はじめに
最近では本をデータ化して楽しむ、所謂電子書籍が流行っています。媒体さえあれば本のようにかさばることもなく、ページが汚れてしまったりなどの劣化も心配無用。自宅で楽しむのは勿論、外出先にたくさん持ち歩くことだって可能です。
そんな電子書籍のファイル形式として主に使用されているのがpdfとepubファイルです。EPUBとPDF。紙面の情報をデータ化したファイル形式だという点は同じなのですが、これらは似て非なるもの。しかし一見ではその違いが判りません。
どこがどう違い、どちらが優れているのでしょうか。そして、便利なPDFをEPUBに変換するにはどうすればいいのでしょうか。PDFelement(PDFエレメント)を使ってepubを閲覧と変換することもできます!
目次:
1. epubとは
読み方は「イーパブ」と呼びます。epubは国際電子出版フォーラムが策定した、オープンフォーマットの電子書籍ファイルフォーマット規格のことです。
もっとかみ砕くと、HTMLやウェブブラウザのオープン性を持ちながら、kindle等の携帯情報端末やパソコンなどでインターネット接続環境が無い場合でも閲覧ができるようにダウンロード配信することを前提としたファイルフォーマット規格で、早い話が電子書籍用のファイル形式ということになります。
画面の大きさに合わせて表示を調整する「リフロー機能」という機能が特徴で、紙面を拡大した場合でも劣化を起こさずその表示サイズに解像度を調整するという機能を持っています。
2. EPUBとPDFとの違い
epubが電子書籍向けに生み出されたファイル形式ということは前項で説明しましたが、pdfも同様に紙面をデータ化したファイル形式でこちらも携帯情報端末やパソコンでの閲覧が可能です。
epubが電子書籍向けとは言ったものの、購入した書籍によってはpdfファイルで配信されていることもあります。
ではそもそもpdfというファイル形式が何なのかと言いますと、紙に印刷する情報をそのまま紙面におこすことを想定したレイアウトを維持したままでデジタルデータ化したものであります。
pdfはそっくりそのまま紙をデータ上に再現しているファイル形式なのです。
pdfは印刷可能であればどのようなドキュメントからでも作成することが可能で、特徴としてはファイルの作成元と閲覧先の異なるコンピュータの環境であっても作成元のドキュメントのレイアウトや書式を忠実に再現していることで、それを閲覧先が表示や印刷できるという点にあります。
epubとpdf、これらの違いは、前者は印刷された書籍と文章や画像が同様の内容ではあるものの、多少のレイアウトの相違点があります。
特に文章は使用している端末の画面に合わせて調整されるので、小説などの文章を主体とする書籍や、比較的画像が少ない書籍との相性が良いとされています。対してpdfは印刷された書籍と同様のレイアウトで表示することが可能ですが、端末の画面に合わせて調整をするといった機能がありません。
なので、画像やレイアウトを維持したい書籍との相性が良いとされています。文章を重視するならばepub、画像を重視するならばpdfといった住み分けがなされています。
3. PDFelementを使ってpdfをepubに変換する方法
レイアウトを崩さずに表示することが出来るpdfですが、時としてそのファイル形式で表示された紙面を端末の画面に合わせて調整したいと感じることが出てくるかと思います。
そんな時、「PDFelement」(PDFエレメント)というソフトウェアを使えば、誰でも簡単に変換することが可能です。また、pdfファイルのトリミングが可能で、変換の際の調整も行えます。
このソフトウェアでは3種類の方法が可能ですので、お好みの方法を選択してください。
・ソフトウェアを起動したら、ウィンドウ右部にあります「PDF変換」という項目をクリックし、変換を行いたいpdfファイルを選択してください。
・「ファイルの種類」と表示されたダイアログボックスをクリックして、「Ebookファイル(*.epub)」と表示されたものをクリック。保存先を選択したら、ファイル名を編集してください。
・「設定」の項目を選択すると、「PDFをEpubに変換」、「ブックカバー」、「OCR機能」といった設定の変更が可能です。お好みに合わせて調整してください。
・全ての設定が完了したら、「保存」をクリックすることで変換が開始し、先ほど指定した保存先へpdfからepubへ変換されたファイルが保存されます。
・ソフトウェアを起動したら、ウィンドウ左上部にあります「ファイル」のタグをクリックして、ツールバーを表示させます。
・ウィンドウ左側あります変換の項目をクリックしてから、右側に表示されるファイル形式の一覧から「Epub」と表記されたものを選択してください。
・ポップアップウィンドウが表示されるので、ファイル名を編集し、保存先を指定して、あとは手順1と同様の設定で変換が可能です。
・「ホーム」と表示されたタグから「他の形式に」と表示された項目を経由して「Epubに変換」と表示された項目の順にクリックしていくことで変換が可能です。こちらの手順でも最終的な設定は手順1のものと同様です。
→関連記事:iOSでPDFをePubに変換する方法
→関連記事:簡単にPDFをEPUBに変換する方法はこれ!
まとめ
pdfとepubファイルのそのどちらにも利点があり、欠点があります。両方の利便性を兼ね備えたファイル形式が存在すれば良いのですが、
それが生まれるまでは上記のソフトウェア「PDFelement」(PDFエレメント)を使用して、それぞれの持ち味を活かし、賢くデータの運用をしていきたいものです。
役に立ちましたか?コメントしましょう!