レシートは日常生活やビジネスで金銭管理をする上で欠かせないものですが、管理は意外と大変で面倒です。
レシートを保管したり、手入力したり、仕訳したりする必要があります。
また、時間や手間がかかるだけでなく人の手によるミスや紛失のリスクもあります。
ヒューマンエラーをなくし効率良くレシートを管理する時には、読み取りアプリ・ソフトを使うとレシートの管理が簡単です。
この記事では、レシート読み取りアプリ・ソフトについて紹介します。家計管理や経理業務に役立つレシート読み取りアプリ・ソフトのメリットや選び方などを紹介します。家計やビジネスの金銭管理に役立てたい人は、ぜひ参考にしてください。
目次:
Part1. レシート読み取りアプリ・ソフトを使うメリット
レシート読み取りアプリ・ソフトを使うと、次のメリットがあります。
● レシートの手入力や仕訳の手間が省ける
● レシートの入力ミスや仕訳ミスを防げる
● レシートの保管や整理の必要がなくなる
● 月や年ごとのレシートを簡単に分析できる
レシート読み取りアプリまたはソフトを利用することで、人間の作業が少なくなり、ミスなく効率良くできます。
レシート読み取りアプリやソフトを使うことで、家計管理だけでなく、ビジネスの経費管理なども簡単にできます。
Part2. レシート読み取りアプリ・ソフトの選び方
レシート読み取りアプリやソフトの選び方を紹介します。
レシート読み取りアプリやソフトは多くの種類があり、どれを選べばいいか迷う人も多くいるでしょう。
自分に合ったレシート読み取りアプリやソフトを選ぶ際に参考にしてみてください。
① 読み取り精度が高いものを選ぶ
レシートの内容を正確に読み取れるか読み取り精度は重要です。
読み取り精度が低いと、読み取り後に修正する手間がかかったり、ミスに気付かずにそのまま登録してしまう可能性があります。
読み取り精度は、レシートの長さや撮影方法などによって変わりますが、読み取るアプリやソフトの性能にも差があります。
レビューや口コミなどを参考にして、読み取り精度の高いものを選ぶのが重要です。
② 読み取り項目が多いものを選ぶ
レシートから読み取れる項目は、読み取りアプリやソフトによって異なります。
日付や金額はもちろんのこと品目やカテゴリ分類など、あらかじめ読み取りたい項目がある場合は、事前に確認しておきましょう。
③ 長尺レシートに対応している
レシートの長さによっては、上手く撮影できず手入力をする必要がある場合があります。
長尺レシートに対応していないアプリやソフトを使う場合は、長尺レシートをどれぐらい使うかを考慮した上で利用しましょう。
多くの物を買い物にいく機会が多かったりする時などは、長尺レシートに対応しているアプリ・ソフトを選ぶと楽に処理ができます。
④ 利用したい機能が無料で使えるかどうか
レシート読み取りアプリやソフトは、無料で使えるものや有料で使えるものまであります。
無料のものでも基本的な機能は使えますが、機能に制限があり自分が使いたい機能が使えない場合があります。
また、有料のものは月額や年額で料金が発生しますが、読み取り機能や分析機能などが充実しており多機能です。
自分の予算やニーズに合わせて使うアプリやソフトを選んでみてください。
Part3. 個人向け:人気のレシート読み取りアプリ5選
個人向けのレシート読み取りアプリのおすすめを5つ紹介します。
アプリごとに特徴やメリット、デメリットなどが異なります。自分に合ったアプリを探す際の参考にしてみてください。
3.1 家計簿 マネーフォワード ME
家計簿 マネーフォワード MEでは、複数の口座やクレジットカードの支払い情報などを一つのアプリでまとめて管理できます。
入出金の履歴から自動で家計簿を作成でき、何の項目にいくら使ったかを簡単に把握でき、お金の流れが一目で分かります。
また、対応している金融機関も2,500社以上と非常に多い点も魅力です。
メリット: 口座やクレジットカードの自動連携などが便利で資産管理が楽になる点です。
デメリット: 有料版でも広告を消せない点や連携できない金融機関がある点です。
利用料金: 基本料金は無料。月額480円と年額5,300円のスタンダードコースプランがあります。
こんな人におすすめ: 口座やクレジットカードなどを自動連係して、資産管理を一つのアプリで完結したい人におすすめです。
3.2 Zaim
Zaimは累計1,000万ダウンロードを突破している人気の家計簿アプリです。
誰が使っても分かりやすく長く続けられる仕組み作りがされています。
これまで家計簿アプリに挑戦してきたものの長く続けられなかった人でも続けやすくなっています。
メリット: 金融機関の連携数に制限がない点とレシート読み取り機能の精度が高い点です。
デメリット: クレジットカードの使用履歴の反応が遅い点とカテゴリーの編集や有料プランのみの点
利用料金: 基本料金は無料。月額480円と年額4,800円のスタンダードコースプランがあります。
こんな人におすすめ: 直観的に操作しやすい家計簿を探している人や金融機関を数多く連携したい人におすすめです。
3.3 家計簿レシーピ!
家計簿レシーピは、レシート撮影により面倒な支出管理を楽にしてくれるのが特徴です。
アプリ内にはかわいいキャラクターが登場して、応援の一言をくれるためモチベーションアップに繋がります。
シンプルで使いやすい家計簿を探している人やかわいいキャラクターに癒されながら楽しく家計簿を付けたい人には便利です。
メリット:購入した食材をもとにレシピを提案してくれるため、献立を考える手間が省けます。また、さまざまな動物をモチーフにしたキャラクターが家計簿入力をサポートしてくれるため、続けやすくなっています。
デメリット: iOSのサービスが終了してしまいAndroidのみしか対応していません。また、無料版ではレシートを一枚撮影するたびに広告が表示されてしまうため、入力に時間がかかります。
利用料金: 基本料金は無料。広告非表示の有料プランも提供が開始されましたが金額は不明です。
こんな人におすすめ: レシート撮影で簡単に家計簿を記録していきたい人や、かわいいキャラクターに癒されながら楽しく続けたい人におすすめです。
3.4 家計簿 Dr.Wallet
家計簿Dr.Walletは手入力不要で、レシートの写真を撮影して送るだけで、オペレーターが代わりに入力してくれます。
オペレーターが手入力で入力してくれるため、他のアプリよりもレシート読み取り機能を安心して利用できます。
また、他のアプリ同様にクレジットカードや電子マネーも登録できるのも特徴です。
メリット:手入力同様にオペレータが対応してくれるため、レシート読み取り機能が正確です。レシートを撮影して送るだけなので家計簿を手間なく続けられます。
デメリット: 無料プランだと月に撮影できるレシートの枚数が決められています。買い物をよくする人は、無料プランではレシート読み取り機能が足りない場合があります。
利用料金: 基本料金は無料。プレミアムプランは月額600円です。追加でレシート読み取りをしたい場合は、300円〜3,000円のパックの買い切りが必要です。
こんな人におすすめ: レシート撮影のみで家計簿入力を済ませたい人や品目なども細かく入力して欲しい人におすすめです。
3.5 2秒家計簿『おカネレコ』
2秒家計簿 おカネレコはアプリを開いたらすぐに支出を入力できるのが特徴です。
シンプルな機能を求めている人や、家計簿入力に時間をかけたくない人におすすめです。
気軽に家計簿をはじめたい人に向いている家計簿アプリです。
メリット:アプリを開くとすぐに支出を入力でき、最低限の機能を利用したい人には便利です。
デメリット:レシートを一枚撮影するたびに電卓の画面になり、支出の入力に時間がかかる点がデメリットです。有料プランにしないと細かい機能を利用できないため、細かく家計簿を付けたい人には物足りない部分があります。
利用料金: 基本料金は無料。月額480円または年額3,000円の年額プランがあり、自動同期機能や家計簿共有機能などを利用できます。
こんな人におすすめ:アプリをインストールしたらすぐに家計簿入力したい人やシンプルな家計簿アプリを探している人におすすめです。
Part4. ビジネス向け:OCR搭載!レシートの整理・編集・データ化に役立つソフト5選
ビジネス向けにOCR機能を利用して、レシートを読み込むことができるソフトを紹介します。
個人と異なりビジネスでは、レシートの量が多く手間が増えるでしょう。
そこで、レシートの整理や編集・データ化などもスムーズにできるソフトを選ぶ必要があるため、ぜひ参考にしてみてください。
4.1 PDFelement
PDFelement は、PDFの直接編集と注釈、OCR処理などさまざまなPDF編集機能がまとまったソフトです。
OCR機能では、一括で編集や検索可能なファイルに変換してくれる便利機能も搭載しています。
PDFの変換や作成、PDF保護などレシートの整理や編集以外にも役立つ機能が満載です。
メリット:無料の試用版でも役立つ機能が使えます。他には、1年間のプランと永続プランを自分に合わせて選ぶことができるため、お得に利用できます。
デメリット: 試用版では機能が制限されるため、使いたい機能が使えない場合があります。
利用料金: 無料で試用版を利用可能。永続プランでは、標準版5,980円またはプロ版9,980円で購入可能です。OCR機能だけでなく、さまざまなPDF編集機能を利用できます。
こんな人におすすめ: 無料の試用版から使えるソフト化を試してから有料プランを購入したい人やPDF機能も利用したい人です。
プライバシー保護 | マルウェアなし | 広告なし
4.2 clova ocr
clova ocrはLINEが提供しているソフトで、世界最高水準の認識制度が特徴です。
専門知識不要でソフトを利用できるだけでなく、サポートも充実しています。
導入も2~3日と早く、すぐにレシート読み込みができるソフトを利用したい人にはおすすめといえます。
メリット:使った枚数分の料金を支払えばいいのでコスト削減ができます。また、読み取り精度も高く修正の手間が省けます。
デメリット: 月額費用がかかるため、まずは無料でソフトを利用してみたい人にはおすすめできない点です。
利用料金: 初期費用無料で、月額55,000円からで使った枚数に応じて料金がかかります。
こんな人におすすめ: 使った分の料金の支払いでコスト削減をしたい場合や文字認識精度が高いソフトを使いたい人におすすめです。
4.3 レシートOCR
レシートOCRは、アイデアとテクノロジーで新しい付加価値を提供するISPのソフトです。
レシートOCRでは、年間5億枚以上のレシートを解析しているレシート解析のエキスパートソフトです。
また、個人向けのおすすめアプリで紹介したマネーフォワードやzaimなどのレシートデータを解析しているのが特徴です。
メリット:年間5億枚以上のレシートを解析をしており実績が豊富です。レシートをマーケティングデータに変えたり、レシートをデータ化したりとレシートを価値あるデータに変えてくれます。
デメリット: 料金が記載されていないため、利用する内容によっては予算をオーバーする可能性がある点です。
利用料金: 公式サイトに記載がないためお問い合わせが必要です。
こんな人におすすめ: レシートを活用してマーケティングデータに活用したり、レシートのデータ化を効率よく進めたい人におすすめです。
4.4 SmartFlow
SmartFlowは、最先端のAIによるサポートを受けて領収書や請求書の重複を防ぐことができるソフトです。
JIIMA(公益社団法人日本文書情報マネジメント協会)認証にも対応しており、ペーパーレス化を進めていけます。
また、業界や規模を問わずに利用できる点もSmartFlowの魅力です。
メリット: 月額費用なしで利用人数により金額が決まるため、利用人数が少ない場合はお得に利用できる点です。JIIMA認証のため、電子帳簿保存法に対応できる点もメリットです。
デメリット: 利用するユーザー数が多い場合には想定以上にコストがかかる可能性があります。
利用料金: 基本料金や初期費用はかかりません。しかし、1ユーザー追加ごとに月額300円かかります。
こんな人におすすめ: 利用するユーザー数が少ない人やJIIMAに対応したソフトを使い、効率よくレシート管理をしたい人におすすめです。
4.5 スマートOCR
スマートOCRでは、AIによるディープランニングを利用しており、OCRでは上手くいかなかった非定型帳票に対応しています。
歪んだ写真や書類もAIによる修正機能を搭載しており、AIに処理をすべて任せられます。
また、手入力の手間が省けてOCR レシートの入力を効率よくできるのが特徴です。
メリット:パソコンだけでなくスマホのアプリからでも利用可能で、場所を選ばずに利用できます。
定型帳票だけでなく非定型帳票にも対応している点です。
デメリット: 利用料金が不明なため、想定以上にコストがかかる心配があります。
利用料金: 利用料金は公式サイトに記載がないため、問い合わせが必要です。
こんな人におすすめ: 非定型帳票をよく利用する人やアプリからレシートの読み込みなどをしたい人におすすめです。
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