目次:
年末調整は企業にとって重要な手続きのひとつですが、面倒な手続きとも言えます。特に手書きを軸に書類をやりとりしている場合は、事務担当者と従業員に多大なる負担がかかっていることでしょう。
しかし、年末調整システムを導入すれば次の現状を打開できます。
手書きでの年末調整手続きは労力とトラブルに悩まされ続けますが、年末調整システムを導入すればそういった問題をまとめて解決できます。
この記事では、年末調整システムにおける以下のポイントについてまとめました。
年末調整手続きの負担が大きく悩んでいる方は、この機会に自社に合った年末調整システムを発見してみてください。
年末調整システムとは、次の業務をスムーズにできるシステムのこと。
つまり、年末調整における一連の手続きを効率化することが可能になります。
出典:驚くほど年末調整業務が楽になる!『年末調整申告支援システム』をリニューアル
年末調整の時期がやってくると、企業の担当者は必然と書類作成業務が増えます。同時に次のような従業員から生じるトラブルにも対応せねばなりません。
こういったトラブルは従業員を多く抱える企業ほど膨大になります。
しかし、年末調整システムを導入することで上記のトラブルを解消できます。さらには次の業務もスムーズにすることが可能です。
もっと言えば、年末調整システムはWebを利用してどこからでも申告可能。つまり、テレワーク環境にある従業員への対応も難なくできます。
そんな年末調整システムですが、もっとも有名なものは国税庁が無償で提供しているソフトウェア「年調ソフト(年末調整控除申告書作成用ソフトウェア)」。
出典:国税庁、「年調ソフト」v2.0を公開 ~令和3年度の年末調整に対応
年調ソフトを導入することで、年末調整における書類の作成が簡略化されます。
ただし、年調ソフトは従業員がそれぞれデバイスにインストールして利用しなければなりません。また、担当者は従業員の進捗状況を一括で管理することが難しいため、利用者はもちろん利用シーンが限られています。
そこでおすすめしたいのが、各メーカーが提供している年末調整システム。企業が抱く年末調整手続きの悩みを解消してくれるものばかりなので、導入する価値は大いにあります。
以降ではおすすめの年末調整システムを厳選しました。ぜひチェックしてみてください。
ソース:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/21mJd5NUGZU
ここではおすすめの年末調整システムを10本ご紹介します。
それぞれ特徴と料金が異なるので、見合ったものを選びましょう。
出典:給与奉行クラウド
特徴
料金プラン
初期費用は50,000円~。ただし、基本システムに料金プランが変動するので、具体的な価格を把握したい場合は、メーカーに問い合わせる必要があります。
特徴
料金プラン
【スモールビジネス(小規模法人向け)】
【ビジネス(中規模法人向け)】
出典:ジョブカン労務HR
特徴
料金プラン
ただし、500名以上の規模をほこる大企業が利用する場合は、料金が変動する可能性あり。詳細はメーカーから資料をダウンロードしましょう。
出典:freee人事労務
特徴
ただし、勤怠管理や給与計算を単体で導入することはできません。あくまでシステム全体を導入することになります。
料金プラン
プラン | 月額料金(年額プラン) | 機能 | 従業員追加 |
ミニマムプラン | 1,980円~(3名まで一律料金) | 基本的な労務管理全般 | 月額300円/ユーザー |
ベーシックプラン | 3,980円~ | 従業員による勤怠打刻等追加 | 月額500円/ユーザー |
プロフェッショナルプラン | 8,080円~ | フレックス制などに対応 | 月額700円/ユーザー |
エンタープライズプラン | お問合せ | 人事マスタなどの追加 | お問合せ |
※いずれのプランも初期費用は不要。
出典:簡単年調
特徴
料金プラン
簡単年調の料金プランは公開されていません。詳細については、メーカーに問い合わせして確認しましょう。
特徴
料金プラン
PROSRV on Cloudの料金プランは公開されていません。詳細については、メーカーに問い合わせして確認しましょう。
出典:SmartHR
特徴
料金プラン
Smart HRの料金プランは次の3種類。
ただし、具体的な料金については、メーカーに問い合わせする必要があります。
特徴
料金プラン
S-PAYCIAL with 電子年調申告の料金プランは公開されていません。詳細については、メーカーに問い合わせして確認する必要があります。
出典:年末調整Web申告
特徴
料金プラン
初期費用:200,000円
従業員1人当たり年額500円で利用可。ただし、最低利用人数は500名~となっており、年間価格にすると利用料は250,000円~となる。
詳細はメーカーに問い合わせましょう。
出典:年調ヘルパー
特徴
料金プラン
初期費用:50,000円
年間利用料金は、利用者1名につき300円(税別)。年末調整システムは沢山ありますが、年調ヘルパーはそのなかでもダントツの安さを誇ります。
具体的な料金プランを把握したい場合は、メーカーに問い合わせましょう。
ソース:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/m_HRfLhgABo
年末調整システムのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
年末調整システムのメリットは大きく分けると次の3点です。
それでは詳しく解説していきます。
①:年末調整業務を自動化できる
年末調整システムを導入することで得られるメリットは、年末調整に関する一連の業務をWeb上でおこなえること。さらには自動計算が可能になるので、業務をコンパクトにすることができます。
また、年末調整システムを使用することで各書類のペーパーレス化を実現可能。これにより、書類整理はもちろん管理に費やしていた負担をすべてカットできます。
②:給与計算ソフトなど他ツールと連携できる
年末調整システムは既存の給与計算ソフトや勤怠管理システムなどと連携することが可能。すべてのシステムが連携に対応しているわけではりませんが、連携機能を活用することでより年末調整手続きがよりスムーズになります。
他ツールとの連携については、年末調整システムのWebページをチェックしてみましょう。有名なシステムは数多くのツールと連携できる傾向にあります。
③:未提出者や不備の把握がかんたんになる
従来の年末調整は、書類を提出していない従業員の把握がきわめて困難でした。さらには不備があった場合の個別対応に時間がかかってしまうケースが多かったと言えるでしょう。
しかし、年末調整システムを導入することによって、基本的な不備が自動的にチェックされます。また、未提出者に対するアナウンスを一斉送信できたりと、担当者の負担をどこまでもカットすることが可能です。
年末調整システムのデメリットは次の2点です。
それでは詳しく解説していきます。
①:導入には従業員の理解が必要
年末調整システムはありとあらゆる手続きを効率的に行えるようになりますが、導入するためには従業員の理解が必要不可欠です。
また、システムを導入しても入力と提出は従業員が行います。よって担当者は次のチェックは必要です。
このように年末調整システムは導入したら「はい、終わり」ではありません。その後も年末調整担当社を配置し、管理を徹底する必要があります。
②:使いこなすまでに時間がかかる
年末調整システムの導入後は、従業員の教育に多くの時間を割かねばなりません。
従業員がスムーズな利用を実施するためにも、入力時のサポートが充実しているシステムを導入したほうがいいでしょう。
ソース:https://pixabay.com/photos/question-mark-choice-decision-3839456/
年末調整システムの選び方のポイントは、以下の3点になります。
それでは詳しく解説していきます。
①:システムのタイプを理解する
年末調整システムは大きく分けると次の3種類があります。
1. 年末調整特化タイプのシステム
2. 労務管理システム
3. 給与計算ソフト
それぞれ特色をもっているので、選び方の基準としては次のポイントを参考にしてください。
⇒「特化タイプ」
⇒「労務管理システム」or「給与計算ソフト」
②:従業員規模とマッチする料金プランを選ぶ
年末調整システムはそれぞれ料金プランが異なります。
大規模企業を対象としている料金プランは、月額や年額の料金が固定されているケースがほとんど。中小規模の企業を対象としている料金プランは、人数によって料金が変動するケースが多く見られます。
料金プランの選び方は、企業の従業員規模から検討すると失敗を防ぐことが可能です。
③:帳票の種類がどれだけ充実しているか
昨今はペーパーレス化が加速しています。よって、年末調整に関連する提出書類も、近い将来には完全デジタル化される可能性も。
だからこそ、年末調整システム選びは電子申請に対応している帳票の数が豊富なものを選びましょう。
ソース:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/npxXWgQ33ZQ
この記事では年末調整システムについて詳しく解説してきました。
年末調整システムは年末調整における様々な業務をコンパクトにできます。今後はペーパーレス化がさらに進むと予測されているので、導入は可能なかぎり早めに実施したほうがいいでしょう。
あらためて、自社にとってふさわしい年末調整システムはどれなのか比較してみてください。
スマートに、シンプルに、AI 搭載 PDF ソリューション
・ 第19回、24回、29回Vectorプロレジ部門賞受賞
・ 標準版からプロ版まで、幅広いのニーズに対応
・ Windows、Mac、iOS、Android、クラウドに対応
・ 7x12h体制アフターサービス
この文書または製品に関するご不明/ご意見がありましたら、 サポートセンター よりご連絡ください。ご指摘をお待ちしております!
役に立ちましたか?コメントしましょう!