はじめに
PDFはExcelやWord等に対し、スマホやタブレット等でも扱えるため、出張先でパソコンが使えない環境でも業務ができるという利点があります。実例としてPDFの差分を比較する方法を紹介したいと思います。
目次:
1.PDFの差分を比較するメリット
2つのPDFファイルを比較して異なる部分を素早く特定できるため、どの部分が更新されたのか、修正されたのかが把握できます。
2.PDFelementでPDFファイルのテキストの差分比較をする方法
Wondershare社のPDF編集ソフトPDFelementにPDFファイルを比較して差分を調べることができる機能も搭載されましたので紹介します。
PDFelementを起動して、「PDF比較」をクリックすると、「比較するファイルを選択します」の画面になります。「元のファイル」と「新しいファイル」をそれぞれ選択すると、2つのファイルの差分を簡単に表示させることができます。
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3.他のpdf図面を比較できるソフトCADの紹介
PDF図面を比較できるソフトの事例もいくつか紹介します。
(1)Acrobat Pro DC
Adobe Acrobat Pro DCは、PDFの閲覧、編集、結合、分割、他の形式への変換、文書の保護など、PDF を最大限に活用するためのアプリです。 ①Acrobat Pro DCを起動後、ツールから「ファイルを比較」を選択します。
②左側の「ファイルを選択」をクリックし、比較対象の古いファイルのバージョンを選択します。右側の「ファイルを選択」をクリックし、比較対象の新しいファイルのバージョンを選択します。
③相違点の確認方法を選択し、「左右に並べて表示(Ctrl+\)」ビューを使用すると比較結果が並んで表示され、帯状にハイライト表示された箇所で相違点を確認することができます。
(2)PDF比較Finder
PDF比較Finderとは、比較したい2つのPDFファイルを画像変換し、その重ね合わせにより相違点のみ色表示させる等の手法を用い、一目で相違点を認識できるソフトウェアです。
PDFファイルを比較して、比較結果をPDFファイルに出力・表示します。 異なる部分をマークアップすることができるので、CAD図面や文書の比較に最適です。
①比較したいファイルをドラッグ&ドロップで指定します。
②ページ指定や縮尺・回転等の調整をすることもできます。
③比較結果は画面に表示されます。またPDFへ出力することもできます。
(3)Creo View
Creo View を使用することで、ユーザーは組織内部だけでなく組織外のパートナーやサプライヤとも 3D CAD 情報を共有できます。
①ビューデータ」タブで「比較対象」または「選択項目を比較」 を選択します。
②整列コマンドや設定コマンドを使用して、比較結果を表示させます。
(4)Bluebeam Revu
Bluebeam Revuは、建設・プラント・製造業界を中心に、PDF図面のさまざまな業務を改善するWindowsソフトウェアで、全世界で200万ユーザーに使用されており、米国の建設・設計・エンジニアリング業界では標準ソフトウェアとして活用されています。
日々更新される図面の変更点を検出する比較機能があります。
比較機能ではテキストだけでなく、写真や図面に対しても差分検出が可能です。また、複数図面を重ね合わせて変更点を表示する重ね図機能にも対応しています。差分の詳細な表示をさせることが可能です。
(5)Diff PDF
2つのPDFの比較を行い、差異のある個所のあるページのみ、差異のある個所をマークして表示するツールです。オプションから、マークの色やマーク方法を変更することができます。無料で利用することができます。
使い方は、「file」ボタンをクリックし、2つのPDFファイルを指定します。または、比較したいPDFファイルをドラッグ&ドロップします。「Compare」ボタンをクリックすると、比較が開始されます。差異がある場合には、その部分のページのみが表示されます。
(6)XOR
2XORは、PDFの校正における品質とコストに寄与することを目的とした有料のPDF比較アプリです。
アプリを使うための難しい設定項目はなく、二つのPDFを選択して表示したら、スペースキーを押すだけでPDFを比較します。
まとめ
紹介したツールの中でも、たくさんの機能が搭載されたツールや、無料で利用することができるツールなど様々なので、使いたい機能に応じて選択することが必要です。これらのツールを使うことで業務の改善に結びつけることができます。
またpdfの差分を検出するソフトは機能が違うので目的に応じたものを使うようにしてください。
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