はじめに
「OutlookとGmailで添付したPDFファイルを開けないトラブルに悩んでいます。原因と具体的な対処法についてわかりやすく教えてほしいです」
この記事はこんな疑問を抱えている方が対象。
結論からいうと、OutlookとGmailに添付したPDFファイルが開けない原因はひとつではありません。したがって、まずはどんな不具合に該当するのか特定することからスタートしましょう。
添付したPDFファイルが開けない主な原因は以下のとおりです。
- メールサーバーのファイルサイズ制限
- ファイル形式の問題
- ウイルス対策ソフトウェアの影響
- ブラウザの問題
- メールサーバーの問題
これらを特定できれば、たしかな対処を実行することができます。
この記事では、OutlookとGmailで添付したPDFファイルが開けない原因と対処法についてまとめました。
さまざまなトラブルを解消したい場合は、ぜひ参考にしてみてください。
目次:
1.ファイルサイズの制限
添付したPDFファイルがOutlookやGmailで開けない原因のひとつとして、メールサーバーが設定している「ファイルサイズの制限」があげられます。
これは大きなファイルを扱う場合に、注意しなければならない問題です。
ここでは、OutlookとGmailそれぞれの原因と対処法を紹介します。
1.1 Outlookの場合
Outlookは添付ファイルの最大サイズを20MBに制限しています。これはOutlookとOffice 365の両方のバージョンに適用されているので、それぞれ共通という認識でいいでしょう。
この制限が加えられる理由としては、メールサーバーへの負荷を減らす目的が有力です。
解決策としては、PDF編集ソフト「PDFelement」を使用してファイルサイズを圧縮しましょう。
・PDFelementでファイルを圧縮する手順
1. PDFelementを起動する
2. 圧縮したいPDFファイルを開く
3. 上部メニューから「ツール」を選択
4. 下部メニューから「PDFを圧縮」をクリック
5. ファイルが正しいかを確認
6. オプションをお好みで設定(「高」がもっとも圧縮率が高い)
7. 「適用」をクリックする
以上で完了です。
PDFelementなら簡単な操作のみでPDFファイルを圧縮できます。この方法でファイルサイズを20MB以下に抑えましょう。
1.2 Gmailの場合
Gmailは添付ファイルの最大サイズを25MBに設定しています。
ただし、Googleでは送信前にメールが特定のフォーマットにエンコードされるため、実際に送れる添付ファイルサイズは約5MBになる可能性が高いです。
とはいえ、最近のGmailは25MBを超えたファイルを「Googleドライブ」にアップロードするケースが見られます。その場合はメールにGoogleドライブへのリンクが挿入される仕組みです。
それでも添付したPDFファイルが開けない場合は、先ほど紹介したPDFelementで圧縮することをおすすめします。
2.ファイル形式の問題
添付したPDFファイルが開けない場合は、ファイル形式に問題が発生している場合があります。
ここでは、考えられるファイル形式の問題をOutlookとGmailそれぞれでまとめました。
2.1 Outlookの場合
Outlookで添付したPDFファイルが開けない場合は、PDFファイルまたはリーダーが破損している可能性があります。
対処法としてはPDFファイルの修復を試みるか、リーダーの再インストールが必要です。
2.2 Gmailの場合
Gmailで添付したPDFファイルが開けない場合も、PDFファイルまたはリーダーが破損している可能性が考えられます。
対処法としてはPDFファイルの修復を試みるか、リーダーを再インストールしましょう。
3.ウイルス対策ソフトウェアの影響
ウイルス対策ソフトウェアは、ときに添付したPDFファイルを開けなくする原因になります。
たとえば、Outlookにおけるウイルス対策ソフトウェアの影響としては、Windows Defenderによるブロックが考えられます。
もしPDFファイルを開けない場合は、Windows Defenderのファイアウォールでアプリケーションの許可を実行しましょう。手順は以下のとおりです。
1. 「コントロールパネル」を起動する
2. 「システムとセキュリティ」をクリック
3. Windows Defender ファイアウォールから「Windowsファイアウォールによるアプリケーションの許可」をクリック
4. Outlookに関連する項目にチェックを入れる
5. 「設定の変更」をクリック
6. 「OK」をクリックする
以上で完了です。
Gmailにおけるウイルス対策ソフトウェアの影響としては、デバイスにインストールされているサードパーティー製のウイルス対策ソフトウェアがブロックを実行している可能性が考えられます。
この場合も先のWindows Defenderの設定と同様に、ウイルス対策ソフトウェアのファイアウォール設定を開いて、Gmailに関連する項目を許可してください。
4.ブラウザの問題
添付したPDFファイルを開けない原因は、ブラウザが何らかの問題を抱えている場合があります。
ここでは2つの主要な原因と対処法をまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。
1. cookieやキャッシュ、プラグインの問題
• 原因: ブラウザの古いcookieやキャッシュ、プラグインの問題が原因で、添付ファイルをダウンロードできないことがあります。
• 対処法: ブラウザのキャッシュとクッキーをクリアしましょう。
それでも問題が解決しない場合は、プラグインや拡張機能を無効にしてみてください。それでも問題が解決しない場合は、ブラウザを変更することを検討してください。
2. インターネット接続の問題
• 原因: インターネット接続の問題が原因で、メールに添付されたPDFファイルのアップロードやダウンロードに遅延が生じることがあります。これはインターネットサービスプロバイダ(ISP)の問題をはじめ、ネットワークの混雑、同じネットワーク上の他のデバイスからの干渉、または単に信号が弱いことが原因と考えられます。
• 対処法: インターネットの速度が遅い場合は、モデムとルーターを再起動しましょう。
出典:モデムやONU(光回線終端装置)の再起動手順(インターネットにつながらない、不安定な時など)
遅延や切断が原因となっている場合は、これによって一時的なデータをクリアすることができます。
5.メールサーバーの制限
メールサーバーには、添付のPDFファイルに影響するいくつかの重要な制限があります。
1. メッセージ全体のサイズ制限
メッセージ全体のサイズ制限は、メッセージヘッダー、メッセージ本体、および添付ファイルが含まれます。メッセージのサイズは、内容の変換、エンコード、トランスポートエージェントの処理によって変化することがあります。
2. 添付ファイルのサイズ制限
添付ファイルの最大サイズが指定されていると、それ以上のファイルは制限され開けなくなる可能性が高くなります。
3. 受信者の制限
メッセージに許可される受信者の総数に制限を設けることができます。これには、To、Cc、Bccフィールドの総受信者数が含まれます。配布グループは単一の受信者としてカウントされます。
これらの制限は、使用しているメールの設定から調整できる場合もあります。詳細はメールサーバーによって異なるので、サポートに問い合わせるのが確実です。
6.共通の対処法
共通の対処法として挙げられるのは「メールサイズの調整」です。
以下のような手順を踏むことで、メールサイズをコントロールできます。
1. 添付ファイルの圧縮
添付ファイルが大きい場合は、PDFelementなどの圧縮機能を使用して、ファイルサイズを小さくしましょう。そうすることで添付ファイルのトラブルを改善できる可能性が高まります。
2. オンラインストレージサービスの利用
ファイルサイズを圧縮で解決できない場合は、GoogleドライブやDropboxなどのオンラインストレージサービスにアップロードし、メールでリンクを共有しましょう。そうすることで、不具合は解消されます。
これらの方法を通じて、メールサーバーの制限による問題を回避することが可能です。
まとめ
OutlookとGmailで添付したPDFファイルが開けない原因と対処法について解説しました。
重要なポイントをおさらしましょう。
- 添付したPDFファイルが開けない原因はたくさんある
- まずは原因を特定して正しく対処することが大切
- PDFファイルの圧縮や編集はPDFelementがおすすめ
PDFファイルを添付できない問題は、ファイル自体にある可能性もあります。そんなときはPDFelementを使用して、メールクライアントの制限内におさまる状態に編集しましょう。
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