プレゼン資料を作成するためには、パワーポイントなどのツールを利用する必要があります。
従来のデスクトップツールに加え、Microsoft社の提供するオンラインツール(ppt online)やGoogle社のスライド作成ツールなど、オンラインでプレゼン資料を作成・編集したり、オンラインでプレゼンしたりすることができるツールが多く登場しています。
これらオンラインツールは、インターネット環境があればどこからでもアクセス可能で、共有機能や自動保存機能など、さまざまな機能を搭載しています。
さらに、豊富なテンプレートや最新のAI機能を活用し、よりプロ仕様のプレゼン資料を簡単に作成できるツールもあります。
今回は、2024年版最新の「オンラインパワーポイント作成ツール」をご紹介していきます。是非、ご自身の目的や環境に合ったツールを見つけてください。
目次
オンラインでpptなどプレゼン資料を作成するメリット
オンラインでプレゼン資料を作成する最も大きなメリットは、インターネット環境が整っていれば、「いつでも」「どこでも」「どんな端末でも」資料にアクセスできる点です。
これにより、自宅でも、移動中や出張中でも、スムーズにプレゼンテーション資料の作成・修正が可能になります。
もちろん、作成したプレゼン資料を複数のメンバーと共有するのも簡単です。
さらに、オンラインツールには、複数のメンバーでの同時編集が可能な「リアルタイム共同編集」、作業内容を自動的に保存する「自動保存機能」や「バージョン管理機能」など、作業効率を向上させるさまざまな機能が搭載されています。
また、多くのオンラインツールでは、豊富なテンプレートやデザインテンプレートが提供されており、質の高いプレゼンテーション資料を簡単に作成することも可能です。
このように、オンラインツールを使ったプレゼン資料を作成には、デスクトップ版のツールとは異なるメリットがあるといえます。
オンラインプレゼン資料作成ツールの種類
オンラインプレゼンツールには、大きく分けて、いわゆる「定番ツール」といわれるタイプのものと、最新の技術を搭載した「AI搭載ツール」といわれるタイプのものがあります。
これらには、それぞれ特徴があるため、必要な機能や環境などを考慮し、どちらのタイプのものが適しているかを判断する必要があります。
ここでは、これら2種類のオンラインプレゼン資料作成ツールの特徴について解説します。
定番ツール:便利で使いやすい
AIが搭載されておらず、既存のテンプレートや利用者のアイディアでプレゼンテーションを作成するこれまでのタイプの「定番」プレゼンツールは、インターフェースがとてもシンプルで、直感的に操作できるものが多いといえます。
また、AI機能がない分、データ処理でのシステムリソースの消費も少なく、スペックの高くないデバイスでも動作がスムーズであるという点もメリットのひとつです。
もちろん、定番のオンラインプレゼンツールには、基本的なプレゼンテーション作成に必要な機能は十分に備えられており、特に、シンプルで使いやすい環境を求めるユーザーに適しているといえます。
さらに、AI機能を搭載したツールは高価になる傾向があるため、コストを抑えたい場合にも有効な選択肢となるでしょう。
AI搭載ツール:視覚訴求力の高い
多くのAIが搭載されているオンラインプレゼンツールには、AIはプレゼンテーションの内容を分析し、適切なデザインやレイアウトを提案してくれる機能があります。
これにより、たとえデザインの知識がなくても、視覚訴求力の高いプレゼン資料を簡単に作成することが可能です。
また、AI機能を活用することで、要点を簡潔にまとめてスライドのコンテンツを自動生成したり、データを自動的に分析してグラフやチャートを作成したりすることもできるため、説得力のあるプレゼンの作成を効率的に行うことができます。
このように、AI機能を搭載したツールを使うことで、プレゼンテーションの品質を向上させるだけでなく、資料作成にかかる時間を大幅に短縮できるため、効率的にプレゼンテーションを準備したいユーザーに適したツールであるといえます。
定番のオンラインパワーポイント作成ツール2選
定番のオンラインパワーポイント作成ツールには、操作に馴染みがあり「使いやすい」という特徴があります。
とはいえ、各ツールには特徴があり、導入の際は選択が必要です。
ここでは、「定番」といわれる2種類のオンラインパワーポイント作成ツールについて、ご紹介します。
PowerPoint for the web:Microsoft社の定番プレゼン作成ツールのWeb版
「PowerPoint for the web」は、Microsoft社が提供するオンライン版のMicrosoft PowerPointです。
Microsoftアカウントがあれば、スライドの作成、編集、プレゼンテーションの実行など、PowerPointの基本的な機能をWebブラウザ上ですぐに使用することができます。
なお、基本機能の使用は無料ですが、追加の機能や高度なツールを使用する場合には、Microsoft 365のサブスクリプションを購入する必要があります。
▼PowerPoint for the web
Google スライド:Google社の無料の定番プレゼン作成ツール
「Google スライド」は、Google社が提供する無料のオンラインパワーポイント作成ツールです。
Googleアカウントがあれば、スライドの作成、編集、保存、プレゼンテーションの実行などの基本的な機能をWebブラウザ上ですぐに使用することができます。
なお、Google スライドは、すべての機能を無料で使用することができます。
▼Googleスライド
AI搭載のプレゼン資料作成ツール3選
AI搭載のプレゼン資料作成ツールには、目的に合わせた構成やデザインなどの提案により、質の高いプレゼン資料が効率的に作成できるという特徴があります。
とはいえ、それぞれのツールには特徴があり、環境や条件に合ったツールを導入するべきです。
ここでは、代表的な3種類のAI搭載オンラインプレゼン資料作成ツールの特徴について解説します。
Prezi:Prezi社の独自ズーム機能搭載プレゼン作成ツール
「Prezi」は、独自の「ズーム機能」を搭載し、ダイナミックなプレゼン資料が作成できるオンラインツールです。
従来のスライドショーとは異なり、キャンバス上で自由にズームイン・ズームアウトしながらコンテンツを表示することができます。
これにより、視覚的にインパクトのあるプレゼンテーションが可能です。
さらに、テンプレートやデザインツールを活用したカスタマイズ、リアルタイムでの共同編集やオンライン共有もサポートしています。
▼Prezi
beautiful.ai:Beautiful.ai社のAI搭載オンラインプレゼン作成ツール
「Beautiful.ai」は、AIを活用したプロフェッショナルなデザインのプレゼン資料が作成できるオンラインツールです。
豊富なテンプレートやカスタマイズオプションを活用したプレゼン資料の作成だけでなく、「自動レイアウト」機能により、プレゼン内容を入力するだけでプロ仕様のプレゼン資料を自動的に生成することもできます。
さらに、リアルタイムでの共同編集や、クラウド上での保存・共有もサポートしています。
▼beautiful.ai
Canva:Canva Pty社のAI搭載オンラインデザインツール
「Canva」は、AIを活用したツールセットにより、デザイン性の高いプレゼン資料が作成できるオンラインデザインツールです。
画像、フォント、アイコンなどの豊富な素材が活用でき、カスタマイズも可能。
また、デザインの提案や調整を自動で行うことで、プロ品質のプレゼン資料を簡単に作成、共有、印刷することができます。
さらに、リアルタイムでの共同編集や、クラウド上での保存・共有もサポートしています。
▼Canva
ツール比較一覧表と選ぶ際のポイント
PowerPoint for the web | Google スライド | Prezi | beautiful.ai | Canva | |
オフライン機能 | △ (PowerPoint デスクトップ版の利用で可能) |
〇 | ✕ | ✕ | △ (Canvaのデスクトップ版の利用で可能) |
AI機能 | △ | △ | 〇 | 〇 | 〇 |
自動保存機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
リアルタイム共同編集 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ファイル形式 | PPTX PPT 画像ファイル |
PPTX PPT 画像ファイル TXT |
PPTX MP4 |
PPTX 画像ファイル |
PPTX 画像ファイル SVG MP4 |
価格 | 無料プランあり Microsoft 365 Family:¥21,000/年(¥2,100/月) Microsoft 365 Personal:¥14,900/年(¥1,490/月) |
基本無料 Google Workspace:¥680/月~ |
無料プランあり プレミアムプラン:$12/月~ チームプラン:$59/月~ |
無料プランあり Proプラン:$12/月~ Teamプラン:40/月(1ユーザー) |
無料プランあり Proプラン:$12.99/月~ Teamプラン:$14.99/月(1ユーザー) |
オンラインツールを利用する際の注意点
オンラインツールは、手軽に利用できる反面、利用の際に注意すべき点もあります。
特に重要になるのが「セキュリティ」です。
データの流出や情報の漏洩を防ぐためにも、データを保存するオンラインツールには、適切なセキュリティ対策が施されている必要があります。
プライバシーポリシーやセキュリティ機能を確認し、安心できるサービスを選ぶことが重要です。
さらに、強力なパスワードを使用したり、定期的に変更したりするなど、正しいパスワード管理を徹底するとともに、二要素認証(2FA)機能などを利用しましょう。公共のWi-Fiを使用する際も、セキュリティリスクに注意してください。
また、安定したインターネット環境を整える必要もあります。
接続が不安定な場合、作業が中断したり、データが保存できないかったりすることがあるため安定したインターネット環境下で作業しましょう。
まとめ
今回は、定番から最新AI機能を搭載したツールまで、5種類の2024年版最新「オンラインパワーポイント作成ツール」をご紹介してきました。
オンラインツールには、それぞれ「得意分野」や「強み」などがあり、目的に応じたツールが選択しやすくなっています。
環境や目的、コスト面などを考慮し、最適なオンラインパワーポイント作成ツールを選択しましょう。
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