大学でレポートや卒業論文を執筆する際、必ず押さえておくべきなのが引用と参考文献の正しい書き方です。適切な引用を行わないと剽窃とみなされる可能性があります。
この記事では、引用と参考文献の基本から、研究分野別の具体的な書き方まで解説します。
レポートや論文の引用と参考文献の役割を下表に示します。
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項目 |
概要 |
主な役割 |
|
引用 |
他者の文章や意見を本文中で示す |
自身の主張の根拠を示し、論文の信頼性を高める |
|
参考文献 |
論文執筆時に参照した資料のリスト |
出典を明示し、読者が元の資料にアクセスできるようにする |
論文やレポートに引用と参考文献を適切に記載することで、以下の目的を果たせます。
・自身の論文の新規性、独創性、信頼性を明確にする
・先行研究を行った著者に対する敬意を示す
・出典を正確に明示する
・読者に対して有益な情報を提供する
論文やレポートに使える引用と参考文献の守るべき基本ルールを解説します。
まずは引用は本文中に記載します。他者の文章を取り入れる際、その箇所を本文内で明示し、どの文献から引用したかの情報を付記します。
一方、参考文献は文末にまとめて記載します。論文の最後に「参考文献」という見出しを設け、使用した全ての文献をリスト形式で列挙します。
レポートの本文に引用を記載するには下記3つの仕方があります。
①直接引用:元の文献の文章をそのまま引用する方法で、カギ括弧「」で囲みます。
②ブロック引用:長い文章を引用する際に用い、本文から前後に1行ずつ空白を入れ、行頭を2文字下げます。
③間接引用(要約):元の文献を自分の言葉で要約して示す方法です。
参考文献の記載方法は研究分野や資料の種類によって変わります。主な形式には以下があります。
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研究分野スタイル |
主な使用分野 |
参考文献の特徴 |
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SIST02 |
日本語論文・科学技術分野 |
科学技術振興機構が定めた標準形式 |
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APA |
心理学・社会学 |
著者名と出版年を強調 |
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MLA |
人文科学・文学 |
論題を引用符で表記 |
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Chicago |
人文系全般 |
脚注形式も選択可能な柔軟な形式 |
|
IEEE |
電気・情報工学 |
番号方式で簡潔に記載 |
また、書籍、学術論文、ウェブサイトでは、記載すべき項目が異なります。
・書籍;著者名、書名、出版社、出版年、総ページ数など
・学術論文:著者名、論文名、掲載誌名、巻号、ページ範囲、出版年など
・ウェブサイト: 著者名、ページ名、サイト名、更新日、URL、閲覧日など
本文中の引用箇所と文末の参考文献リストを関連付ける方式は主に2つあります。
①ハーバード方式(著者名・出版年方式):本文の引用箇所に著者名と出版年を記載し、参考文献リストは著者名順に並べます。
【例】〇〇は××について「1945年以降大きな変化はない」と述べている(□□, 2014)。
②バンクーバー方式(番号方式):引用箇所に引用順の番号を振り、参考文献リストは番号順に並べます。
【例】〇〇は××について「1945年以降大きな変化はない」と述べている(1)。
実際の引用と参考文献の書き方を具体例とともに解説します。
短い文章を原文のまま引用する場合、引用部分をカギ括弧「」で囲みます。
【例】〇〇は××について「1945年以降大きな変化はない」と述べている(1)。
長い文章を引用する際はブロック形式を使用します。本文から1行空け、2文字下げて引用文を記載します。
【例】〇〇は××について次のように述べている。
(1行空け)
〇〇△△と□□では、現在の××は20世紀初頭よりもはるかに小さいままで、1945年以降大きな変化はない。(1)
(2文字下げ)
元の文献の内容を自分の言葉で要約して示す方法です。また、引用元の文意と異なる要約にならないよう注意しましょう。
【例】〇〇は××は20世紀初頭より現在の方が小さく、1945年以降大きな変化はないとしている(1)。
前述のとおり、参考文献の書き方は研究分野によって異なります。ここでは、代表的な3つの分野における主要な参考文献の書き方を紹介します。
①ウェブサイト
【書式】著者名. "ページ名". サイト名. 更新日. 入手先URL, (閲覧日).
【例】〇〇審議会. "××に向けた△△について". ●●省. 2018-12-21. https://△△.html, (参照 2024-02-02).
②書籍
【書式】著者名. 書名. 出版社, 出版年, 総ページ数.
【例】山田太郎.〇〇における××. △△社, 2008, 428p.
③論文
【書式】著者名. 論題. 掲載誌名. 出版年, 巻数, 号数, ページ数.
【例】山田太郎.〇〇〇. ××誌. 2018, no.658, p.118-91.
①ウェブサイト
【書式】著者名. (出版年). ページ名. サイト名. URL.
【例】〇〇審議会. (2018).××向けた△△について.□□省. https://●●.html
②書籍
【書式】著者名. (出版年). 書名. 出版社.
【例】山田太郎. (2010).〇〇〇.△△社.
③論文
【書式】著者名. (出版年). 論題. 掲載誌名, 巻号数, ページ数.
【例】山田太郎. (2019).〇〇における××. □□誌, 42(3), 55-67.
①ウェブサイト
【書式】著者名. "ページ名." サイト名, 出版年, URL, アクセス日.
【例】〇〇審議会. "××に向けた△△について."□□省, 2018-12-21, https://●●.htm, (参照 2024-02-02).
②書籍
【書式】著者名. 書名. 出版社, 出版年.
【例】山田太郎.〇〇〇. △△社, 2008.
③論文
【書式】著者名. "論題." 掲載誌名, 巻数, 号数, 出版年, ページ数.
【例】山田太郎. "〇〇〇"□□誌, no.658, 2018, pp.118-91.
引用と参考文献を書く時の注意事項もまとめました。執筆の時もご参照ください。
①形式の統一:1つのレポート内では必ず同じスタイルを使用します。
②情報源の信頼性確認:Wikipediaやまとめサイトは便利ですが、誤った情報が含まれる可能性があります。公的機関や学術機関の情報を優先しましょう。
③著作権への配慮:引用は必要最小限にとどめ、必ず自分の考えや分析を加えます。他者の文章を大量にコピーすると剽窃とみなされる恐れがあります。
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