はじめに
Chromebookは、Google社が提供するOS「Chrome OS」を搭載したパソコンで、Gmail、Chrome、Googleマップ、Googleドライブなどといった「Google社が提供するアプリ」をスムーズに利用することができます。
たとえば、Chromebookの既存のアプリを使って、使用頻度の高いPDF形式のファイルに注釈やハイライトを書き込んだり、保存したりすることも可能です。
さらに、Playストアの約100万種類のなかから、必要なアプリをダウンロードして使用することもできます。
今回は、そんなChromebookでPDFに書き込みを行う方法や書き込んだPDFファイルを保存したり、共有したりする方法について解説します。
さらに、Playストアからインストール可能なPDF編集アプリについてもご紹介していきましょう。
目次:
1. ChromebookでPDFファイルを書き込む方法
ChromebookでPDFファイルに書き込みを行う場合、「ギャラリー」、または、「Chrome」といったChromebookにプレインストールされているアプリを利用することができます。
では、具体的にどのように書き込んでいくのでしょうか。
ここでは、「ギャラリー」や「Chrome」を使ってPDFファイルに書き込みを行う手順についてご紹介します。
●「ギャラリー」アプリ
「ギャラリー」アプリは、Chromebookにプレインストールされているメディアアプリです。
PDFファイルを「ギャラリー」アプリで開くと、テキストや図形を追加したり、手書きの注釈(アノテーション)を書き込んだりすることができます。
「ギャラリー」アプリでのテキストや注釈を追加する手順は、次のとおりです。
・テキストで注釈を追加する
① 「ギャラリー」アプリを開き、「PDFを開く」からテキストを追加するPDFファイルを開きます。
② メニューから「テキストアノテーション」を選択します。
③ 一覧からフォントの種類や色などを選択し、テキストを追加したい位置をクリックして入力します。
・手書きで注釈を追加する
① 「ギャラリー」アプリを開き、「PDFを開く」からテキストを追加するPDFファイルを開きます。
② メニューから「アノテーションを付ける」を選択します。
③ 一覧からペンの種類や線の太さ・色などを選択し、ドラッグでマーカーを引いたり、書き込んだりします。
●「Chrome」アプリ
「Chrome」アプリは、ChromebookにプレインストールされているWebブラウザです。
PDFファイルを「Chrome」アプリで開くと、手書きで注釈(アノテーション)やハイライトを書き込んだりすることができます。
「Chrome」アプリで注釈を追加する手順は、次のとおりです。
① 「Chrome」アプリでテキストを追加するPDFファイルを開きます。
② 「注釈を追加」を選択します。
③ ペンの色や太さを選択し、ドラッグで注釈やハイライトを書き込みます。
なお、タッチ操作の場合、書き込みは1本指で、スクロールや拡大・縮小は2本指で操作します。
2. ChromebookでのPDFファイルの保存と共有方法
ChromebookでPDFファイルを保存したり、共有したりする場合、ショートカットキーを使うと便利です。
ここでは、ショートカットキーを使ってPDFファイルを保存したり、共有したりする方法をご紹介します。
● PDFファイルを保存する
開いているPDFファイルの保存は、次の手順で行います。
① キーボードから「Ctrl + S」を押します。
② 保存する「ファイル名」と「ファイル形式」を指定します。
③ 保存先で「Googleドライブ」からフォルダーを指定し、「保存」を選択します。
● PDFファイルを共有する
開いているPDFファイルの共有は、次の手順で行います。
① キーボードから「Ctrl + S」を押します。
② 保存する「ファイル名」と「ファイル形式」を指定します。
③ 保存先で「Googleドライブ」→「共有ドライブ」を指定し、「保存」を選択します。
3. PDFファイルの書き込み時の注意点
Chromebookの既存のアプリを使ってPDFに書き込めるのは、注釈とハイライトのみです。
既存のファイル内のテキストや図形を編集することはできません。
もしも、テキストや図形を編集したいという場合は、専用のアプリが必要になります。
また、基本的にオンラインの状態でないとファイルの「読み込み」や「保存」ができません。
そのため、ChromebookでのPDFファイルの書き込みは、インターネット環境が整った場所でしか行えないので注意しましょう。
もしも、インターネット環境が整わない場所でPDFファイルの書き込みを行う可能性がある場合は、あらかじめChromebook本体にPDFファイルを保存しておくことをおすすめします。
4. Chromebook以外のオプション
Chromebookの既存のアプリ以外でPDFファイルの書き込みを行いたい場合は、ランチャーから「Playストア」を開き、専用のアプリをダウンロードします。
ここでは、PlayストアからChromebookにインストールできる「PDF編集アプリ」をご紹介します。
・PDFリーダー
「PDFリーダー」は、Simple Design Ltd.社が提供するPDF編集アプリです。
PDFリーダーでは、注釈やハイライトの書き込みだけでなく、電子署名の追加、PDFページのブックマーク、PDFファイルの共有などの操作も可能です。
なお、すべての操作を実行するには、有料版に切り替える必要があります。
▼ PDFリーダー
・ iLovePDF
「iLovePDF」は、iLovePDFが提供するPDF編集アプリです。
iLovePDF では、注釈やハイライトの書き込みだけでなく、PDFを別のファイル形式に変換したり、圧縮・分割・回転・保護したりするなどの操作も可能です。
なお、すべての操作を実行するには、有料版に切り替える必要があります。
▼ iLovePDF
・ Adobe Acrobat Reader
「Adobe Acrobat Reader」は、Adobe社が提供するPDF編集アプリです。
Adobe Acrobat Readerでは、注釈やハイライトの書き込みだけでなく、署名の追加やPDFファイルの共有などの操作も可能です。
なお、すべての操作を実行するには、有料版に切り替える必要があります。
▼ Adobe Acrobat Reader
まとめ
今回は、ChromebookでPDFに書き込みを行う方法、さらに、書き込んだPDFファイルを保存したり、共有したりする方法について解説してきました。
Chromebookには、さまざまなGoogleアプリがプレインストールされていて、PDFファイルへの注釈やハイライトの書き込みも、既存のアプリで実行可能です。
さらに、「Playストア」から、ご紹介したようなPDF編集アプリをインストールすれば、PDFファイルに自由に書き込んだり、さらに高度な編集を行ったりすることもできるようになります。
このように、さまざまなアプリのなかから、使い方や目的に合ったものを選択することで、業務効率や正確性の向上を図ることも可能です。
是非、PDF編集アプリは、使用環境や業務内容、使用頻度など、環境にあったものを選択してください。
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