PDFは「電子的な紙」とも言われ、エクセルやワードを開くのには専用のソフトが必要なのに対して、相手がどんな端末でも情報をそのまま共有することができるので出先などでも簡単にプリントができるというメリットがあります。便利で使いやすいファイルですが、出力を行うためには工夫が必要なので覚えておくようにして下さい。
解像度が低いディスプレイの場合について
低解像度ディスプレイの場合には「AcrobatDC」および「AcrobatReader」に対応していないため印刷ボタンが表示されないこともあります。PDFを利用する場合には1,024 x 768 以上のもの利用するのがおすすめです。
制限を回避する方法としてはタスクバーに隠れて見えないことがあるので、設定を確認するようにして下さい。EnterキーまたはReturnキーを押すことで解決できる事もあります。ダイアログボックスの右側にスクロールバーが表示されている場合はスライダーを下に動かすとよいでしょう。
印刷物の文書が画面上の表示と一致しない場合の対処方法
基本設定では期待する結果が得られない場合には、詳細設定ダイアログボックスでオプションを指定することで解決できることがあります。プリントアウトした文書が画面上の表示と一致しない場合には画像として文書を出力すると良いでしょう。
プリンターとコンピューターが接続されていることを確認したらファイルを開きます。印刷ダイアログボックスを開き、「詳細設定」ボタンをクリックしたら「画像として印刷」にチェックを入れて「OK」をおせばプリントを開始できます。解像度の変更も行えるのでファイルに合わせて調節して下さい。
カラープリントをするには
PDFを普通にプリントすると白黒設定で印刷されてしまうことがあります。これはプリンター側の設定がグレースケース(白黒印刷)になっていることで起こるので、まずはプリンターのカラーモードを変更しましょう。
PDF側の設定としては「プリンターによるカラー指定」の設定を有効にする事で解決します。ファイルを開いた後はホームから印刷を選択しプリンターを指定しましょう。「詳細設定(D)」をクリックし「カラーマネジメント」の項目の中の「プリンターによるカラー指定(P)」にチェックを入れれば完了です。
カスタムサイズでの印刷の方法
ポスターなど大きい文書をプリントする場合には、元の文書のサイズを用紙に最適なサイズに調整し出力することも可能です。印刷ページから「ポスター」をクリックし倍率や重なりを指定しましょう。分割されたページの組み合わせが容易になるよう、各タイルの四隅にマークをつけるオプションもありますので必要に応じて組み合わせて下さい。
各用紙にPDFの名前や日時、タイルの位置情報を付けたい場合にはラベル機能を使うと便利です。印刷時の文書の拡大と縮小は「サイズ」をクリックして変更しましょう。特大ページのみを縮小するなど必要応じて変更を行って下さい。
便利な使い方について
PDFファイルはプリンターだけではなく、コンビニのマルチコピー機でも出力が可能です。USBメモリなどの記録媒体を持ち込むのはもちろん、スマートフォンやネットワークプリントも利用できるので出先でレポートなどを完成させた時や観光案内をPDFで入手した時に使ってみてはいかがでしょうか。
用紙サイズも普通紙の場合はB5・A4・B4・A3が選択できるほか両面プリントなども可能です。パスワードで保護されたものや、プリント制約のあるPDFファイルはプリントできませんので注意して下さい。
PDFファイルの印刷を行う時には工夫が必要で、サイズ変更やカラープリントなどを行う時にはファイル設定だけではなくプリンター側の設定も見直すようにするのが大切です。ミスプリントを防ぐためにプレビューを確認しておくことをおすすめします。ファイルさえ用意しておけばコンビニを利用して出力することも可能です。
役に立ちましたか?コメントしましょう!