はじめに
「借用書の書き方がよくわからず困っています。書き方と重要なポイントがあれば詳しく教えてほしいです。また、テンプレートを無料でダウンロードする方法もよろしくお願いします」
この記事は、こんな疑問を抱えている方が対象。
結論から言うと、借用書は以下のポイントを押さえれば誰でも難なく書くことができます。
- 借用書の定義と役割をインプットする
- 必要項目を知る
- 例文を見ながら書く
そのうえで種類や基礎知識を知ることで、たしかな借用書を作成することが可能です。
この記事では、借用書の書き方とテンプレートを無料でダウンロードする方法についてまとめました。
いますぐに借用書を作成する必要がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次:
1.借用書とは
借用書とは、金銭の貸借関係を明確にするために使用される文書のこと。この文書は、貸し手と借り手の間で金銭の貸借が行われた事実を証明するためのものです。
したがって契約をおこなった当事者の間で、将来的なトラブルを避ける目的で作成されます。
ここでは借用書の定義をはじめ、役割、一般的な要素について解説します。
1-1.借用書の定義
借用書は以下のポイントを明確に記載することにより、貸借関係を法律的に保護する役割を果たします。
1. 貸し手と借り手の氏名や住所
2. 貸借される金額
3. 返済期日や返済方法
4. 金利(あれば)
5. その他の条件(遅延損害金や、早期返済に関する条件など)
これは借用書の定義なので、基礎知識としてインプットしておきましょう。
1-2.借用書の役割
借用書は貸し手と借り手双方にとって、重要な役割を果たします。
主な役割は以下のとおりです。
• 明確な証明資料
⇒借用書は貸借関係の証明資料として機能します。トラブルが生じた際には、借用書を法的な証拠として利用することが可能です。
• トラブルの予防措置
⇒借用書を作成することで、貸し手と借り手双方の権利と義務を明確にできます。したがって、トラブルを未然に防ぐことが可能です。
1-3.借用書の一般的な要素
借用書の一般的な要素は以下のとおりです。
1. 貸し手と借り手の情報
• 氏名
• 住所
• 連絡先
2. 貸借に関する情報
• 貸借額
• 返済期日
• 返済方法(一括返済、分割返済など)
• 金利(あれば)
3. その他の条項
• 遅延損害金の発生条件
• 早期返済に関する条件
• その他の特約
2. 借用書の書き方とは
借用書の書き方で意識すべきポイントは、貸し手と借り手の間の金銭の貸借関係を明確にすることです。
ここでは借用書の書き方を、文書の作成と編集に便利なPDF編集ソフト「PDFelement」を交えながら解説していきます。
「必要項目」をインプットし「例文」を見ながら書き方をマスターしましょう。
2.1 借用書の必要項目
借用書には、以下の項目を記載することが必要とされています。
1. 作成日
借用書の作成日を記載します。
2. 貸し手の情報:
• 氏名
• 住所
• 連絡先
3. 借り手の情報:
• 氏名
• 住所
• 連絡先
4. 貸借額
貸し出し金額を明記します。
5. 返済期日
金額を返済する期日を記載します。
6. 返済方法
一括返済、分割返済、月々の返済額と回数等を明記します。
7. 金利
金利が発生する場合、その金利の率と計算方法を記載します。
8. 遅延損害金
支払いが遅れた場合の遅延損害金の発生条件と計算方法を記載します。
9. その他の特約
他に特別な条件がある場合は明記します。
10. 署名または印鑑
貸し手と借り手の署名または印鑑を記載します。
書き方において特に難しい点はありません。しかし、10の「署名または印鑑」は電子文書として作成する場合、悩んでしまうポイントといえるでしょう。
電子文書に署名を入れたい場合は、PDFelementがおすすめです。
1. 上部メニューから「注釈」を選択する
2. スタンプアイコンをクリック
3. お好みの署名を選択または作成する
4. 署名を入れたい場所に設置
PDFelementは一般的な署名から電子署名、手書きサインなどさまざまな注釈を行うことができます。
署名のテンプレートは豊富に用意されていますし、自由に作成できるので借用書を電子文書として管理する場合におすすめです。
→関連記事:無料で電子印鑑を作成する方法と使い方をご紹介!
無料でPDFを 書き込む:PDFファイルに文字入力する方法
2.2 借用書の例文(テンプレート)
借用書の例文(テンプレート)は以下のとおりです。
書き換えが必要な個所に情報を書き入れれば、借用書をかんたんに作成できます。
なお、上記のテンプレートはPDFファイルとして保存しておくと、借用書を新たに作成したいときに再利用できます。
PDFelementを使って、テキストをコピー&ペーストし保存しておきましょう。
保存したPDFファイルは、いつでも気軽に編集できます。
3.借用書の種類とは
借用書は貸借する対象によって、いくつかの種類に分かれます。
ここではよく使用される「金銭借用書」と「部品借用書」についてまとめました。
3.1 金銭借用書
金銭借用書は、金銭の貸借関係を明確にするための文書。
作成は双方の同意が必要です。
金銭借用書に記載される主な項目は、以下のとおり。
• 貸し手と借り手の氏名、住所、連絡先
• 貸借額
• 返済期日
• 返済方法(一括返済、分割返済等)
• 金利(あれば)
• 遅延損害金(あれば)
3.2 部品借用書
部品借用書は、機器や部品、その他の物品の貸借関係を明確にするための文書。使用されるシーンとしては、特に企業間で機器や部品の貸し借りが行われる場合です。
部品借用書に記載される主な項目は以下のとおり。
• 貸し手と借り手の氏名、住所、連絡先
• 貸借する物品の名称と仕様
• 貸借する物品の数量
• 貸借期間
• 返却期日
• その他の貸出条件(使用上の注意、損傷時の責任範囲等)
4. 借用書の重要ポイント
借用書を作成するうえで重要になるポイントは、ひとつだけではありません。
特に法的要件と遵守すべき事項をはじめ、目的と明示性の重要性、署名と証拠の取得方法には注意する必要があります。
ここでは、上記の重要なポイントについてまとめました。
4.1 法的要件と遵守すべき事項
借用書を作成する際は、法律で定められた要件を遵守することが必要です。
特に以下のポイントに注意しましょう。
1. 明確な記述を徹底する
• 貸し手と借り手の氏名、住所、連絡先は明確に記述すること。
• 貸借額、返済期日、返済方法、金利などの貸借条件を明確に記述すること。
2. 法律の遵守
• 金利は法定金利を超えないように設定すること。
• 遅延損害金も法律で定められた範囲内で設定すること。
3. 双方の合意:
• 借用書は貸し手と借り手双方の合意の上で作成し、署名または印鑑をもらうこと。
4.2 目的と明示性の重要性
借用書の目的は貸借関係を明示することと、法的トラブルを未然に防ぐことです。
その上で重要になる「明示性」は以下のとおり。
1. 貸借の目的
⇒貸借の目的を明確に記述することで、後のトラブルを避けることができます。
2. 明確な条件
⇒返済条件や金利、遅延損害金等の条件を明示することで、双方の権利と義務を明確にすることができます。
4.3 署名と証拠の取得方法
借用書の効力を発揮するためには、以下のポイントが重要になります。
1. 署名または印鑑
⇒借用書には貸し手と借り手双方の署名または印鑑を必ず含めること。
2. 証拠の取得:
• 借用書のコピーを双方で保管すること。
• 必要であれば、借用書の内容を第三者の証人に確認してもらい、証人の署名をもらうことも考慮する。
5. 無料で借用書のひな形・テンプレートをダウンロードできるサイト
インターネット上には、借用書のひな形やテンプレートを無料でダウンロードできるサイトがいくつかあります。
ここでは、なかでもおすすめの無料ダウンロードサイトを5つ厳選しました。
様々なひな形やテンプレートを使用したい方は、ぜひチェックしてみてください。
5-1.ビズルート
ビズルートは借用書テンプレートをExcel、Word、PDF形式で、無料ダウンロードできるサイト。法人はもちろん、個人向けのテンプレートが充実しています。
URL: https://bizroute.net/borrow_template.html
5-2.テンプレートNAVI
テンプレートNAVIはwordとExcel形式の借用書テンプレートを提供する無料ダウンロードサイト。登録不要でダウンロードできるほか、さまざまな種類の借用書テンプレートが用意されています。
URL: https://templates-navi.com/category/business/shakuyo
5-3.ビズ研
ビズ研は借用書テンプレートをはじめ、請求書や委任状などさまざまなテンプレートを提供する無料のダウンロードサイト。WordやPDF形式のファイルがそろっています。
URL: https://biztemplatelab.com/template/syakuyousyo/
5-4.bizocean
Bizoceanは借用書のテンプレートを提供している無料ダウンロードサイト。主にWord形式のファイルを取り揃えています。
URL: www.bizocean.jp
5-5.[文書]テンプレートの無料ダウンロード
[文書]テンプレートの無料ダウンロードは、ExcelやWord形式のビジネス文書・手紙・はがき等の書式・様式・フォーマットを提供している無料ダウンロードサイト。書き方のひな形や例文として利用できるメリットがあります。
URL: https://template.k-solution.info
6. 借用書に関するよくある質問
借用書に関するよくある質問をまとめました。
作成などのヒントとしてお役立てください。
Q1:借用書のテンプレートはスマホからもダウンロードできますか?
A:はい、可能です。
借用書テンプレートを提供しているサイトのほとんどは、PDFやword、Excel形式で提供しています。ストレージに余裕があれば、デバイスに関係なくダウンロードすることが可能です。
ただし、ダウンロードするテンプレートの容量が大きいと不具合が生じる場合があります。こういったときはスマホでなく、PCからダウンロードしましょう。
Q2:借用書のテンプレートは法人と個人ではどこが違う?
A: 法人と個人の借用書テンプレートの違いは、主に以下のとおりです。
内容や項目が法人のビジネス取引に適しているか
個人の貸借関係に適しているか
さらに法人用のテンプレートでは、法人名や代表者名、法人の住所などの情報が必要になる場合があります。
Q3:借用書テンプレートをダウンロードできない・・・
A:借用書テンプレートをダウンロードできない場合は、以下の問題が考えられます。
- サイトのサーバーに不具合が発生している
- サイトの技術的な問題
- 特定のブラウザに対応していない
- 特定のデバイスがサポートされていない
- ダウンロードするファイルの容量が大きすぎる
上記のほかにもサイトにアクセスできない、またはサイトがダウンロードリンクを提供していない可能性もあります。
こういった場合はシンプルに別のサイトを試しましょう。
まとめ
借用書の書き方と重要ポイント、無料でダウンロードする方法について解説しました。
要点をおさらいします。
- まずは借用書の重要なポイントを把握する
- 上手な書き方は例文にならうこと
- 注意点を理解したうえで作成する
借用書はいうまでもなく重要な文書のひとつです。ミスはトラブルの原因になるので、可能なかぎりは手書きを用いず、専用ソフトを使用して作成しましょう。
PDFelementを利用すれば、文書の作成はもちろん、装飾などの編集や署名もかんたんにできます。
興味がある方は無料でダウンロードできるので、ぜひ試してみてください。
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