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リモートワークやテレワーク、在宅勤務の違いは分かりますか?「会社以外の場所で働くこと」を表す言葉が入り交じっていませんか。 「働き方改革関連法」に大きな関心が寄せられていますが、世界的に見て日本は「労働生産性が低い」という問題提起から「多様な働き方」を推し進める為に、この様な言葉が使われています。
「リモートワーク」はIT企業やベンチャー企業が頻繁に用いていて、「テレワーク」は国や大企業が良く使う傾向があります。 「リモートワーク」「テレワーク」「在宅勤務」についてご説明いたします。
1.「リモートワーク」とは?
「リモート(Remote)」は「遠隔」という意味があります。コンピューター分野において、ネットワークを介して本体機器に接続する状態を「リモート接続」と呼びます。ですが、「リモート」が馴染み深いこともあり、IT企業やベンチャー企業の中で「遠隔にて仕事」をすることを「リモートワーク」と言います。
「リモートワーク」にも、幾つかの種類があります。
- ・ハイブリッド・リモートワーク:週の何日かは会社で、残りはリモートワーク
- ・フルタイム・リモートワーク:全勤務時間がリモートワーク
- ・リモート・アウトソース:非正規雇用者のフルタイム・リモートワーク
- ・テンポラリー・リモートワーク:一時的・短時間のリモートワーク
2.「テレワーク」とは?
日本テレワーク協会は、「テレワーク」を以下のように定義しています。
「情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」 *「tele=離れた所」と「work=働く」をあわせた造語
「リモートワーク」と「テレワーク」は、ほとんど違いは無いのです。
「テレワーク」には3つの働き方があります。「在宅勤務」や「モバイルワーク」、「サテライトオフィス」になります。
★在宅勤務とは?
自宅に備えられているインターネット環境を使い、会社内の社員や在宅勤務者と連絡を取りながら業務を遂行します。 出産・育児、介護、身体障がいなどの理由で就労が困難な方や、病気やケガ等により通勤が困難な方でも「在宅勤務」は出来ます。
★モバイルワークとは?
クライアント先に駐在して仕事をしてモバイル端末で社内のデータにアクセスしたり、移動中にスマートフォンやメールを使いビジネストークを進めたり、会社外で業務の遂行が可能な働くスタイルです。
★サテライトオフィスとは?
企業の本拠地を「衛星・サテライト」にたとえ、その周りにあるオフィスで「サテライトオフィス」と呼ばれるようになりました。支社よりも規模の小さいオフィスですが、「都市型」「郊外型」「地方型」と3つに分かれていて、それぞれの目的により配置されます。
勤務先以外のオフィススペースで、パソコン等の機器を利用して業務を遂行します。
◇都市型
本社とは別に都市部に配置される都市型サテライトオフィスです。営業職や新規事業の拠点として、本社機能とは別に役割を持った部署のために配置されます。
◇郊外型
郊外に配置される郊外型サテライトオフィスです。郊外のベッドタウンに敢えてサテライトオフィスを配置する事により社員の通勤時間を短縮し、育児や介護などと仕事を両立させる為に配置されます。
◇地方型
人口の少ない田舎に配置する地方型サテライトオフィスです。地方創生や自治体の誘致により配置される事もあります。都市部と田舎という対局の場所にオフィスを配置する事により、「多様な社員の働き方」を推進します。また、災害発生時のリスクを軽減する狙いがあります。
◆BCP(事業継続計画)対策
サテライトオフィスを配置する事で有事の際のリスク回避になります。 会社の拠点が特定の地域に集まっていれば、その地域に地震や津波などの災害が発生した際に、会社の機能はダウンして、復旧に時間がかかると考えられます。 しかしながら、離れた地域にサテライトオフィスを配置していれば、災害により機能を停止した本社に代わり一定の業務を行えて、事業も逸早く再開が出来ます。
国や地域の助成制度を上手に使う事で、円滑に「リモートワーク」「テレワーク」を導入できる環境が整えられています。以上で終わりですが、この記事を読んで分かって貰えたら幸いです。
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