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年賀状は日本ならではの文化のひとつ。別の表現をするのであれば、元日の待ち遠しいイベントのひとつと言っていいかもしれません。
年に一度きりの年賀状はもらうと温かい気持ちになります。それは送る側としても同様と言っていいでしょう。
しかし、年賀状の準備は想像以上に大変。年末はどなたも慌ただしい時期を迎えます。そのため、入念な準備をしておかないと出し忘れてしまう可能性が高くなるのです。
そこでこの記事では、年賀状の受付期間から書き方までをまとめました。主に次のポイントにフォーカスをあてて解説しています。
年賀状は余裕をもって準備することが大切。新しい年を迎えられる喜びとお祝いをカタチにして伝えましょう。
それでは年賀状についてくわしく解説していきます。
そもそも年賀状とは何なのか。
そして、年賀状の受付はいつからいつまでなのか。
まずは年賀状の基本からくわしく解説していきます。
年賀状とは、奈良時代から続く「年始回り」が起源となる日本ならではの習慣。その意義としては、日頃からお世話になっている方々に感謝の気持ちを言葉にするというものです。
年始回りとは日本が昔から行っていた習慣のひとつ。日本は新年を迎えたと同時に、目上の人の所に出向いて「お祝いのご挨拶」をしていました。
しかし、時が経つにつれて人々の交際範囲は拡散していきます。ご近所への挨拶ならすぐにできますが、遠く離れてしまった方々へのご挨拶は簡単ではありません。そこで遠方の人には年始回りの代替として「新年への思いを込めた賀状」を書いて送っていたのです。
さらに時は立ち、明治時代になると昨今では当たり前の郵便制度が整います。これにより、郵便はがきが発行されると年始回りは郵便はがきで「年賀状」として送るという習慣が加速していきました。
そして年賀状は、日本独自の文化として定着し今日まで続いています。
年賀状の受付期間は、12月15日からとされています。その年によって開始日に若干の違いはあるものの、目安は15日と捉えて問題ありません。
そもそも郵便局がなぜ年賀状の受付期間を設けるのかというと、シンプルに年賀状の数が多いからです。年賀状をしっかりとご自宅に届けるためにも、郵便局は確実な対策を取っています。
なお、受付期間がスタートする前に投函すると、通常の配達日数で届いてしまいます。年賀状として届けたい場合は、かならず12月15日以降にポストへ投函しましょう。
年賀状を元旦に届けることを目的とする場合は、例年12月25日の各ポスト最終集荷までに投函しなければなりません。これに間に合わないと、翌年1月2日以降のお届けになってしまう可能性が高くなります。
ただし、年賀状は一般的に「松の内(1月7日)」までに出すのが常識。この「松の内」とは玄関に門松が飾られている期間を刺します。年賀状として確実に届けたい場合は、かならず松の内までに投函しましょう。
なお、年賀状は消印が押されません。1月8日から消印が押される仕組みなので、投函する期間には十分に注意しましょう。
年賀状はなぜ送るのか。
その理由については先述しましたが、次に該当する方々への年始回りが目的です。
しかし、昔と今とでは年賀状がもつ意味は大きく変わっています。では、現代に合わせて考えてみると、どういった必要性があるのでしょうか。
ここでは年賀状を利用する必要性についてくわしく解説します。
年賀状を送る必要性としては、日頃からお世話になっている方に1年間の感謝の気持ちを伝えることと言えるでしょう。
感謝を目的とする年賀状は、受け取る側も送る側も気持ちのいいものです。もっと言うなら重くない伝え方ができるので、感謝の言葉として表現するに最適な手段と言えます。
また、普段では口には出しにくい言葉も、抵抗なく伝えられるメリットがあるでしょう。
遠方でなかなか会えない方への新年の挨拶は、そう簡単に実現できるものではありません。そこで有効なのが「年賀状」です。
フットワークが軽く余裕がある方であれば、遠方でもご挨拶に行くのがベストだと思います。しかし、年を重ねるとどれだけ近所でも、大切な人々に会う機会が減っていきます。
しかし、1年に1回のやりとりを年賀状にすることで、会えなくても繋がっている感覚を持つことができるでしょう。
つまり、年賀状は普段から合わない人と連絡が取れる有効な手段と言えます。
昨今はインターネットが普及したことで、SNSを利用してコミュニケーションをとる方が当たり前になりました。そのため、年賀状を出さない人が増えているのも事実です。
それにもかかわらず、年賀状がいまもなくならない理由は関係を深めることができるからだと思います。
友人はもちろんのこと、親族、仕事関係の人に対して年賀状を送ることで、お互いの信頼関係を高めることが可能。メールやSNSで済ませるよりも、思いを乗せて伝えることができるでしょう。
また、年賀状にしたほうが良い印象を与えられるはずです。
年賀状のQ&Aでもっとも多い質問は、どんな方に送ればいいの?というもの。
年賀状はもともと挨拶に行けない遠方の方を対象とした習慣でした。しかし昨今では、送る相手はとくに限定されていません。
あなたが年賀状を送りたいと思った人に送っていいのです。
年賀状の一般的な送付先は次のとおり。
これらは一例でしかありません。
お世話になっている方や大切な方など、思いを届けたい方には年賀状を送るといいでしょう。
ここでは特定の人物やシーンに合わせた年賀状の書き方をご紹介します。例文などを探している方は、ぜひ参考にしてください。
年賀状の書き方の基本は次のとおりです。
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上記を押さえていれば、どんな人・シーンに送る年賀状であっても問題のない内容に仕上げることができます。これを機にぜひマスターしてください。
目上の人が対象の場合は、次の文章を参考にしてください。
<昨年は何かとお世話になりありがとうございました 本年もどうぞよろしくお願いいたします> <健やかに新春をお迎えのことと存じます 本年も変わらぬお付き合いをお願いいたします> |
友人または親しい人が対象の場合は、次の文章を参考にしてください。
<ご無沙汰していますがお変わりありませんか こちらは相変わらずの毎日です> <本年がお互いにとってよい年となりますように また年賀状での新年の挨拶となってしまいました 今年こそ久しぶりに会いたいですね> |
仕事の上司や先輩が対象の場合は、次の文章を参考にしてください。
<日頃の親身なご指導に深く感謝申し上げます 昨年の経験を生かし今年はご期待に応えるべく 精進する所存でおります これからも変わらぬご指導ご教示をお願い申し上げます> <年頭にあたり気持ちを新たに 昨年以上の成果を上げられるよう努める所存です これからも変わらぬご指導ご叱咤をお願い申し上げます> |
年賀状を書く際の注意点をまとめました。
➬暗い話題・デリケートな内容は控える
➬相手の家族が読むことも考えた内容にする
➬賀詞・添え書きには「、」「。」を使わない
➬「忌み言葉」は避ける
➬言葉の重複は避ける
年賀状はポジティブかつ感謝を伝えるものです。ネガティブかつ目的からかけ離れた内容は避けましょう。
年賀状は受付期間が設けられています。元旦に届くよう、余裕をもって作成しましょう。また、目上の人に送る場合は文面に注意してください。例文と注意点を参考に、無難に仕上げることをおすすめします。近年では、デジタル年賀状も多くなってきました。PDFelementの製品内で無料の年賀状が配布していますので、どうぞ使ってみてください。具体的な手順は、以下の記事を参考してみてください。
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