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個人向けと法人向けのAI翻訳ツール12選!選定ポイントも解説

はじめに

AI翻訳ツールには、無料のものや有料のもの、オンラインで使用するものやオフラインで使用するものという条件についての選択肢だけでなく、専門性の高いもの、音声や画像からの翻訳が可能なものなど、使用環境や必要な機能による選択肢も大きく広がっています。
当然、個人的に使用する場合とビジネスで使用する場合では、求められる条件にも機能にも違いがあるため、それぞれの用途に見合ったAI翻訳ツールを選ぶ必要があります。
そこで、今回は「個人向け」「法人向け」、それぞれでおすすめのAI翻訳ツールをご紹介するとともに、AI翻訳ツールの選び方についても解説していきます。
是非、AI翻訳ツール選定の参考にしてください。

目次:


1. AI翻訳ツールとは

AI翻訳ツールとは、人工知能(AI)を使用して文書を自動的に翻訳するツールです。
AI翻訳ツールを使えば、たとえ知識がなかったとしても、一瞬でさまざまな言語の翻訳ができるため、作業効率は格段に上がります。
AI翻訳ツールには、無料で使用できるオンラインツールから、ディープラーニングを活用しより自然に近い言葉や専門性の高い言葉を学習したプロの翻訳家レベルの精度のツールまで、さまざまなタイプのものがあります。
どのツールを選択するかは、「個人で使うか法人で使うか」「翻訳頻度は高いか低いか」「制度を選ぶかコストを選ぶか」などを考慮しながら検討する必要があります。

2.個人向けのAI翻訳ツールおすすめ6選

個人向けにAI翻訳ツールの導入を検討する場合、最も気になるのは「コスト」ではないでしょうか。
個人の場合、英語で論文を読んだり、中国語のメールを送ったりなど、AI翻訳ツールを常に同じ用途で使用するとは限りません。
そのため、「翻訳精度の高さよりもコストパフォーマンスの良さを優先する」、または、「多少コストをかけるのであれば翻訳以外の機能が充実しているものを選ぶ」といったように、優先順位を決めて選ぶと良いでしょう。
ここでは、個人で使用する場合におすすめのAI翻訳ツールを5種類、ご紹介します。

2.1 PDFエレメント

PDFエレメントは、Wondershare社が提供するPDF編集ソフトです。
PDF内の範囲選択した箇所を瞬時に翻訳します。

翻訳可能な言語数 100言語以上
1度に翻訳可能な容量 1000文字以内(1ヶ月で最大10万文字)
料金プラン 標準版:5,980円(税抜/買い切り)
プロ版:9,980円(税抜/買い切り)

その他にも、PDFエレメントには、次のような機能があります。

・PDFの作成・編集・変換・結合・圧縮・署名・OCRなど、PDFを編集する機能
・PDF文書を要約する機能
・文章をリライトしたり、校正したりする機能
・指定した用語を説明する機能
・AIで作成された文章かどうかを検出する機能

▼PDFエレメント(https://pdf.wondershare.jp/)
 pdfエレメント 翻訳

→ 関連記事:新機能!Google翻訳を利用しなくてもPDFで直接翻訳できる!>>


2.2 DeepL Pro

DeepL Pro(https://www.deepl.com/ja/pro)は、DeepL社が提供するオンライン翻訳ツールです。
ファイルをアップロードして翻訳したり、テキストを入力して翻訳したりすることができます。

翻訳可能な言語数 31言語
1度に翻訳可能な容量 Starter:10MB(文字数制限なし)
Advanced:20MB(文字数制限なし)
Ultimate:20MB(文字数制限なし)
1か月に翻訳可能なファイル数 Starter:5ファイル
Advanced:20ファイル
Ultimate:100ファイル
料金プラン Starter:1,000円/月
Advanced:3,167円/月
Ultimate:6,250円/月

    
    
    
その他にも、DeepL Proには、次のような機能があります。

・用語を登録したり、訳文をカスタマイズしたりすることが可能
・セキュリティを考慮し、翻訳完了後すぐに入力したテキストを消去

▼DeepL Pro(https://www.deepl.com/ja/pro)
 deepl 翻訳


2.3 shutto翻訳

shutto翻訳(https://www.submit.ne.jp/shutto-translation)は、株式会社イー・エージェンシーが提供するオンライン翻訳ツールです。
静的コンテンツ、動的コンテンツを問わず、さまざまな形式のWebサイトを翻訳することができます。

翻訳可能な言語数 100言語以上(内10言語を選択)
1度に翻訳可能なページ数 エントリー:100ページ
ベーシック:5,000ページ
ビジネス:10,000ページ
1か月に翻訳可能な文字数 エントリー:50万語
ベーシック:250万語
ビジネス:500万語
料金プラン エントリー:6,000円(税抜)
ベーシック:30,000円(税抜)
ビジネス:60,000円(税抜)

  

その他にも、shutto翻訳には、次のような機能があります。

・プロの翻訳者に翻訳依頼が可能
・用語の登録が可能
・翻訳結果を見ながらの編集が可能

▼shutto翻訳(https://www.submit.ne.jp/shutto-translation)
 shutto翻訳


2.4 ChatGPT

ChatGPT(https://chat.openai.com/auth/login)は、OpenAI社が提供する人工知能(AI)を利用したチャットサービスです。
ChatGPTは翻訳精度が高く、文脈にあった自然な言葉を使って翻訳されます。

翻訳可能な言語数 100言語以上
1度に翻訳可能なトークン数 GPT 3.5:最大4097トークン
GPT4:3万2768トークン(約2万5000語)
料金プラン 20ドル/月

その他にも、ChatGPTには、次のような機能があります。

・会話することができる
・例文を生成することができる
・関数やプログラムコードを生成することができる
・画像を認識することができる

▼ChatGPT(https://chat.openai.com/auth/login)
 chatgpt 翻訳


2.5 Foxit PDF Editor

Foxit PDF Editor(https://www.foxit.co.jp/products/foxit-pdf-editor/)は、Foxit Software社が提供するPDF編集ソフトです。
PDF内の範囲選択した箇所を瞬時に翻訳します。

翻訳可能な言語数 100言語以上
1度に翻訳可能な容量 最大2000文字(50回/日)
料金プラン Foxit PDF Editor:8,690円/年
Foxit PDF Editor Pro:10,890円/年
Foxit PDF Editor Cloud:6,600円/年

   

その他にも、Foxit PDF Editorには、次のような機能があります。

・PDFの作成・編集・署名・OCRなど、PDFを編集する機能
・文書を要約する機能
・文章を書き換える機能

▼Foxit PDF Editor(https://www.foxit.co.jp/products/foxit-pdf-editor/)
 foxit 翻訳


2.6 Microsoft Translator

Microsoft Translator(https://www.microsoft.com/ja-jp/translator/)は、Microsoft社の提供する無料の翻訳アプリです。
テキスト、音声や会話、スマホに保存された写真やスクリーンショットを翻訳することができます。

翻訳可能な言語数 70言語以上
1度に翻訳可能な人数 100名
料金プラン 無料


    

その他にも、Microsoft Translatorには、次のような機能があります。

・同時に100名まで会話を翻訳
・オフラインでの利用が可能

▼Microsoft Translator(https://www.microsoft.com/ja-jp/translator/)
 マイクロソフト翻訳


3.法人向けのAI翻訳ツールおすすめ6選

法人向けにAI翻訳ツールの導入を検討する場合にポイントとなるのが、「正確性」と「セキュリティ」ではないでしょうか。
法人の場合、専門性や精度の高い翻訳能力が必要な文書の翻訳が必要だったり、重要な文書を安全に扱えるセキュリティの高さが必要だったりと、ある程度コストがかかっても信頼性の高いビジネス用のツールを選ぶことをおすすめします。
ここでは、個人で使用する場合におすすめのAI翻訳ツールを6種類、ご紹介します。

3.1 Mirai Translator

Mirai Translator(https://miraitranslate.com/)は、株式会社みらい翻訳が提供する翻訳ツールです。
専門用語や社内用語をユーザ辞書に登録し、翻訳時にグループで活用することができます。

翻訳可能な言語数 25言語以上
1度に翻訳可能な容量 プランによる
料金プラン 要問合せ

    
    
その他にも、Mirai Translatorには、次のような機能があります。

・高水準のセキュリティ
・音声翻訳機能
・TOEIC960点超レベルの高精度翻訳

▼Mirai Translator(https://miraitranslate.com/)
 mirai translator


3.2 T-4OO

T-4OO(https://www.rozetta.jp/t4oo/)は、株式会社ロゼッタが提供する翻訳ツールです。
工業技術・法務・医薬・化学・特許・IRなど2000の専門的な分野の翻訳が可能。
また、スキャンして作成した画像PDFを翻訳することもできます。

翻訳可能な言語数 100言語以上
 1度に翻訳可能な容量 100MB
料金プラン 初期費用 + 0.6円/ワード

   

その他にも、T-4OOには、次のような機能があります。

・高水準のセキュリティ
・用語の登録が可能

▼T-4OO(https://www.rozetta.jp/t4oo/)
 t400 翻訳


3.3 Zinrai Translation Service

Zinrai Translation Service(https://www.fujitsu.com/jp/solutions/business-technology/smart-digitalwork/translation/)は、富士通株式会社が提供する翻訳ツールです。
テキストを指定して翻訳したり、ファイルを指定して翻訳したりすることができます。

翻訳可能な言語数 日本語⇔英語、日本語⇔中国語
1度に翻訳可能な容量 プランによる
料金プラン エントリープラン:55,000円/月
ベーシックプラン:165,000円/月
スタンダードプラン:330,000円/月
アドバンスドプラン:660,000円/月

 
  

その他にも、Zinrai Translation Serviceには、次のような機能があります。

・高水準のセキュリティ
・ニューラル機械翻訳エンジンによる自然な文章
・TOEIC960点超レベルの高精度翻訳

▼Zinrai Translation Service(https://www.fujitsu.com/jp/solutions/business-technology/smart-digitalwork/translation/)
 zinrai translator


3.4 COTOHA Translator

COTOHA Translator(https://www.ntt.com/business/services/application/ai/cotoha-translator.html)は、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社が提供する翻訳ツールです。
文書ファイルをそのまま翻訳することができるため、レイアウトをそのままに翻訳することができます。

翻訳可能な言語数 25言語
1度に翻訳可能な容量 100MB
料金プラン 10 ID:80,000円(税抜)
15 ID:102,000円(税抜)
30 ID:192,000円(税抜)
100 ID:560,000円(税抜)

    
   
その他にも、COTOHA Translatorには、次のような機能があります。

・高水準のセキュリティ
・用語の登録が可能
・TOEIC960点超レベルの高精度翻訳

▼COTOHA Translator(https://www.ntt.com/business/services/application/ai/cotoha-translator.html)
 cotoha translator


3.5 ヤラクゼン

ヤラクゼン(https://www.yarakuzen.com/)は、八楽株式会社が提供する翻訳ツールです。
テキストを指定して翻訳したり、ファイルを指定して翻訳したりすることができます。

翻訳可能な言語数 33言語
1度に翻訳可能なファイル容量 45MB
1度に翻訳可能なテキスト数 最大100,000字
料金プラン スターター 3:9,000円/月
スターター 5:12,000円/月
スモール:24,000円/月
ミディアム:40,000円/月
ラージ:80,000円/月
エクストラ・ラージ:150,000円/月

  
    
    
その他にも、ヤラクゼンには、次のような機能があります。

・Google翻訳、DeepL、Microsoft Translator、Yaraku(β)、Papago、(みんなの自動翻訳@KI)の合計6つの翻訳エンジンが使用可能
・セキュリティ対策として、アカウントごとにデータ管理

▼ヤラクゼン(https://www.yarakuzen.com/)
 やらくぜん


3.6 Clovernet

Clovernet多言語対訳支援サービス(https://www.nec-nexs.com/service/lp/clovernet_mtss/)は、NECネクサソリューションズ株式会社が提供するリアルタイム翻訳システムです。
通話内容やWeb会議でのやり取りをそれぞれの言語にリアルタイムで翻訳し、テキスト化します。

翻訳可能な言語数 30言語以上
1度に翻訳可能な人数 20名
料金プラン エントリーパック:17,100円/月

  

その他にも、Clovernet多言語対訳支援サービスには、次のような機能があります。

・同時に20名まで会話をテキスト化して翻訳
・Web会議やYoutubeなどの音声の翻訳

▼Clovernet多言語対訳支援サービス(https://www.nec-nexs.com/service/lp/clovernet_mtss/)
 clovernet


4.個人向けAI翻訳ツールの必要性とは


外国語を使うことに自信がない場合、契約書や論文を読む、エッセイやメールを書くといった作業は苦痛であると同時に、とても時間がかかることになるでしょう。
そのようなとき、目的に合ったAI翻訳ツールを知っていれば、慌てることなく、効率的に作業が進められます。
また、Webサイトなどに外国語で記載された情報を速やかにAI翻訳ツールで翻訳すれば、その場で内容を正確に把握することができ、素早く判断したり、ミスを防いだりすることも可能です。
個人では、翻訳作業を必要とする場面はそう多くないかもしれません。
しかしながら、いざというときのためにも、あらかじめ自分に合ったAI翻訳ツールを確認しておくことをおすすめします。


5.法人向けAI翻訳ツールの必要性とは

契約書、プレゼン資料、メール文書など、法人で翻訳作業が必要になる場合、最も重要になるのが翻訳の正確性です。
本来、正確な翻訳を担保するためには、十分な作業時間を確保しなればいけません。
しかしながら、専門分野に強く、翻訳レベルの高いAI翻訳ツールを導入すれば、「翻訳の正確性」を担保しながら、「作業時間の短縮」の実現が可能です。
また、法人の場合、重要な文書を取り扱うことも多く、文書に係わるスタッフが多ければ多いほどデータ漏洩のリスクが高くなります。
法人向けのAI翻訳ツールには、通信の暗号化やアクセス制限、翻訳後のデータの自動削除などのセキュリティ対策が施されているうえに、AI翻訳ツールの使用により文書に係わるスタッフも最小限に抑えられます。
コストはかかるものの、法人向けのAI翻訳ツールの導入により「効率化」と「安全性」の向上が期待できるのです。
必要や分野や言語に対応しているか、社内の規定に基づいたセキュリティ対策が施されているかを確認し、自社に合ったAI翻訳ツールの導入をおすすめします。


6.個人向けと法人向けのAI翻訳ツールの違いとは

AI翻訳ツールには、「個人向けのもの」と「法人向けのもの」があります。
個人向けと法人向けのAI翻訳ツールには、それぞれの使用環境に合わせた特徴があります。

【個人向けのAI翻訳ツール】

一般的に、個人向けのAI翻訳ツールには、次のような特徴があります。

・無料または低コストで使用することができる
・ユーザ登録が不要など気軽に使用することができる
・対応する言語の数が少ない
・専門性が低い
・セキュリティ面に不安がある

個人向けのAI翻訳ツールは無料または低コストで使用できるものが多く、気軽に使用できるというメリットがある反面、法人向けのAI翻訳ツールに比べて機能が抑えられています。

【法人向けのAI翻訳ツール】

一般的に、法人向けのAI翻訳ツールには、次のような特徴があります。

・有料である
・使用可能なユーザ数が管理されている
・対応する言語の数が多い
・専門性が高い
・セキュリティ対策が施されている

法人向けのAI翻訳ツールは高コストになる反面、翻訳精度やセキュリティ強度が高いというメリットがあります。


7.個人向けと法人向けのAI翻訳ツールの選び方とは

AI翻訳ツールの導入で最も重要なのが、使用する環境合ったものを選ぶことです。
さまざまなAI翻訳ツールのなかから環境に合ったものを選ぶには、「個人向け」「法人向け」を問はず、次の3点について確認することをおすすめします。

・必要な翻訳の精度が担保されているか

どのような文書を翻訳するかにより、必要な翻訳の精度は変わります。
必要に応じて、「専門性の高い翻訳が可能か」「辞書のカスタマイズは可能か」といった点を確認しましょう。

・求めるセキュリティ対策が施されているか

特にオンラインで翻訳されるツールは、データ漏洩の危険性が高いといえます。
セキュリティに対してどのような対策が施されているかを十分に確認したうえで、納得できる製品を選びましょう。

・カスタマイズは可能か

AI翻訳ツールは、一般的な用語が翻訳できるように設計されています。
翻訳精度を高めるためには、「専門用語」や「社内用語」などが追加できるなど、柔軟にカスタマイズできる製品であることが求められます。


まとめ

今回は、おすすめの「個人向け」「法人向け」のAI翻訳ツールをご紹介するとともに、さまざまな製品のなかから「何をポイントに製品を選定したらよいのか」、そのポイントについても解説してきました。
翻訳といっても、「ちょっと翻訳したい」から「しっかり翻訳したい」まで、そのレベルや頻度はさまざまです。
そのため、製品の選定の際には、コストや機能の違いなどを十分に比較・検討し、使用環境に合わせたAI翻訳ツールを選ぶことが重要になります。
ここでご紹介した12種類のAI翻訳ツールを参考にして頂き、使用環境にあったAI翻訳ツールで作業を効率化しましょう。

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作成日: 2023-09-28 15:48:33 / 更新日: 2023-12-06 11:16:21

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