WindowsでスクリーンショットをPDFファイルに変換する方法

パソコンの画面を記録に残したい時、皆さんはどのようにしていますか？　画面全体を残したい場合もあれば、一つのWindowだけを残したい場合、また、ごく一部だけを残したい場合など様々なケースがありますが、それぞれに適した保存方法があります。

以下ではWindowsパソコンでこの画像（スクリーンショット/スクショ）を撮る（キャプチャ）方法やそれをPDFに変換する方法、さらにはPDF変換ツールを利用した関連機能について説明します。

目次：

1. Windowsでスクリーンショットを撮る方法
2. スクリーンショットをPDFファイルに変換する方法
• ・仮想プリンタドライバでスクリーンショットをPDFにする
• ・PDF編集ツールでスクショをPDFにする

Windowsでスクリーンショットを撮る方法

Windowsには、必要なシーンに応じてスクリーンショットをキャプチャする、様々なショートカットキーが用意されています。

(1)　画面全体をキャプチャ

キーボードの「Print Screen（プリントスクリーン）」キーを押せば画面全体の撮影ができます。キーボードによっては、「Prnt Scrn」や「Prt Sc」など、略されている場合もあります。
ただし、「Print Screen」キーを押してもデスクトップのイメージがクリップボードに保管されるだけでファイルとしては保存されません。画像ファイルとして保存するためには、何らかの画像が編集できるソフト（ペイント等）を起動して、キャンバスに貼り付け（「Ctrl」キー+「V」）、保存（「Ctrl」キー+「S」）で、名前を付けて画像ファイルを保存するか、あるいは文書編集ソフト（Excel、Word、PowerPoint等）に直接貼り付けて保存する必要があります。

(2)　アクティブなwindowのみをキャプチャ

キーボードの「Alt」キーを押しながら「Print Screen」キーを押すと、アクティブ ウィンドウだけのイメージがクリップボードに保管されますので、(1)と同様の方法で貼り付け/保存します。

(3)　画面全体をキャプチャして画像を保存

キーボードの「Windows」キー ＋「PrintScreen」キーを押せば、パソコンのデスクトップ全体のスクリーンショットが、Windows パソコンのピクチャフォルダにpng形式の画像として保存されます。

(4)　画面上の指定した範囲をキャプチャ 

Windows10 にはスクリーンショット用ツールとして、「切り取り＆スケッチ」が、Windows11には「Snipping Toll」が搭載されています。 以下ではWindows10の「切り取り＆スケッチ」の使用法を説明します。

①起動方法：キーボードの「Windows」キー ＋「Shift」キー ＋「S」キーを同に押して起動 します。
②起動すると画面が暗くなり、画面上部の中央のツールバーに５つのアイコンが表示されます。  メニューは左から  

・四角形の領域切り取り：保存したい部分をマウスでドラッグし、四角形の領域を切り取る
・フリーフォーム領域切り取り：マウス操作でオブジェクトの周りに任意の図形でス切り取る 
・ウィンドウの領域切り取り：指定したウィンドウの領域を切り取る
・全画面表示の領域切り取り： 全画面のスクリーンショットを撮る

となります。なお、初期状態では「四角形の領域切り取り」が選択されています。

③一番右の「×」アイコンは「切り取り＆スケッチ」を終了するボタンで、「ESC」でも終了できます。
④スクリーンショット撮影後、画像はクリップボードに保管されるので、そのまま他のアプリに貼り付けます。

スクリーンショットをPDFファイルに変換する方法

スクリーンショットをPDFファイルに変換するには、仮想プリンタドライバを利用する方法と、PDF編集ツールを利用する方法とがあります。

仮想プリンタドライバでスクリーンショットをPDFにする

仮想プリンタドライバには様々なものがありますが、Windowsには「Microsoft Print to PDF」が標準搭載されています。これを利用してスクリーンショットをPDFに変換する手順は以下のとおりです。

　①上述の方法でスクリーンショットをクリップボードに保管します。
　②「ペイント」を起動し、保管したスクリーンショットを貼り付けます。
　③「ファイル」→「印刷」→「印刷」を選択します。

　④プリンタの選択画面で「Microsoft Print to PDF」を選択し、「印刷」ボタンをクリックします。
　⑤名前を付けて「保存」ボタンをクリックします。

　「ペイント」以外の画像編集ソフトやWord、Excel、PowerPoint等の文書作成ソフトでも同様の操作で変換できます。

PDF編集ツールでスクショをPDFにする

PDF編集ツールには、スクリーンショットを撮ってそれをPDFに変換する機能が備わっているものがあります。ここでは、オールインワンPDF編集ソフトPDfelementのスクリーンショット及び関連機能について説明します。

(1)　スクリーンショットをPDFに変換する手順

　①PDFelementを起動し、「新規作成（「＋」ボタン）→「空白のPDF」を選択します。（既存のPDFでも可）

　②ツールバーの「ツール」→「その他」→「スクリーンショット」→「スクリーンショット」を選択します。

　③画面が暗くなり、撮影領域を選べるようになります。
　④撮影領域を選択するとその領域が明るくなり、スクリーンショットのツールバーが表示されます。
⑤ツールバーの右から三つ目の「＋」ボタンをクリックすれば、PDFelementに取り込まれるのでPDFとして保存できます。

(2)　スクリーンショットの関連機能を解説

　ここでは、先ほど紹介したPDFelementのスクリーンショットのツールバーについて、左のボタンから順に説明します。

　①図形：スクショに四角や丸を記入します。
　②線：スクショに直線、矢印を記入します。
　③鉛筆：スクショに自由に細線を描きます。
　④マーカー：スクショに自由に太線を描きます。
　⑤消しゴム：スクショに記入したものを消します。
　⑥モザイク：スクショの見せたくない部分をぼかします。
　⑦テキスト：スクショに文字を記入します。
　⑧画像のテキスト抽出：OCR機能でスクショ画像から文字を抽出します。
　⑨画像のテキスト翻訳：スクショ画像から抽出した文字をAIで翻訳します。
　⑩アンドゥ：直前の作業を取り消します。
　⑪リドゥ：取り消した作業を再度実行します。
　⑫閉じる：スクショ機能を終了します。
　⑬画像を保存：スクショ画像を画像ファイルとして保存します（png、jpg、tif、gif、bmpを選択可）。
　⑭スクロールキャプチャ：スクロール範囲を取り込みます。
　⑮PDFとして保存：スクショをPDFelementに取り込みます。
　⑯ピン止め：スクショ画像を表示したままにします。
　⑰画像としてコピー：画像としてクリップボードに保管します。

まとめ

ここでは、Windowsパソコンでスクリーンショット撮る方法やそれをPDFに変換する方法等について説明しました。PDFelementを使えば、PDFのスクリーンショットだけでなく、他のwindowや画面の一部なども自由に撮影することができ、それを加工して貼り付けたり、PDFに変換したりできるので非常に便利です。無料体験版が提供されているので、是非使ってみてください。