毎年12月になると年末調整をしなければなりません。しかし、毎年の恒例行事でありながら年に1回だけなので、必要な書類や書き方を忘れてしまうものです。11月から国税庁のホームページでも年末調整関係の情報が公開され、今年もその時期が近づいてきています。直前になって慌てないように今から準備しておくことが大切です。
年末調整に必要な書類「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の書き方
扶養控除申告書は、扶養している配偶者や親族がいる人の税金負担を少なくするために必要な書類です。一般的な会社員の場合は勤務先に提出すれば、勤務先の経理又は総務担当者が社員の分をまとめて処理してくれます。
書き方としては、扶養控除申告書は全部で6つのブロックに分かれており、最上部は申告する人が必ず記入する欄で、独身者や扶養親族がいない人の場合はこの部分のみ記入すれば終了です。勤務先の名前や法人番号、所在地は既に記入されている場合がありますが、残りの自分の名前、住所、生年月日などは本人が記入します。
次に配偶者がいる場合はA欄に配偶者の名前、生年月日、住所と年間所得の見積額が38万円以下なら、その金額を記入します。B欄には16歳以上の扶養親族がいる場合に、A欄と同様に記入します。C欄は障害者控除、寡婦控除、勤労学生控除を受けたい人が必要事項を記入します。記入欄が細かく分かれていますが、該当する欄に人数や丸を記入するだけなので特に難しくはありません。
D欄については、夫婦共稼ぎで16歳以上の扶養親族がいる場合に、配偶者が扶養している場合に記入します。ひとりの人を複数人で扶養することが無いようにするための確認するための欄ですが、必ずしも記入する必要はありません。E欄には、その年の12月31日時点で16歳未満の扶養親族が入る場合に記入しますが、これは所得税には関係無く住民税の計算に必要な情報となります。
役に立ちましたか?コメントしましょう!