OCRソフトは、画像や紙の文字を読み取ってデータ化するソフトウェアです。PDFのデータをExcelやWordに変換するなど、業務の効率化を図ることができます。ここでは、OCRソフトの選び方やおすすめOCRソフトなどについて紹介します。
目次:
OCRとは
OCRとは、スキャナやデジタルカメラで読み取った文字をデジタルの文字コードに変換する技術のことです。文字の読み取りが完了すれば、他のフォーマットに変換して使用することも可能です。手で入力する手間を省き、効率的に作業を進められるのがメリットです。
OCRソフトの選び方
OCRソフトを導入するなら、対応する言語を確認しましょう。OCRソフトは、全ての言語を読み取ることはできません。それぞれのソフトで変換できる言語が決まっています。主に日本語をテキスト化したい場合は、日本メーカーのソフトを選びましょう。外国語を読み取りたい場合は、海外のOCRソフトの利用も検討することをおすすめします。また、読み取り精度にも注意してソフトを選びましょう。有料のソフトも無料体験版をリリースしているケースがあるので、実際にソフトを利用して精度をチェックしてみてください。
OCRソフトを使う前に知っておくべき注意点
OCRソフトを使う前に知っておくべき注意点は、必ずしも精度は100%である訳ではないということです。高精度のエンジンが搭載されていても、誤字は発生するものです。誤字を少なくしたいなら、読み取り精度が良く、対応文字数が多いものを選びましょう。また、各ソフトに搭載された機能をしっかり確認しておきましょう。OCRソフトは標準モデルやプロモデルなど、機能によってグレードが分かれているケースがあります。標準モデルは基本的な機能しか付いておらず、OCR機能が使えない可能性があるので注意が必要です。
OCRソフトのおすすめ人気ランキング10選
ここからは、おすすめしたいocrソフトの人気ランキング10選を紹介します。
#PDFelement
「PDFelement」(PDFエレメント)は、PDFに関する全ての作業が使えるソフトです。PDFの一括修正といった便利機能を多数利用できます。高性能のOCRも搭載されており、画像や紙の文字を簡単にデジタル化できます。ただし、基本的な機能が詰まった標準版ではOCRを利用できないため、全ての機能を使えるPRO版を購入する必要があります。
#読取革命
初心者でも操作しやすいOCRソフトです。高精度の読み取りエンジンが搭載されており、ゆがんだ画像も認識可能です。対応言語は日本語と英語だけなので、他言語で利用したい場合は注意が必要です。
#Acrobat Standard DC
PDFの開発元であるアドビシステムズが開発したソフトです。カスタムフォント自動生成機能が搭載されているため、元の文章に近い綺麗な状態に仕上げてくれます。PDFの作成から編集まで様々な作業が可能ですが、比較的高額なソフトでもあります。
#いきなりPDF
PDF作成から編集まで全ての作業ができるソフトです。見開きページを作成する機能付きで、本のように読めるのが特徴です。データの変換や編集など一部の機能は、ベーシックモデルでは利用できないので購入時に注意しましょう。
#本格読取
高精度の文字認識エンジンが搭載されたソフトです。基本的なOCR機能だけでなく、名刺スキャナソフトの機能も活用できます。変換できるファイル形式はExcel、Word、Textの3種類なので、PowerPointやJPGなどの形式には変換できません。
#DocuWorks
直感的に操作できる使いやすいソフトです。スキャンした文書を自動振り分けする機能があるので、紙の文書もデジタル文書も一括で管理できます。1ライセンスごとに1台のPCしかインストールできないため、導入コストが高いのがデメリットです。
#e.Typist NEO
最大500ページまで連続処理が可能なソフトです。読み取りした内容を元の文章に重ねて写す機能があります。Windowsでは利用できますが、Macでは利用できないので注意が必要です。
#カメラでなんでもスキャン Pro
スマホやデジカメで撮影した紙の文書をスキャンできるソフトです。自動補正機能付きで、斜めに撮影してしまった写真も綺麗に読み取れます。スキャンしたデータをPDFに変換するソフトなので、Wordなどの形式には変換できません。
#やさしくPDFへ文字変換
PDF文字入力が可能なOCR機能付きソフトです。PDFやスキャンした紙のデータを、PCに取り込んでからテキスト編集できます。各種申請書などのフォーム編集に特化しているため、テキスト量が多い文書を取り込むと精度が低くなる可能性があります。
#翻訳ピカイチ中国語V10+OCR
画像の文字を読み取れるOCR機能付きの中国語翻訳ソフトです。簡体字や繁体字に対応しており、中国語の文書を日本語に翻訳することができます。中国語に特化したソフトなので、日本語中心の文書をスキャンするのには向いていません。
効率的に仕事をするには、 OCRソフトを活用しましょう!
今回は、OCR機能を搭載したソフトウェアについてお伝えしました。紙の資料などをデータ化したいとき、PCで全ての内容を入力するのは大変です。OCRソフトを使えば、大量の文章を一括で読み取り、作業のスピードを早めることができるでしょう。
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