はじめに
PDFで資料を作成・編集する場合に、「画像だけ回転して方向を変えたい」ということはよくあることです。
画像を差し替えたり、資料の向きを縦から横に変更したりすると、全体のバランスを見ながら画像の位置や向きを調整する必要性が出てきます。
画像を回転させることは些細なテクニックと思われがちですが、知らないと不便な機能でもあります。
今回は、この画像の回転を実現できる3つのPDF編集ソフトをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
目次:
Part1. Adobe Acrobat でPDFファイル内の画像を回転する
画像を回転するには有料版の「Adobe Acrobat Pro DC」が必要です。Adobe Acrobat Reader(無料)では編集できませんのでご注意ください。
【手順】
1.「Adobe Acrobat Pro DC」でPDFを開きます。
2.[ツール] > [PDFを編集] > [編集] を選択します。
3.[画像の選択] > 画像をクリックして選択します。
4.右側パネルの [オブジェクト] からいずれかのツールを選択します。
●上下反転:画像を上下に反転します。
●左右反転:画像を左右に反転します。
●左90°回転:画像を反時計回りに90°回転します。
●右90°回転:画像を時計回りに90°回転します。
画像を手動で回転するには、ポインターを選択ハンドルのすぐ外側に置き、カーソルが回転ポインターになったら回転したい方向にドラッグします。
ここからは、Excelでテキスト・画像・図形を挿入後、PDFに変換した同じファイルを使用して解説していきます。
Part2. EaseUS PDF Editor を使ってPDFファイルの画像を回転する
「EaseUS PDF Editor」は無料体験版もあるPDF編集ソフトです。
https://jp.easeus.com/pdf-editor/index.html
【手順】
ソフトをダウンロードしたら、EaseUS PDF Editor を起動して画面左下の [ファイルを開く] からPDFを開きます。
1.[編集] をクリックします。
2.文書中の [図形] または [画像] を選択します。
3.右クリックしてポップアップメニューを表示します。
●Excelで挿入した [図形] を選択後、右クリックしてポップアップメニューを表示した場合
表示されるメニューは「貼り付け/すべて選択/すべて選択を解除」のみで、回転に関するメニューは表示されません。
なお、図形のサイズを変更するには、図形の各辺に表示されているポインターをドラッグして調整します。
●Excelで挿入した [画像] を選択後、右クリックしてポップアップメニューを表示した場合
「水平反転/垂直反転/右に回転/左に回転」のメニューが表示されます。
●水平反転:画像を左右に反転します。
●垂直反転:画像を上下に反転します。
●右に回転:画像を時計回りに90°回転します。
●左に回転:画像を反時計回りに90°回転します。
回転したい方向に調整したら、ファイルを保存します。
Part3.PDFelementでPDFファイルの画像を回転する
「PDFelement」はオールインワインのPDF編集ソフトです。ソフトをダウンロードしたら、PDFelementを起動して [ファイルを開く] からPDFを開きます。
【手順】
1.[編集] をクリックします。
2.文書中の [図形] または [画像] を選択します。
図形/画像の上部中央にある突起にマウスを合わせると、回転ポインターに変わります。その状態でマウスをお好きな方向にドラッグすれば、自在に回転することが可能です。
3.90°単位で回転したい場合には、右クリックしてポップアップメニューを利用すると便利です。
●左に回転:図形/画像を左に90°回転します。
●右に回転:図形/画像を右に90°回転します。
●水平方向で表示:図形/画像を左右に反転します。
●垂直方向で表示:図形/画像を上下に反転します。
ポップアップメニューにはこの他にも便利な画像操作メニューが用意されています。ほんの一部をご紹介しておきましょう。
●画像を抽出する:この機能を使えば、PDF内にある画像だけを抽出することができます。「png/jpg/gif/bmp」などのファイル形式が選択可能です。
●画像を置換:すでに埋め込まれている画像を入れ替える機能です。PDFでプレゼン資料を作ったけれど、画像だけ入れ替えたい、最新のグラフに差し替えたい…というシチュエーションに役立つ便利な機能です。
PDFelementでは、Excelで挿入した [図形] であっても [画像] であっても自在に回転することが可能です。
また、画像の [順番の変更] や [配置] も細かく調整できるので、PDF化する前のファイルを編集して再度PDF化することなく、直接PDFを編集することで作業を完結することもできます。
Part4. まとめ
PDF編集ソフトには無料版/有料版が存在します。無料版だと十分な機能が提供されていないソフトもありますので、ほしい機能を搭載しているのか確認した上でインストールすることが大切です。
PDFelementには無料体験版がございます。充実した機能を納得のいくまでお試しください。
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