PDFファイルを開いたら、ページの向きが横向きや逆さまになっていて困った経験はありませんか。また、スキャンした書類やスマホで撮影して作ったPDFでは、意図しない向きで保存されてしまうことってよくありますよね。
その時はPDFのページを回転して保存することが必要。
今回は、PDFの回転やPDF向きの変更について、4つの方法を詳しく解説します。無料の閲覧ソフトで一時的に向きを変える方法から、オンラインツール、高機能な専門ソフト、スマホアプリまで、それぞれわかりやすく紹介していきます。
PDFのページを回転させて保存できるツールPDFelementの無料ダウンロード
PDFページの向き変えとはPDFファイル内の各ページの表示方向を調整する操作です。
ページの回転によって向きを統一することで、文書全体の可読性が向上し、閲覧時の利便性が高まります。業務におけるPDF閲覧・共有の際には、欠かせない機能のひとつといえます。
次に、PDFページを回転させる具体的な手順についてご説明いたします。
PDFリーダーはPDFファイルを閲覧・表示するためのツールで、PDFを閲覧する時はページの向きをカンタンに変えられるため、内容をすぐに確認したい場合に便利です。また、PDFリーダーがパソコンに標準搭載されているので、インストールも不要で完全無料で利用できます。
ただし、PDFリーダーには編集機能がないので、PDFファイルを閉じると回転した状態が元に戻ってしまいます。読むたびにページの向きを変える必要がある点に注意してください。
なお、「Adobe Acrobat Reader」は代表的な無料PDFリーダーです。それを使って、PDFを読む時に手軽にページを回転できます。
Adobe Acrobat ReaderでPDFの向きを変えるのは簡単です。
ステップ1:Adobe Acrobat ReaderでPDFファイルを開いたら、上部のメニューバーから「表示」をクリックします。
ステップ2:「表示を回転」にカーソルを合わせ、「時計回り」または「反時計回り」を選択するだけです。これだけでページの向きが変わります。
ただし、これはあくまで一時的な表示の変更である点に注意してください。

一般的なPDFリーダーには編集機能が備わっていないため、文書を閲覧するたびに手動でページを回転させる必要があります。業務利用では、この操作が繰り返し発生することで作業効率が低下する場合もあります。
その点、オンラインツールを使用すれば、こうした不便を解消できます。ブラウザ上で簡単にPDFの回転処理が行えるほか、回転後のページをそのままの向きで保存できるため、ファイルの共有や印刷時にも非常に便利です。
ただし、オンラインツールを利用する際はネット接続が必須となるうえ、PDFファイルを外部サーバーへアップロードする必要があるため、機密情報や個人情報を含むファイルの場合は情報漏えいのリスクが伴います。
利用前には、各サービスの利用規約やセキュリティポリシーを十分に確認することが重要です。

Wondershare社が提供する「HiPDF」は、ブラウザだけでPDFの回転をはじめ、様々な編集ができます。オンラインツールとは思えないほど直感的な操作で、ページごとの細かい調整ができるのが特徴です。
HiPDFを使ってPDFのページを回転させて保存する手順は下記となります。
ステップ1:ブラウザで「HiPDF」の「PDF回転」ツールを開き、ページを回転させたいPDFファイルをアップロードします。

ステップ2:続いては、回転オプションをクリックして、PDFのページを回転させます。
すべてのページを一度に回転させたい場合は、「すべてのページ」を選んで、「左回転」または「右回転」をクリックします。

1ページだけ回転させたい場合は、マウスカーソルを回転させたいページに移動し、ページ右側に表示される「回転マーク」をクリックします。

また、複数のページを一度に回転させたい場合は、「カスタム」モードを選択し、回転させたいページの番号を入力して、向きを変更します。

ステップ3:ページの向きを調整できたら、「回転」をクリックします。そして、ページを回転させたPDFファイルを保存します。

「iLovePDF」は世界中で広く利用されているオンラインPDFツールです。シンプルで直感的な画面設計が特徴で、PDFの回転や保存といった基本操作を誰でも容易に行うことができます。
ただし、「iLovePDF」で回転できるのはPDF全体のページに対してのみであり、特定ページだけを個別に回転させることはできません。ページ単位で細かく調整したい場合には不向きな点に留意が必要です。
ステップ1:iLovePDFの「PDFを回転」ページにアクセスし、PDFファイルをアップロードします。

ステップ2:すると、PDFファイルのプレビューが表示されます。右側のパネルから回転方向を選択します。
ステップ3:「PDFを回転」ボタンをクリックすると処理が開始され、完了後にダウンロードできます。

セキュリティや安定性、より高度な機能を求めるなら、PCに入れる専用のPDF編集ソフトが最適です。
オンラインツールとは違って、専用ソフトはファイルをPC内で直接処理するため、セキュリティ面でとても安全です。ネット接続も不要なため、オフライン環境でも安定して作業できます。
複数のPDFファイルを一括で処理するバッチ機能や、ページの入れ替え、トリミングといった高度な編集機能も充実していて、業務での利用に向いています。

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PDFelementは世界的なソフトウェア開発元「ワンダーシェアー社」が提供するPDF編集専用ソフトであり。PDFファイルの回転・結合、OCRなど多彩な機能を搭載しています。
PDFelementを使えば、PDFページの回転から保存までをスムーズに行えます。
PDFelementを起動し、回転したいPDFファイルを開きます。上部のメニューから「ページ」または「整理」タブをクリックすると、ページのサムネイルが一覧で表示されます。

回転させたいページのサムネイル上でクリックしてします。ツールバーの「回転」をクリックするか、サムネイルに表示される回転アイコンをクリックします。

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Ctrlキー(MacではCommandキー)を押しながら回転させたいページを複数選択して、ページの向きを変えます。

向きの調整が完了したら、右上側の「保存」アイコンをクリックして、調整したPDFファイルを保存します。
また、「共有」アイコンをクリックして、共有リンクを生成することも可能です。

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PDFelementはページの回転だけでなく、関連する便利なページ編集機能も豊富に備えています。
レポートの一部ページだけを最新情報に更新したい、といった場合に便利なのが「ページの置き換え」機能です。
ファイル全体を作り直すことなく、特定のページだけを別のPDFファイルのページと差し替えることができます。
PDFelementを使った操作は「ページ」タブの「置換」から、対象ページと差し替えるファイル・ページを指定するだけで完了します。

ページの余白が大きすぎたり、逆に内容が端まで詰まりすぎていたりする場合に役立つのが「ページのトリミング(サイズ調整)」機能です。
マウス操作で直感的に必要な範囲だけを選択し、不要な余白をカットできます。これにより、文書全体の見た目を整えたり、印刷範囲を最適化したりすることができます。

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外出先でPDFを確認・修正する機会が多い方には、スマートフォンアプリが便利です。
PCが手元にない電車の中やカフェでも、メールで受け取ったPDFの向きをその場で直して返信できます。また、スマホのカメラで書類を撮影し、そのままアプリで向きを直してPDFとして保存・共有する、といった一連の作業を1台のデバイスで完結できるのも大きな利点です。
PDFelementはiOSとAndroid向けに高機能なモバイルアプリも提供しています。それを使って、スマホでも手軽にPDFのページを回転して保存できます。

今回はPDFリーダーとオンラインツール、専用ソフト、スマホアプリを使ってPDFのページを回転させて保存する4つの方法を詳しく紹介しました。PDFのページがバラバラになった場合は、ぜひ活用しましょう。
なお、どの方法を選ぶべきか迷っているなら、多機能でコスパに優れ、PCでもスマホでも使える「PDFelement」を試してみることをおすすめします。ページの回転はもちろん、ページの置き換えやサイズ調整など、あらゆるPDF編集作業を一つのソフトで完結させることができ、作業をより快適で効率的なものにしてくれるでしょう。
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