プレゼンテーションやマニュアルを始め、様々なビジネス資料・書類に使用されているPDFファイル。明日、仕事で使うためのPDFファイルが破損してしまったという緊急時でも、応急処置できる方法はあります。本項では、破損してしまったPDFファイルの修復方法を紹介します。修復が間に合いそうにないなどと諦めず、まずは出来ることを試してみましょう。
PDFファイルを修復する方法について
「PDF」とは拡張子の一つで、文書の電子化に広く使われています。ブラウザで簡単に開ける上に編集されにくいため、WordやExcelなどのファイルをPDFに変換することも多いです。しかし、裏を返せば破損した際の再編集が難しいということでもあり、バックアップを取っていない、または変換元のファイルがない等の状況であれば、「修復」という形で対処する必要があります。PDFファイルを開いた際に、「ファイルが壊れています。修復できませんでした。」と表示された場合、何らかの方法で修復しなければなりません。
PDFファイルを修復する方法は様々あり、無料の修復ツールがオンラインで提供されているほか、有料でデータ復元を受け付けているサービスを利用するという手もあります。しかし、いきなり修復から着手するのではなく、まずは落ち着いて順々に対処を進めましょう。
1.まずはブラウザやアプリの状態を確かめる
ファイルが破損していなくても、開く際にエラーが生じているという可能性も考えられます。ファイルの修復をする前に、PDFファイルを閲覧するためのブラウザやアプリケーションに不具合がないか確かめましょう。
#Adobe Readerを再インストールする
「Adobe Reader」はPDFを開くためのアプリケーションです。Adobe Readerのバージョンが古い、または不具合があるという状態でも、ファイルが破損していると表示される場合もあります。その場合、Adobe Readerを更新するか再インストールして、もう一度開けるか試してみましょう。
#ブラウザの状態を確認する
ブラウザにダウンロードやキャッシュなどの履歴ファイルが溜まっていると、同様のエラーが起こる場合もあります。ブラウザのツールオプションから閲覧履歴を削除するか、スタートオプションのアクセサリから「ディスククリーンアップ」を選択し、ダウンロードファイルやキャッシュを削除してみましょう。
2.無料のオンラインツールを使用する
上記の方法でも開けなかった場合、PDFファイルに不具合があるという証明になるので、ツールやサービスなどで修復する必要があります。Web上では、PDFを修理できるオンラインツールが提供されており、中には無料で利用できるフリーソフトも存在します。
#Wondershare Recoverit(データリカバリー)
比較的安全にファイルの修復が出来るフリーソフトです。USBや外付けHDDなどのデバイスからもデータを拾うことが可能で、エラーで消失してしまったファイルも徹底検索できます。また、修復時のプレビューを確認できるので、完全に復元できるか確認することも可能です。
#EaseUS Data Recovery Wizard Free
復旧率97.3%の実績を誇るソフトで、無料版と有料版があります。PDFファイル以外にも様々な拡張子に対応しており、ウイルスの攻撃やシステムクラッシュによる破損にも強く、ドライブ選択・ファイルスキャン・リカバリーの三ステップで簡単に修復できます。ただし、無料版は2GBの容量制限があるので注意しましょう。
3.有料のデータ復元ソフトやサービスを利用する
無料のオンラインツールでも修復できなかった場合、有料の復元ソフトを試しましょう。先に紹介したデータリカバリーの有料版であれば、テクニカルサポートなどを利用でき、より精度の高いデータ復元を行うことができます。無料のオンラインツールよりも確実性が高いので、安全に修復したい貴重書類であった場合などもこちらを選択しましょう。
#デバイスを修復したい場合は出張サービスを推奨
もし、PDFファイルを保管していたデバイス自体が破損した場合、出張サービスによる修理を推奨します。対応地域であれば、出張費無料かつで一日以内に駆けつけてくれるという業者も存在します。また、利用しない場合でも電話やメールで診断や見積もりなどが可能なので、無料相談が出来るサービスを探してみましょう。
ファイルの取り扱いは十分に気をつけること
PDFファイルに限らず、電子文書はふとした弾みから破損する事があります。有料サービスでも修復できないというケースもあるので、ファイルの取り扱いはなるべく注意し、不慮の事態に備えてバックアップを取るなどの対策を心がけましょう。
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