アドビ社の提供しているイラストレーターは、同社のフォトショップなどと併用してwebデザインに活用しているという人もいるかと思いますが、その作成したコンテンツをpdfで保存する時、どのようにすれば良いのかという事でお困りの人も少なくないのではないでしょうか。ここではイラストレーターを用いた様々な保存方法をご紹介します。
以前のバージョンに比べ、かかる手間は少なくなったイラストレーターですが、それでもいくつかの注意点があります。まず、別名で保存という項目と複製を保存とを選ぶ場面では、複製を保存という項目を選ぶという事です。そちらの方が現在のファイル名と形式がそのまま複製されるので、作業効率が良いためです。次に、適切なプリセットを選びましょう。そうしないと、バージョンが違うもの同士でデータをやり取りする際に不具合が生じる可能性が高いです。その他iPhone用のものが色化けしないようにすることにも注意しましょう。
Adobe pdfの作成方法の基本
作業前の注意点を確認したところで、実際の作業を行っていきます。まず、ファイルメニューの複製を保存ボタンをクリックして、そこのダイアログボックスを開きます。すると、ファイル形式という項目が出てきますので、それをAdobeIllusutratorという項目から、Adobepdfという項目に変更します。そしてAdobepdfを保存という画面になったら、適切なプリセットを選択し、書き出し先・ファイル名を設定した後保存という選択肢を選び完成です。その際ファイル名にある「のコピー」は消しておきましょう。
複数のページをpdfにしたいときには
場合によっては、複数のページをpdfにしたい時もあるかもしれません。その時の手順は、まず複数のアートボードをあらかじめ作成しておきます。そして複数の場合は別名で保存を選択します。次に全てのアートボードを1つに保存するか、アートボードの中の一部を1つにまとめて保存するかを選択します。その選択が済んだら先述の画面になりますので、ここでもプリセットなどのオプションを選択し、保存して完了です。このリスト保存領域を指定するアートボードは、1つのドキュメントにつき1~1000個まで使用出来ます。
レイヤー付きのものを作成するには
また、レイヤー付きのpdfを作成したいという場面も出てくる可能性があります。その際はまず、アートワークの中の調整が出来る要素を、サブレイヤー内にネストさせず、別の上位レイヤーに振り分けをします。そしてそのファイルをAdobe pdf形式で保存し、保存の画面で、互換性のある形式を選択し、必要な形式を選択します。最後に上位レベルのレイヤーからAcrobatレイヤーを作成という項目を選択して保存完了です。レイヤー付きのものは様々な場面でアートワークを使えるなどといったメリットがあります。
pdf/x準拠ファイルというものも作成出来ます
イラストレーターでは、pdf/xというファイルの作成をすることも可能です。このファイル形式は、印刷業務の際の障壁になる色やフォントなどのラッピング変数と呼ばれる数値の違いを廃し、グラフィックコンテンツ交換業務を円滑に行うためのISO基準規格のファイル形式になります。その作成方法はいたって簡単で、保存の画面にあるpdf/xプリセット選択するか、準拠する規格メニューでこの形式を選択し、画面の左側にあるリストの中の出力ボタンをクリックし、オプション設定を行います。
以上が、イラストレーター使った様々なパターンのpdfファイル作成方法になります。以前のものに比べ保存方法は大分簡単になり、その性能は年々上がっていき、多くのユーザーの創作活動を円滑なものにしています。便利なイラストレーターの機能を知り、使いこなしていく事により、その可能性というのは大きく広がっていくことでしょう。
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