資料や契約書などで複数のPDFをもらったとき、結合して1つのPDFにしたいと思ったことはありませんか。そんなときに便利なのが「PDF結合ソフト」です。
この記事では、WindowsとMacに対応したPDF結合ソフトをご紹介!パソコンにインストールして使うフリーソフトから無料のオンラインツールまで、特におすすめできる10選をご紹介します。
具体的なPDF結合方法も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
PDF結合ソフトとは、複数のPDFファイルを一つにまとめるツールのことです。資料やレポートなどバラバラのままだと管理しにくいPDFファイルを結合して1つのファイルにすれば、順番通りで見やすくなったり、効率よく管理できるようになったりします。
PDF結合ソフトは大きく分けると、パソコンにインストールして使う「ソフトウェア」と、インストールせずにネット上で使える「オンラインツール」の2種類があります。
このようにそれぞれ特徴が異なるため、PDF結合を行う目的や環境に合わせて使い分けるのがおすすめです。
まずはPDFを結合できるフリーソフトウェアを5つご紹介します。それぞれ異なる特徴があるので、気になったソフトがあればぜひ試してみてください。
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PDFelementは、Windows・Mac双方に対応した本格的なPDF編集ソフトです。誰でも直感的に操作できるシンプルで分かりやすい操作画面ながら、PDF編集で役に立つさまざまな機能を搭載。PDFに注釈を加えたり、ページの並び替えや削除、フォーム作成、さらには高精度なOCRやAIを活用した機能にも対応しています。
もちろんPDFの結合にも対応していますが、結合の際にブックマークを使って新しい目次を作成したり、結合後のページサイズ指定・ブックマークを保持するかを選べたりするなど、ただ結合するだけでなく、結合後のファイルを使いやすく設定できるのも大きな特徴です。
ホーム画面からほぼすべての機能にアクセスできるため、初めてPDF編集ソフトを扱う初心者でも操作に迷うことはありません。編集処理もスピーディーに終わるので待ち時間がほとんどなく、PDF編集にかかる作業を効率化できます。
無料版でもPDF結合を始めとしたほとんどの機能を利用できますが、結合後のファイルに透かしが入ってしまう点だけは注意が必要です。結合後のPDFファイルがどんなイメージになるかなど、お試しで使ってみるのもおすすめです。
PDFelementを使って、複数のPDFファイルを結合する方法を見る
プレビューは、Macに標準搭載されているアプリです。さまざまなファイルの閲覧がメインのアプリですが、PDFファイルの結合も行えます。
ドラッグアンドドロップするだけでPDFファイルの結合ができ、さらにページの入れ替えや削除など基本的な編集にも対応。新たにインストールすることなく使えるため、Macユーザーにとってはお手軽なPDF結合方法だといえそうです。
デメリットとしては、Mac専用のアプリなのでWindowsだと使えない点、そして本格的なPDF編集には対応できない点が挙げられます。
お手軽にPDF結合を行いたいMacユーザーにおすすめなソフトといえるでしょう。
UPDFは、デザイン性が高くモダンなPDF編集ソフトです。PDFの結合以外にも注釈の追加やページ編集、OCR機能などが搭載されており、それらの機能をシンプルかつ直感的な操作で利用できます。画面のどこに機能があるのかが分かりやすいので、PDF編集ソフト初心者でもすぐにPDF結合が行えるソフトです。
無料版だと一部機能に使用制限があります。そのため、すべての機能を使うには有料版の購入が必要です。
また、ファイルサイズの大きなPDFを編集するときには動作がやや遅くなることがあるため、比較的ファイルサイズが小さめなPDFを編集したいときに使うことをおすすめします。
いきなりPDFは、ソースネクスト社が提供している日本語対応のPDF編集ソフトです。PDFの結合はもちろん、PDFの編集や変換など、PDFに関する機能が豊富に搭載されています。
個人向けというよりもビジネス向けとして販売されており、機能は豊富なのですが、シンプルにPDF結合だけを行いたい人にとっては少し使いにくい部分があるかもしれません。
また、一部の機能は無料で体験できますが、無料で使える期間が限られており、すべての機能を無期限で使いたい場合には有料版を購入する必要があります。ビジネス向けで日本語でのサポートを重視する人におすすめのPDF結合ソフトです。
CubePDF Pageは、日本の企業が開発・提供している無料のPDF結合ソフトです。PDFの結合と分割に特化したソフトで、わずか2クリックで複数のファイルを一つのPDFとして結合できます。動作が軽くて操作も画面構成もシンプルなのが特徴となっています。
初心者でも使いやすいソフトですが、PDF編集に関する機能は搭載されていません。結合・分割以外の編集を行いたい場合は、別のソフトをインストールする必要があります。無料で使えて、とにかくシンプルなPDF結合ソフトを探している人にはぴったりのソフトといえるでしょう。
最後にここまでご紹介したPDF結合ができるフリーソフトの特徴を表でまとめました。ソフト選びの参考にしてみてください。
ソフト名 |
対応OS |
おすすめポイント |
デメリット |
Windows / Mac |
結合だけでなくPDF編集で必要な機能がほぼ搭載されている |
無料版だと結合したPDFに透かしが入る |
|
Macのみ |
MacOSの標準機能として使える |
最低限のPDF編集機能しかない |
|
Windows / Mac |
デザイン性が高くモダン的なインターフェース |
ファイルサイズが大きいPDFを編集すると動作がやや遅くなる |
|
Windowsのみ |
有料版購入で日本語でのサポートが受けられる |
個人というよりもビジネス向け |
|
Windowsのみ |
PDFの結合と分割に特化したソフト |
PDFを編集できる機能は搭載されていない |
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続いてPDF結合ができるオンラインツール5選をご紹介します。ブラウザさえあればいつでも使えるので、便利なツールばかりですよ。
「PDFelementオンライン」は、PDF結合などの編集や他形式ファイルの変換、そして改ざんを防ぐ保護機能まですべて無料で利用することができるオンラインツールです。さらに無料版PDFelementオンラインを使って結合したPDFには透かしが入らないのもメリットといえます。
ブラウザから利用するオンラインツールではありますが、デスクトップ版PDFelementと比較しても機能が劣っていません。
ファイルをドラッグアンドドロップするだけで簡単にインポートでき、操作も直感的で超簡単。プレビュー表示からそのままページの並び替えや削除をすることもできます。スマートフォンなどのブラウザからアクセスしてもレイアウトが崩れることがないため、PCと同じ感覚で編集作業が行えます。
無料プランだと編集できるPDFのファイルサイズに制限があり、また、1日に利用できる回数も限られてしまうため、一度にたくさんのPDFファイルの結合を行いたい場合は有料版へのアップグレードがおすすめです。
PDFelementオンラインでPDFファイルを結合する手順はこちらです。
iLovePDFは、オンラインでPDF編集が行える定番のツールです。PDFの結合や分割・圧縮・他ファイルからPDFへ変換、さらにPDFから画像形式への変換など、さまざまな編集機能が搭載されています。画面構成もシンプルなので、どこにどの機能があるのか分かりやすく、初心者でも問題なく使いこなせるでしょう。
さらに、ログイン不要で、すぐにPDFの結合を開始できます、手間をかけず即時編集したい方に最適です。
無料版だと一括処理できるPDFファイル数に制限があります。結合の場合は25ファイルまで、分割や他ファイルへの変換は1ファイルまでとなっているので、無料版だと操作感を確認する程度でしか使うことができませんので注意してください。
PDF結合 by Toolpodsは、外部サーバーにデータを送信せずブラウザ内でPDF結合を行うオンラインツールです。完全無料で機能制限もなく、インストールも不要。
複数のPDFファイルをドラッグアンドドロップしてクリックするだけのカンタン操作なので、誰でもすぐに安心して使うことができます。開発・運営・サポートを日本国内で一貫して行っており、日本語での迅速なサポートを受けられるのもメリットです。
PDF結合だけに特化しているツールなので、結合以外の編集をしたい場合は別のツールを使う必要があります。結合後の分割もできないので、重要なPDFファイルを結合する前にバックアップを取っておくのがおすすめです。
PDF24Toolsは、ドイツ企業が提供している無料のオンラインツールです。ユーザー登録をする必要がなく、ほとんどのブラウザからすぐに使うことができるのが特徴。PDFの結合だけでなく、分割や削除などの基本機能が網羅されており、広告表示が少ないこともあって快適に使用できます。
操作自体はシンプルですが、基本的にサイトの説明文はすべて英語表記であり、必要最低限のことしか書かれていません。英語が苦手な方だと分かりにくい部分が多いので注意しましょう。
Acrobatオンラインツールは、PDFを開発した本家であるAdobe社が公式で提供しているオンラインツールです。ツールに対しての信頼性が高く、安定してPDFを結合することができます。操作画面も洗練されており、初心者でもどこをクリックすればいいのか分かりやすいのが特徴です。
デメリットとしては、ツールを利用するにはAdobeアカウントが必要になり、ツールを使用するたびにアカウントへのログインを求められるので手間に感じてしまう点です。
また、結合自体は無料で行えますが、その他の編集機能は有料アカウント契約が必要になる点にも注意しましょう。
ここまでご紹介したPDF結合オンラインツールの特徴や、おすすめポイントを表にまとめました。ツール選びの参考にしてみてください。
ソフト名 |
代表的な機能 |
おすすめポイント |
デメリット |
PDFの結合・編集・変換・保護 |
デスクトップ版と同等レベルのPDF編集が利用できる |
無料プランだと編集できるPDFのファイルサイズと1日の利用回数に制限がある |
|
PDFの結合・分割・圧縮 |
どこにどの機能があるのか分かりやすく、初心者でも問題なく使いこなせる |
無料版だと一括処理できるPDFファイル数に制限がある |
|
PDFの結合 |
日本で開発されているPDF結合に特化しているツールなので、サポート体制が安心 |
PDF結合のみであり、結合後に分割ができない |
|
PDFの結合・編集 |
ユーザー登録が不要でさまざまなPDF編集が利用できる |
サイトの説明文はすべて英語表記となっている |
|
PDFの結合 |
PDFの本家であるAdobe社の公式オンラインツール |
ツールを使用するたびにアカウントへのログインを求められる |
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ここからは実際にフリーソフトを使ってPDFを結合する方法を見ていきましょう。PDFelementのデスクトップ版、オンラインツールを例としてご紹介します。
ステップ1:PDFelementを起動したら、メイン画面のクイックツールから「PDFを結合する」を開いてください。
結合したいPDFファイルを選択するか、画面上にドラッグアンドドロップで追加してください。
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ステップ2:指定したPDFファイルが画面上に追加されるので、結合する順番の並び替えや結合するページの指定など、細かな結合条件を設定できます。
結合後のファイル名の指定もできるので、入力が完了したら「適用」ボタンをクリックすることで結合完了です。
PDFelementデスクトップ版を使った場合のPDFの結合方法は以上です。
続いて、PDFelementオンラインを使った場合のPDFの結合方法です。
ステップ1:ブラウザ等からPDFelementオンラインにアクセスしたら、画面左の「ページ処理」メニューから「PDFを結合」を選択してください。
ステップ2:結合したいPDFファイルを追加する場合は、上部の「+」ボタンをクリックします。追加されたPDFファイルはドラッグすることで並び替えも可能です。
PDFファイルの追加や並び替えが完了したら「結合」ボタンをクリックしてください。
ステップ3:PDFの結合が完了すると、完了画面が表示されます。
自動的に結合済みのファイルのダウンロードが開始されますが、「ダウンロード」ボタンを押せば何度でも結合済みのファイルをダウンロードすることができます。
PDFelementオンラインを使った場合のPDFの結合方法は以上です。
今回ご紹介した以外にもPDF結合が行えるフリーソフトは多数存在しています。自分に合ったPDF結合フリーソフトを選ぶには、どんなポイントに注目すればいいのでしょうか。
PDF結合ソフトを使う方にとって最も重要といっていいポイントは「操作がしやすいかどうか」です。
ドラッグアンドドロップ操作だけでPDFファイルを追加できたりページの並び替えができたりする、ボタンやメニューが直感的に分かりやすくなっているなど、難しい操作を覚えなくても簡単に操作できるソフトだとよりいいでしょう。
特にあまりPDF結合をしたことがない初心者の方であれば、たくさんの機能が搭載されたソフトよりも、結合に特化したソフトから始めてみるのがおすすめです。
PDF結合ができるソフトによっては、Windows専用・Mac専用など使えるOSが限定されているソフトがあるので、PDF結合を行いたいパソコンに対応しているかどうか事前に確認しておきましょう。
どちらのOSにも対応しているソフトを選ぶのもいいですが、OSの違いなどを意識したくない人には、ブラウザから利用できるオンラインツールもおすすめです。特に仕事とプライベートでOSを使い分けている人であれば、オンラインツールを使うことでいつも同じ使用感でPDF結合を行えます。
PDF結合に慣れてくると、時にはページの順番を入れ替えたり、不要なページを削除できたりする機能が必要となるシーンも出てくるでしょう。
こういったシーンが来ることを見据えて、一つのソフトだけでPDFに関するさまざまなことができるソフトを選んでおくのもおすすめです。特にページの抽出や回転・並び替え・注釈の追加・分解・削除などはよく使う機能なので、これらの機能が搭載されたソフトを選ぶのがいいでしょう。
PDF結合ができるフリーソフトには、シンプルな操作でPDFファイルの結合だけに特化したものから、多機能で本格的な編集まで対応できるものまで数多く存在しています。用途や作業環境に合わせて最適なPDF結合ができるフリーソフトを選ぶことで、資料整理の効率化が進みやすくなるでしょう。
今回ご紹介したPDF結合ができるフリーソフトの中でも、特におすすめなのがPDFelementです。PDF結合を始めとした多数の編集機能に加え、OCR、AI活用までPDF編集に関するあらゆる要望に対応できる機能が搭載されています。
PDFelementはパソコンで使用するデスクトップ版だけでなく、ブラウザさえあればどこでも利用できるオンライン版も提供されていますので、まずはPDFelementから試してみるのがおすすめです。
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