PDF編集ソフトには、高機能なものから簡易的なものまで様々なものがあります。PDFファイルを開発したAdobeが提供する編集ソフトは数万円もする高価なソフトですが、中には低価格で購入ができるソフトがあり、中でもいきなりPDFとPDFelementは、有料PDFソフトの中でも低価格な部類に入るソフトです。ではこの2つのソフトにはどのような違いがあるのでしょうか?
目次:
PDF作成の機能差は無い?
まずPDF作成の機能差ですが、これについてはどんなソフトでも大きな差はありません。単純にPDFを作成するだけであれば、ソフトウェアに標準搭載されているものでも十分です。
では、PDF編集ソフトごとにはどのような差があるのでしょうか? ポイントは編集機能です。PDFソフトを選ぶ時は、この点に注目しましょう。つまり、PDFソフトを選ぶ時は編集機能の違いに注目する必要があります。
いきなりPDFの機能
・データ:PDFからデータ変換のみが可能。
・ベーシック:PDF作成・編集ソフトのみ可能。
・スタンダード:PDF作成・データ変換・編集。
・コンプリート:より高機能なPDF作成・変換・編集が可能。
もっとも高機能なコンプリートでは、クリップアートの挿入やページのトリミング、テキスト、データの差し込みや墨消しなどの直接編集までが可能です。
スタンダードでは、墨消しなどの直接編集はできせんが、各種形式への変換やノートの注釈の追加、透かしの挿入、しおりの作成などの基本的な編集機能を利用できます。このいきなりPDFは操作がシンプルなのが特徴ですが、機能に応じて価格が違うため、利用の際には目的に応じたソフトを選ぶようにしましょう。
PDFelementの機能
PDFelementはWondershareが提供しているPDF編集ソフトです。こちらも通常版とプロ版の二種類のエディションが用意されており、機能にいくつかの差があります。
【通常版】
PDFの閲覧と印刷 | PDFの編集 | PDFの比較 |
ページを整理 | ほかのフォーマットに変換 | テキストの検索と置換 |
注釈とコメントを追加 | 透かしの追加・削除・更新 | パスワードを設定 |
上記のように、通常版であっても一通りの機能が揃っています。
【プロ版】
プロ版ではOCR処理が必要としたスキャン直後のPDF編集機能、複数のファイルを一括で変換、PDF上からのデータの抽出といったより高機能な使い方ができます。
また、最新のPDFelementプロ版は、ChatGPTによるAIアシスタント「Lumi」が搭載しているので、文書の要約・校正・書き換え・説明などができます。
以下の動画は、PDFelementのAI機能をまとめて紹介していますので、ぜひご覧ください。
比較してわかったことは?
両者のソフトは共に高機能版があり、共に直接編集が可能で高機能版とは別に低価格版のソフトが用意されている、という点が共通しています。では両者にはどのような違いがあるのでしょうか?
通常版について
いきなりPDFスタンダード と PDFelement通常版 に注目してみると、仕様には違いがあるようです。いきなりPDFのスタンダードとPDFelementの通常版は、共に性能を抑えたものになっています。しかし、いきなりPDFスタンダードでは直接編集ができないのに対して、PDFelement通常版は一括で変換できないだけで、編集に対する制限はありません。
一方、いきなりPDFスタンダードは複数のファイルをまとめて編集が可能です。墨消し機能など、両方のソフトで使えないものもありますが、この点が両者の大きな違いと言えます。
高機能版について
高機能版についても両方には大きな差もあります。
まずは性能です。OCRなどの高機能から見れば2 つのソフトは大きな差はないですが、PDFelementはいきなりPDF性能が高くて、直感的で使いやすいです。
そして、PDFelementは最新のAI機能を搭載しており、仕事や勉強の効率を大幅に向上させることができます。この2つのソフトの価格も近いため、最新のAI機能(文章の要約・書き換え・校正など)を体験したい場合はやはりPDFelementがおすすめです。
まとめ
いきなりPDFとPDFelementは通常版にも高機能にも大きな違いがあります。そのため、2つで選ぶ際には機能差に注目してみたほうがいいでしょう。
いきなりPDFスタンダードでは複数のファイルを編集できますが、より細かな編集には向いていません。編集という点ではPDFelement通常版のほうが使い勝手が良くなります。共に利点がありますので、自分の使い方に合わせてソフトを選びましょう。
そして、高機能版の場合は、PDFelementは充実した機能と良い操作性だけでなく、AI機能も備えており、AIアシスタントと対話できます。大量なPDF文書に処理する必要がある方、またはAI機能を体験したい方は是非、この機会にPDFelementの可能性を体感してみてください。
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