お客様への資料送付やWeb上で資料公開する際、便利に利用できるPDFファイル、皆さんも業務で利用されますよね。しかしながら1つだけ厄介なことがあります。それはPDF上に記される「メタ情報」です。
今回はAdobe Acrobatにてこのメタ情報の紹介とメタ情報を削除する方法について解説します。目次:
PDF上のメタ情報とは?
PDFのメタ情報とは何か、皆さんご存じでしょうか?PDFファイルのプロパティを開くとわかります。ここにはタイトルや作成者の名前が記載されています。実はこれ、PDFファイル作成時に自動的に埋め込まれます。
メタ情報を流用すると非常に都合が悪い
別にメタ情報が入っていても問題ないですよね。と言われる方もいらっしゃるかもしれませんが、よく考えてください。時にはメーカー資料や、他のプロジェクト資料の一部を流用することありますよね。その際、資料メタ情報に見たこともない方のメタ情報が入っていると都合悪くないですか?
都合の悪いファイルはこれだけではありません。実はPDFファイルには非表示情報というものもあり、ここに都合の悪いファイルが埋め込まれている可能性もあります。メタ情報部分が消えたからといって安心していると、あとで別のところから見つかって、ということにもなりかねません。
そういわれると、確かに都合悪いな、と思う方もいらっしゃいますよね。そこで削除する方法が必要になってきます。どこに埋め込まれているのか?正しく把握し対処する必要があります。
PDFメタ情報を削除する方法
それでは都合の悪いPDFメタ情報を削除する方法はあるのでしょうか?はい、削除できる方法があります。PDFファイル作成ツール、AdobeのAcrobat XI Proで削除できます。どのように削除すればよいか?具体的に解説しましょう。
非表示情報を検索、削除する機能は下記のように利用します。 ①ツールバー上の「表示>ツール>保護」を選択 ②ツールパネルウィンドウの右下、「非表示情報を検索して削除」をクリック ③ツールパネルウィンドウ左側に検索結果が出てくるので、消したい情報のチェックボックスにチェック ④削除ボタンを押し、対象ワードをすべて削除 上記の4ステップを行うことで、簡単に削除できます。 |
さらに念のための対策
ただ、上記の方法を行った場合でも、削除ボタンを押し忘れて消し忘れたら意味がありません。そこでファイルを閉じる度に非表示情報を検索、削除してくれる方法もお伝えしましょう。
方法は下記のとおりです。こうすることで消し忘れてもファイルを閉じる際に検索、ワードが残っている際はアラートを上げてくれます。
①ツールバー上の「編集>環境設定」を開く
②「文章」を選択
③中央あたりに表示される「文章を閉じるときに非表示情報を検索して削除」にチェックを入れる
▼墨消しができるソフト-PDFelement
「PDFelement」(PDFエレメント)は、オールインワンのPDF編集ソフトです。PDFの作成・編集・変換・結合・圧縮・OCRなど全部できます。また、公開したくない情報だけ黒塗りで隠す機能も揃えます。とても便利ですね。
→関連記事:一括でPDF内の機密情報を墨消しする方法
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まとめ
いかがでしたか? お客様文章などに利用する際、マナーとして消さないといけない時があるメタ情報は、以上の方法を使えばこうして簡単に削除できます。皆さんもメタ情報の削除が必要になった際は一度試してみてはいかがでしょうか?
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