PDFファイルはOSや端末に依存せず、情報をそのままの状態で提供することができ、また簡単には加工できないので、メール等に添付する資料や、サイトでダウンロードする資料などによく使われています。
しかしながら、スキャンして作成したPDFファイルは容量が大きくなりがちですし、文書を変換したPDFでも、使用している画像のサイズによっては非常に大きくなることがあり、メールに添付できなくなる場合もあります。
そこで以下ではPDFファイルの圧縮/軽量化のやり方について説明します。
PDFファイルを手軽に圧縮できるツール「PDFelement」の無料ダウンロード
WindowsとMacには、PDFファイルを圧縮できる標準機能が搭載されています。追加のインストールは不要で、誰でもすぐに利用でき、もちろん無料です。
今すぐPDFを軽くしたい場合には非常に便利な方法です。
Windowsパソコンでは、標準搭載されている「Microsoft Print to PDF」を使ってPDFのファイルサイズを軽量化できます。追加ソフトなしで利用できるため、手軽にPDFを小さくしたい場合に便利です。
ただし、圧縮率や画質を細かく調整することはできないため、画質やレイアウトの品質にこだわるユーザーにはあまり向いていません。

Macには標準搭載の「プレビュー」アプリがあり、これを使ってPDFファイルを簡単に軽量化できます
画像の解像度を下げたり、写真を縮小したり、不要なページを削除するなどの操作で、PDFのサイズを効率的に削減できます。追加アプリをインストールする必要がないため、Macユーザーにとって手軽で便利なPDF圧縮方法です。

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Microsoft Officeを利用している場合、Wordを使ってPDFを無料で圧縮できます。専用ソフトをインストールする必要がなく、手軽にサイズを小さくできる点がメリットです。
ただし、この方法は PDFを一度Word形式に変換し、再度PDFとして書き出すことで圧縮する仕組みのため、レイアウトが崩れる可能性があります。画像が多い資料や複雑なデザインのファイルは注意しましょう。
早速ですが、Wordを使ってPDFを圧縮する方法をご紹介します。
ステップ1:軽くしたいPDFファイルを右クリックして、「プログラムから開く」>「別のプログラムを選択」>「他のアプリ」から「Word」を選択して、PDFファイルを開きます。
Wordを選択するとポップアップが出ますが、「OK」をクリックします。

ステップ2:その後、Wordで「ファイル」→「名前を付けて保存」→「参照」をクリックします。
ファイルの種類で「PDF」を選び、ファイル名と保存フォルダを決定します。最適化で「最小サイズ」を選択し、「保存」をクリックします。
すると、指定のPDFファイルが圧縮・保存されます。

WindowsとMacパソコンの標準機能に加えて、PDFファイルを圧縮できるオンラインツールも多数あります。
主なものを挙げますが、いずれも [PDFファイルのアップロード ⇒ 圧縮レベル等のオプション選択⇒ 圧縮 ⇒ 圧縮ファイルのダウンロード] といった手順となります。
ソフトのインストールも不要、手軽にPDFファイルを圧縮できます。
PDFelementオンラインは、世界的なソフトウェア開発元「ワンダーシェアー社」が提供する、PDFの圧縮・編集・変換に対応しているツールです。インターネット環境さえあれば、誰でも手軽にPDFファイルを圧縮できます。
圧縮レベルは「低」「中」「高」の3種類から選択でき、用途に合わせて最適な容量に調整することが可能です。
さらに、アップロードしたファイルはSSL/TLS(https://)によって通信が暗号化され、一定時間後には自動的に削除されます。安心してPDFの圧縮作業を行える仕組みが整っています。
PDF24 Toolsは、ドイツのGeek Software GmbH社が提供するオンラインPDFツールです。
PDFの圧縮・編集・変換など、多彩な機能を無料かつ登録不要で利用できます。複数ファイルをまとめて処理できるため、圧縮作業効率も高いのが特長です。
ただし、解像度(DPI)や画質設定を調整してファイルを軽量化する仕組みのため、初めて利用する人には少し難しく感じる場合があります。また、広告が表示されることもあるので、誤クリックには注意が必要です。

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PDFelementのような専用ソフトを活用すれば、高品質を保ちながらPDFファイルを効率的に軽量化できます。
業務でPDFを頻繁に扱う方や、画質・レイアウトなどの品質を重視する方に最適なツールです。

オールインワンPDF編集ソフトPDFelementは、PDF編集のあらゆる面で優れたソフトウェアです。PDFの圧縮、編集、変換、ページ整理など、幅広い作業を効率的に行えます。G2の「2024年度最優秀ソフトウェア賞」およびVectorプロレジ部門賞を受賞しており、信頼性の高いソフトです。
シンプルなインターフェースで、誰でも数クリックでPDFを手軽に圧縮可能。さらに、圧縮時にはPDFファイルの圧縮レベルなどを自由にカスタマイズできます。ファイルサイズを抑えつつ、必要に応じて画質とのバランスを調整できるため、用途に応じた最適な圧縮が行えます。
また、圧縮作業をオフラインで行えるため、機密性の高いビジネス文書を安全に処理したい方にも最適です。
ステップ1:パソコンでPDFelementを起動し、クイックツールから「PDFを圧縮」を選択します。
PDF圧縮画面に入り、ドラッグアンドドロップすることで圧縮したいPDFファイルをアップロードします。

ステップ2:圧縮レベルやファイル名、保存先などなどを設定し、「適用」をクリックするとPDF圧縮が開始します。
また、PDFelementでは圧縮の詳細設定も可能です、右上側の「設定」ボタンをクリックすると「カスタム設定」画面に入り、画像とコンテンツの圧縮詳細をそれぞれ設定できます。ぜひ必要に応じて活用ください。

ステップ3:圧縮作業完了までしばらくお待ちください。その後、圧縮されたファイルが表示され、再編集・共有できるようになります。

プライバシー保護 | マルウェアなし | 広告なし
また、PDFelementには「一括処理」機能があり、それを利用することで複数のPDFファイル一括で圧縮でき、効率的なPDF作業を実現できます。
ここでは、PDFelementを使って複数のPDFファイルを一括で圧縮する手順を紹介していきます。

すると複数のPDFファイルが一括で圧縮されます。

出先でPDFを送信したいときや、容量をすぐに軽くしたいときには、スマホでのPDFファイル圧縮がとても便利です。
アプリを開くだけでその場で圧縮できるため、外出先や移動中でも手軽に作業を完了できます。
ただし、現時点ではAndroidやiOSの標準機能にはPDF圧縮が搭載されていません。スマホでPDFのファイルサイズを小さくしたい場合は、PDF圧縮に対応した専用アプリやツールを利用する方法が一般的です。
以下では、スマホアプリを使ったPDFファイルの圧縮手順を紹介します。

PDFelementモバイルは人気のPDF作成・編集ソフト「PDFエレメント」のスマホ版アプリで、iPhone・Androidの両方に対応しています。
アプリを使えば、スマホだけでPDF圧縮・PDF変換・PDF結合・OCR(文字起こし)など、PC並みのPDF編集を手軽に行うことができます。
特に、モバイル版のPDF圧縮機能は非常に優秀で、圧縮レベルを自由に選択できるほか、画質を維持したままファイルサイズを軽量化することも可能です。メール添付やオンライン提出で容量制限がある場合でも、スマホから素早く最適なサイズに調整できます。
スマホでPDFを扱う機会が多い方や、外出先でPDF編集が必要なユーザーにとって、PDFelementモバイルは効率的で高機能なPDF編集アプリとして非常に便利です。
すると、PDFファイルが圧縮&保存されます。


Smallpdfはドキュメント管理を簡素化するために設計されたPDFツールで、PDFの変換、圧縮、編集、署名など多彩な機能を備えています。
SmallpdfのPDF圧縮機能は品質を保ちながらファイルサイズを大幅に軽量化できるため、メール送信やオンライン共有、クラウド保存の際に非常に便利です。容量制限を気にせずPDFを扱えるため、ストレージ節約と共有効率の向上に欠かせないPDFツールと言えます。
Smallpdfを使ってPDFファイルを軽くする手順は以下の通りです。
フリーの場合は「基本圧縮」を選択します。
保存先、例えば「デバイスに保存」をタップし、フォルダを選んで「保存」をタップします。


PDFCompressorは、iPhoneとAndroidの両方で利用できるPDF圧縮に特化したスマホアプリです。
解像度を落とさずにファイルサイズを大幅に縮小できるため、品質を重視するユーザーに最適です。また、圧縮速度が非常に速く、大容量PDFでも数秒で軽量化できる点が大きな魅力です。
ファイルサイズを縮小することで、PDFファイルの共有・保存・管理がよりスムーズになり、メール添付やクラウド保存も簡単に行えます。
ただし、アプリ内の一部機能は英語表記のため、初心者にはやや使いづらい場合がある点には注意が必要です。
スマホでPDFCompressorを使ってPDFのサイズを縮小する手順は以下の通りです。

PDFのファイルサイズを軽くしたい時は、圧縮が効率的な対処法です。しかしながら、数十〜数百ページある資料やマニュアルは、圧縮しても大幅にサイズを減らせないケースがあります。
PDF内に高解像度の写真やスキャン画像が多く含まれている場合、圧縮の効果が限定的になります。
そんな時はファイル転送サービスやクラウドストレスを利用しましょう。
例えば、ファイルサイズが大きくて送信できない場合は、PDFそのものを送らず、共有リンクを利用する方法がおすすめです。リンク共有なら、容量制限を気にせず、相手も簡単に閲覧・ダウンロードできます。
また、ローカルデスクの空き容量が不足している場合は、クラウドストレージにアップロードして保存するのが効果的です。クラウド上で管理すれば、端末の空き容量を節約でき、複数デバイスからもアクセスできます。
PDFelementには「PDFelement Cloud」というクラウドストレージ機能があり、編集済みのPDFファイルを手軽にアップロードできます。さらに、アップロードしたPDFの共有リンクをワンクリックで生成できるため、容量制限を気にせずスムーズにPDFを共有可能です。

PDFファイルのサイズが大きくなる理由はいくつかあります。以下に一般的な理由を挙げてみます。
①画像の解像度や品質: PDFファイルが画像を含む場合、画像の解像度や品質が高いほどファイルサイズが大きくなります。高解像度の画像はより多くのデータを必要とするためです。
②フォントの組み込み: PDFは文書内で使用されるフォントを埋め込むことができます。しかし、フォントデータが大きい場合、それがPDFファイルのサイズを増加させることがあります。
③不要な情報やメタデータ: 作成されたPDFファイルには、作者、作成日時、変更履歴などのメタデータが含まれることがあります。また、不要なオブジェクトや情報が含まれている場合もサイズが増加します。
④圧縮の不足: PDFファイルは通常、画像や一部のテキストを圧縮して保存します。適切な圧縮が行われていないか、または圧縮率が低い場合、ファイルサイズが増加します。
⑤埋め込まれたフォームやマルチメディア: PDFファイルにフォームや動画、音声などのマルチメディア要素が含まれている場合、それらの要素がファイルサイズを大きくします。
⑥文書の複雑性: 複雑なレイアウトや多くのページを持つ文書は、通常、単純な文書よりも大きなファイルサイズとなります。
いくつかの注意点を以下に示します。
①軽量化を行う前に、元のPDFファイルのバックアップを作成することをおすすめします。軽量化の過程でデータが損失する可能性があるため、バックアップがあれば元のファイルに戻すことができます。
②軽量化によって、一部の品質や機能が低下する場合があります。特に画像の解像度を下げる場合やフォントを埋め込まない場合には、表示の正確性が影響を受ける可能性があります。
③軽量化は必ずしも全てのPDFファイルに有効という訳ではありません。元のファイルがすでに最適化されている場合や、特に大量の画像や埋め込まれたフォントを含んでいない場合には、軽量化の効果が限定的な場合があります。
圧縮オプションを調整したり、画像の解像度を適切に調整すれば、PDFファイルの軽量化を行いながらも品質を維持することができますが、完全に品質を維持しながらファイルサイズを削減することは難しい場合があります
ここでは、PDFファイルのサイズが大きくなる理由とPDFファイルを圧縮する様々な方法について説明しました。
その中で、オンラインツールはソフトをインストールする必要が無く手軽で便利ですが、インターネット上に自信のPDFファイルをアップロードするので、変換サイトからPDFファイルが流出してしまう可能性があります。
そのため、機密文書や個人情報を含むファイルは安全性を考慮して、PDFelementのような、ローカルPCにインストールするソフトを使いましょう。
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