はじめに
Q:皆さんは「仮想プリンター」という言葉を聞いたことはありますか?
会社で作成した資料を配布する際は、WordやPowerPointなどで作成して取引先やお客様へ渡す場合がありますが、同じオフィスソフトが相手のパソコンへインストールされていないと開くことが出来ません。
その点、PDFであればブラウザなどでも開くことができるので、環境を気にすることなく扱うことが出来ます。
仮想プリンターはこれらのファイルを簡単にPDF化してくれる機能です。
今回は、Windowsに標準搭載されている『Microsoft Print to PDF』を中心にご紹介し、またPDFelement(PDFエレメント)を含む仮想プリンターおすすめ3選を紹介したいと思います。
目次:
➬Microsoft Office、画像、テキストなど合計17種類のファイル形式に対応。
➬レイアウトと書式を崩さずに、各形式に合わせた高度設定も可能。
➬互換性あり!他のファイル形式からPDFまで直接作成/変換可能。
1. Microsoft Print to PDFとは?
Microsoft Print to PDFとは、Windows10から標準装備された、仮想プリンターです。
紙ではなく直接PDFに出力することができます。
OfficeファイルをPDF化したり、スクリーンショットを直接PDFかしたりなど、いろいろな使い方ができることも特徴の一つです。
① OfficeファイルをPDF化する
オフィスで作成した資料をPDFで配布したいとき、Microsoft Print to PDFを使うことで、ほかのソフトを入れることなく、そのままPDF化することができます。
ここではExcelを使ってPDF化の手順を詳しく解説していきます。
ステップ1:PDF化したいExcelファイルを開き、「ファイル」タブから「印刷」タブをクリックします。
ステップ2:プリンター名のところから「Microsoft Print to PDF」を選択し、サイズなどお好みで印刷設定を変更してください。
ステップ3:印刷ボタンをクリックすると、保存先を指定する画面に遷移しますので、保存先とファイル名を指定して保存をクリックします。
これで、OfficeファイルのPDF化が完了です。
関連記事:仮想プリンターとは?仮想プリンターの使い方と利用シーンについて紹介>>
② WebページのPDF化
ブラウザの印刷機能を使って、Webページも同様にPDF化をすることができます。気になる記事があって、保存しておきたい時など、紙で印刷できなくてもすぐにPDF化して保存できるので、とても便利な機能です。
ここでは、Google Chromeを使ってPDF化する方法をご紹介します。
ステップ1:保存したいページを開き、右上の3点リーダーから印刷ボタンをクリックします。
ステップ2:送信先を「Microsoft Print to PDF」に変更して、サイズなどの詳細設定を変更します。
ステップ3:変更が完了したら、印刷ボタンをクリックします。保存先とファイル名を指定して保存ボタンを押すと完了です。
関連記事:Google ChromeでのPDF出力方法♪でもExcelへ出力するにはどうすればいい?>>
2. Microsoft Print to PDF 印刷・保存できない場合どうする?
ごくまれに、Microsoft Print to PDFの機能にエラーが発生してうまくPDF印刷ができない場合があります。そんな時の解決方法を解説します。
① PC再起動
突然使えなくなってしまった場合は、システムに一時的な不具合が発生しているケースがあります。この場合はPC再起動で治ることがありますので、落ち着いて一度再起動してみましょう。
② Print to PDF機能を再有効化する
再起動しても不具合が解消しない場合は、一度Print to PDF機能を無効化して、再度有効化してみましょう。以下の通りに設定することで再有効化ができます。
・左下のWindowsマークを右クリックして「アプリと機能」を選択します。 ・画面中段の「オプション機能」をクリックします。 ・右側の関連設定にある、「Windowsのその他の機能」をクリックします。 ・リストが表示されるので「Microsoft PDF印刷」または「Microsoft Print to PDF」のチェックボックスをオフにしてOKをクリックします。 ・上記を繰り返して、チェックボックスをオンにします。 |
これで再有効化設定は完了です。
③ Print to PDF機能を再インストールする
これでも機能が回復しない場合は、「Microsoft Print to PDF」機能を再インストールしてみましょう。
・左下のWindowsマークを右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択します。 ・controlと入力してOKをクリックします。(左下の検索ボタンからコントロールパネルを選択してもOKです) ・「デバイスとプリンターの表示」をクリックします。 ・「Microsoft Print to PDF」を右クリックし「デバイスの削除」をクリックします。 ・「デバイスとプリンターの表示」→「プリンターの追加」→「プリンターが一覧に無い場合」と遷移します。 ・「ローカルプリンタまたはネットワークプリンタを手動設定で追加する」→「既存のポートを使用」→プルダウンで「PORTPROMPT(ローカルポート)」を選択します。 ・製造元で「Microsoft」を選択し、プリンター一覧から「Microsoft Print to PDF」を選択し、メッセージに沿って次へを選択していくと追加が完了します。 |
3. 仮想プリンターおすすめ3選!
標準装備の仮想プリンターの他にも、じつは様々なソフトが用意されています。
印刷機能以外にいろいろな機能があるソフトもありますので、おすすめのソフトを3つご紹介したいと思います。
① PDFelement
PDFelement(PDFエレメント)はWondershare社が開発・販売しているPDF編集ソフトです。
無料で利用することができて、PDFの作成・編集・変換・結合・圧縮までPDFに関することであれば1本ですべて出来てしまう非常に優れたソフトです。
インストールすることで、オフィスソフトを含めたプリンター選択画面からPDFelementを選ぶことができるようになります。
保存はもちろん、そのまま直接編集することも可能になります。
関連記事:PDFが印刷後に文字化けする原因と対処法はコレだ!>>
② CubePDF
CubePDFは仮想プリンターとしても動作するPDF作成ソフトです。
フォントの埋め込みに対応していて、特殊なフォントを使っているファイルの場合でも文字化けすることなく、そのままの表示でPDF化できることが特徴です。
③ Doro PDF Writer
Doro PDF Writerをインストールすることで、各種アプリケーションの印刷機能を通じてあらゆるファイルをPDFに変換できるようになるソフトです。
仮装プリンター機能に特化しているソフトのため、非常にシンプルな構成になっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。デバイスを選ばずに、表示を崩すことなくドキュメントを共有できるメリットのあるPDFですが、もはやWindowsの標準機能としても使われるようになりました。
他のフォーマットからの変換も、仮想プリンターを使うことで簡単に行うことができます。
資料を共有・配布する際はPDFに変換してから渡してあげると、相手もそのまま閲覧できるのでスムーズに商談が進められます。ぜひ参考にしてみてください!
そのほか、パソコンのシステムがMacである場合は、ぜひ下記の記事から読んでください。
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