LibreOfficeでPDFへ変換・編集・保存する方法を徹底解説【2026年版】

はじめに

オフィスソフトには、有料のMicrosoft Office以外にも、無料で使えるLibreOfficeやOpenOfficeなどがあります。これらの無料のオフィスソフトでも文書ファイルをPDFファイルに変換することはできるのでしょうか?
以下ではLibreOfficeについて、その特徴やPDFファイルへの変換方法等について説明します。

目次:


1.    LibreOfficeとは?LibreOfficeの特徴とは?

LibreOfficeは、無料で利用可能なオフィスソフトです。オープンソースソフトウェアであり、ドキュメントの作成、編集、スプレッドシート、プレゼンテーションの作成、データベース管理、図形描画などの機能を提供します。LibreOfficeは、Microsoft OfficeやGoogle Docsなどの有名なオフィススイートと競合しています。
LibreOfficeの特徴は次のとおりです:
①オープンソース: LibreOfficeは、ソースコードがオープンで、誰でも自由に利用、修正、配布することができます。これにより、ユーザーは自分のニーズに合わせてソフトウェアをカスタマイズすることができます。
②マルチプラットフォーム: LibreOfficeは、Windows、Mac、Linuxなど、さまざまなオペレーティングシステムで利用することができます。これにより、異なるプラットフォーム間でのドキュメントの互換性が確保されます。
③多機能: LibreOfficeは、ワープロ、スプレッドシート、プレゼンテーション、データベース管理、図形描画など、さまざまな機能を備えています。これにより、さまざまな業務やプロジェクトで幅広く利用することができます。
④ファイルの互換性: LibreOfficeは、Microsoft Officeのファイル形式(.docx、.xlsx、.pptxなど)をサポートしており、他のオフィススイートで作成されたドキュメントを問題なく開くことができます。
⑤コミュニティのサポート: LibreOfficeは、グローバルなコミュニティによって開発、サポートされています。ユーザーはフォーラムやメーリングリストなどのコミュニティリソースを活用してサポートを受けることができます。

これらの特徴により、LibreOfficeは無料で利用できる強力なオフィススイートとして広く利用されています。


2.  LibreOfficeでファイルをPDFとして変換・保存する3つの方法

LibreOfficeの各コンポーネント(Writer, Calc, Impress)からPDFへエクスポートする基本的な手順は共通です。ここでは、具体的な手順と各ソフトでのポイントを解説します。

共通のPDFエクスポート手順

  1. 「ファイル」メニュー > 「次の形式でエクスポート」 > 「PDFとしてエクスポート」を選択。
  2. 「PDFオプション」画面で詳細設定(画質、パスワード等)を行い、「エクスポート」をクリック。
  3. ファイル名と保存場所を指定して完了。

2.1 LibreOffice Writer (文書) からの変換


①「ファイルメニュー」→「次の形式でエクスポート」→「PDFとしてエクスポート」を選択します。
②「PDFオプション」の画面でページ範囲や画像の解像度、パスワード、デジタル署名等を任意で設定します。
 LibreOffice WriterのPDFエクスポート設定画面
③保存フォルダ選択し、ファイル名を入力して「保存」ボタンをクリックします。
④「エクスポート」ボタンをクリックします。
 LibreOfficeとは
 「ファイルメニュー」→「次の形式でエクスポート」→「PDFとして直接エクスポート」を選べば、②のPDFオプションは表示されません。

2.2 LibreOffice Calc (表計算) からの変換


①「ファイルメニュー」→「次の形式でエクスポート」→「PDFとしてエクスポート」を選択します。
②「PDFオプション」の画面でページ範囲や画像の解像度、パスワード、デジタル署名等を任意で設定します。
LibreOffice CalcのPDFエクスポート設定画面 
③保存フォルダ選択し、ファイル名を入力して「保存」ボタンをクリックします。
④「エクスポート」ボタンをクリックします。
 LibreOfficeとは

CalcからPDFへ変換する際、特に「複数シートの出力」や「印刷範囲の設定」が重要です。PDFオプションの「一般」タブで、「すべてのシート」または「選択したシート」を選べます。ExcelファイルをPDFに変換したい場合も、一度Calcで開いてから同様の手順でエクスport可能です。

2.3 LibreOffice Impress (プレゼンテーション) からの変換


①「ファイルメニュー」→「次の形式でエクスポート」→「PDFとしてエクスポート」を選択します。
②「PDFオプション」の画面でページ範囲や画像の解像度、パスワード、デジタル署名等を任意で設定します。
 LibreOffice DrawのPDFエクスポート設定画面
③保存フォルダ選択し、ファイル名を入力して「保存」ボタンをクリックします。
④「エクスポート」ボタンをクリックします。
 LibreOfficeとは
 「ファイルメニュー」→「次の形式でエクスポート」→「PDFとして直接エクスポート」を選べば、②のPDFオプションは表示されません。


3.Drawを使ったPDF編集のステップ

LibreOffice Drawを使えば、PDFファイルの簡易な編集を以下の手順で行うことができます。
 ①「Draw」を起動して「ファイル」メニューの「開く」でPDFファイルを指定して開きます。
 LibreOfficeとは
 ②テキストを編集したり、新たにテキストや図形を追加したりすることが可能です。
 LibreOfficeとは
ただし、以下の点に注意が必要です。
 ・Drawで開く際に変換しているため、一部の情報が失われることがあります。例えばテキストだけのPDFファイルをDrawで開くと、フォントなどの情報は失われ、「MS 明朝」として表示されます。
 ・テキストは1行ずつテキストボックスに変換されるため、テキストボックスごとに編集しなければなりません。

LibreOffice PDF編集の限界と注意点

  • レイアウトが崩れる可能性
  • テキストが画像化される問題
  • フォントの非互換性

このように、簡単な修正は可能ですが、ビジネス用途での本格的な編集には向いていません。その場合は、専用のPDF編集ソフトが必要です。

PDFelementは、PDF文書の編集から変換まで幅広く対応できる総合的なPDFソフトウェアです。

PDFエレメント

LibreOffice Draw vs. PDFelement:PDF編集機能の比較


機能 LibreOffice Draw PDFelement
テキスト編集 △ (行ごとに分割、レイアウト崩れの可能性) ◎ (段落全体を直接編集、フォント維持)
OCR(画像文字認識) ✕ (非対応) ◎ (スキャンされたPDFも編集可能)
ページの追加・削除・並び替え △ (可能だが操作が複雑) ◎ (ドラッグ&ドロップで簡単操作)
一括処理 ✕ (非対応) ◎ (複数ファイルに一括で透かし追加など)
フォーム入力・作成 ✕ (非対応) ◎ (入力、自動認識、作成)

ご覧の通り、簡単な注釈以上を求めるなら、PDFelementのような専門ソフトが圧倒的に効率的です。


4.まとめ

ここでは、LibreOfficeについて、その特徴やPDFファイルへの変換方法等について説明しました。LibreOfficeを用いて、文書を簡単にPDFファイルに変換することができますが、Microsoft Officeと完全に互換性がある訳ではありません。
また、Drawを用いてPDFを簡易に編集する方法もご説明しましたが、一部の情報が失われる可能性があるので注意が必要です。

PDFを編集する際には、やはりPDFelement等のPDF編集ソフトを用いる必要があります。PDFelementは無期限で試用版が使えるので、是非その使い易さをお試しください。

安全・安心プライバシー保護 | マルウェアなし | 広告なし

pdfの編集・変換におすすめのソフトPDFelement

5.    LibreOfficeに関するよくある質問

以下にLibreOfficeに関するよくある質問と回答を紹介します。

Q1: LibreOfficeはどのようなアプリケーションで構成されていますか?

A: LibreOfficeは以下のアプリケーションで構成されています。
    - Writer: ワープロソフトウェア;Microsoft Wordに相当
    - Calc: スプレッドシートソフトウェア:Microsoft Excelに相当
    - Impress: プレゼンテーションソフトウェア:Microsoft PowerPointに相当
    - Base: データベース管理ソフトウェア:Microsoft Accessに相当
    - Draw: 図形描画ソフトウェア:Microsoft Officeに該当ソフトなし
    - Math: 数式エディタソフトウェア:Microsoft Officeに該当ソフトなし
 Microsoft Outlookに相当するようなメールソフトはありません。

Q2: LibreOfficeはどのような文書形式をサポートしていますか?

A: LibreOfficeは、Microsoft Officeの形式である.docx、.xlsx、.pptxをはじめ、OpenDocument形式(.odt、.ods、.odp)、PDF、HTMLなど多くの形式をサポートしています。

Q3: LibreOfficeはクラウドベースの機能を提供していますか?

A: LibreOffice自体はクラウドベースの機能を提供していませんが、LibreOffice Onlineというバージョンがあり、ウェブブラウザから利用することができます。

Q4: LibreOfficeにはマクロ機能がありますか?

A: はい、LibreOfficeにはマクロ機能があります。ユーザーはマクロを作成して自動化やカスタマイズを行うことができます。

Q5: LibreOfficeは複数のユーザーとの同時編集をサポートしていますか?

A: LibreOfficeは同時編集機能を提供していませんが、LibreOffice Onlineを使用することで複数のユーザーが同時に文書を編集できます。


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作成日: 2024-03-04 14:24:54 / 更新日: 2025-12-12 14:48:06

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