは縦書きを利用しましょう。
③ :色の使い方
上司や目上の人への年賀状を作成する際は、派手すぎない色使いが望ましいです。淡い色や暖色系を基調としたデザインが適しています。
④ :写真やイラストの選び方
写真やキャラクターは極力避けるようにしてください。使用する場合は控えめにすることをおすすめします。
⑤ :メッセージの表現
長すぎる文章は避け、簡潔で丁寧な表現を心がけます。
上司や目上の方へ送る年賀状は、敬意と尊敬を表すためにデザインの選択から文言の表現まで、細部にわたって丁寧に行うことが重要です。
無難なデザイン選定としては伝統的で格式のあるデザインをチョイスし、適切な言葉遣いを用いながら心温まるメッセージを伝えるといいでしょう。
何よりも相手に敬意を示すことが大切です。
3-1.上司などの目上の人へ年賀状を出すならPDFelementのデザインテンプレートがおすすめ
インターネット上にはさまざまな年賀状テンプレートが配布されています。しかし、そのほとんどはデザインがポップすぎるため、上司などの目上の人へ送付するには適していません。
もし伝統的な年賀デザインテンプレートを使用したいなら、PDFelementが提供する無料テンプレートがおすすめです。
このようにPDFelementには、伝統的かつ重すぎない年賀状デザインがたくさん用意されています。
さらにPDFelementはPDFファイルの編集に特化したオールインワンソフトなので、以下の機能を使用して年賀状テンプレートを自由自在に編集できます。
機能 |
説明 |
PDFの編集 |
テキストや画像を編集・追加・削除し、PDFのレイアウトを自由に調整 |
PDFの変換 |
PDFをWord、Excel、PowerPointなどのフォーマットに変換 |
OCR機能 |
スキャンした文書を編集可能なテキストに変換 |
注釈の追加 |
ハイライト、メモ、図形などの注釈をPDFに追加 |
AI機能 |
高度なAIを利用して文書の分析や自動化された処理を実行 |
テキストの編集や画像の挿入もかんたんにできます。
PDFelementは初心者でもかんたんに使用できるので、ソフトに不慣れな方でも安心して利用することが可能です。
上司や目上の人にさいてきな年賀状デザインを希望する場合は、ぜひPDFelementを無料で試してみてください。
4.上司や目上の人へ年賀状を送る際のマナー
上司や目上の人へ年賀状を送る際のマナーは、以下のとおりです。
派手なデザインはNG
上司や目上の人へ年賀状を送る際は、落ち着いた色合いとシンプルなデザインを選ぶことが重要です。派手な色やキャラクターものは避けましょう。そして、富士山や初日の出など、縁起の良い伝統的なモチーフを取り入れることを意識してください。
文字の書式とマナーにこだわる
年賀状は基本的に縦書きを採用しましょう。縦書きは伝統的で格式が高く見え、フォーマルな印象を与えることができるので、上司や目上の人への年賀状に最適です。また、マナーとして正しい敬語を使い、尊敬の念を込めたメッセージを書きましょう。
メッセージの内容にこだわる
年賀状に書く文言は長すぎず、かつ丁寧な挨拶を心がけましょう。そして、一年の終わりと感謝の気持ちを表す言葉を入れるようにしてください。
送付するタイミング
年賀状は元旦に届くよう送付するのがマナーです。元旦に必ず届けられるよう、期日内にポストへ投函しましょう。
誤字脱字のチェック
文言に誤字脱字がないかをしっかり確認しましょう。
相手の文化を理解した年賀状の作成
目上の人が外国人の場合は、その国の文化や習慣を理解し、それに合わせた年賀状を作成・送付することが重要です。
上司や目上の人への年賀状は敬意を示すためにも、デザインの選択から文言、発送時期に至るまで、細部にわたって丁寧に行いましょう。
くれぐれも失礼のないよう、確かな年賀状を作成してください。
5.年賀状で上司に送る「一言添え書き」の例文
年賀状で上司に送る「一言添え書き」は、近況報告や今年の目標を書くのが一般的です。以下の例文を参考に、最適な添え書きを見出してみてください。
例文①
「新年のご挨拶を申し上げます。昨年は様々なご指導を賜り、感謝しております。近況としましては、昨年末に新しいプロジェクトのリーダーに就任し、充実した日々を送っております。本年の目標は、チームを一丸となって成功に導くことです。引き続きのご支援、よろしくお願いいたします。」
例文②
「新春の候、貴重なご指導に深く感謝申し上げます。昨年は専門スキルの向上に努め、有意義な一年を過ごすことができました。今年は、さらに学びを深めるとともに、新たな資格取得を目指しております。常に成長を続けることを目標にしておりますので、ご鞭撻のほどをお願い申し上げます。」
例文③
「旧年中は格別なるご配慮を賜り、ありがとうございました。昨年は私事ではございますが、健康のためにランニングを始め、心身ともに充実した一年となりました。本年の抱負は、この健康習慣を継続するとともに、仕事においても新しい挑戦を行うことです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。」
これらの例文は敬意を表しつつも自身の近況や目標を織り交ぜることで、相手に対して親近感を持ってもらいやすい内容です。
あなたの近況や上司との関係性をもとに、最適な添え書きを作成してください。
6.年賀状においてマナー違反にならないための注意点
年賀状においてマナー違反になる行為はいくつかありますが、もっとも注意すべきは「喪中には送らない」ことです。
年賀状を喪中の人に送らない、または喪中の人が年賀状を出さない理由は、日本の伝統的な文化と習慣がつよく影響しています。
喪中とは家族など親しい人を亡くした後の一定期間を指し、この期間は喪に服していると考えるのが一般的。そのため、喜びを表す年賀状を送ることは、悲しみに暮れている人への配慮に欠ける行為とされます。
同様に喪中の人が年賀状を出すことも、喪に服している期間中に祝い事を行うことになるため、一般的には避けられます。これは故人を敬うとともに、喪中の人の心情に配慮する日本特有の文化的なマナーのひとつです。
また、年賀状は明るく晴れやかな言葉を用いることがルール。したがって、ネガティブかつ不吉なできごとをイメージさせる忌み言葉は避けましょう。
- 去年
- 終わる
- 衰える
- 切れる
- 落ちる
- 離れる
- 病む
- 消える
- 枯れる
- 苦しむ
- 壊れる
- 崩れる
- 倒れる
- 失う
- 滅びる
これらの注意点を厳守し、マナー違反にならないよう徹底してください。
まとめ
上司への年賀状を作成する際のマナーや書き方について解説しました。
重要なポイントをおさらいします。
- 上司や目上の人への年賀状は「縦書き」が基本
- 年賀状の作成は失礼のない文言とデザインになるよう細心の注意をはらう
- ポップなデザインは避け、伝統的なデザインを使用する
- 添え書きは「近況報告」と「今年の目標」を書くのがベスト
- マナー違反になることを把握し、正しい年賀状を作成・送付する
上記を参考に、上司や目上の人へ送るにふさわしい年賀状を作成しましょう。
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