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Home > テンプレート活用 > 雇用契約書の記載事項や労働条件通知書との違いをわかりやすく解説

雇用契約書とは?記載事項や労働条件通知書との違いをわかりやすく解説

はじめに

「思っていた業務内容と違った」とか「約束通りに休みが取れない」とか、反対に、「指定した完成物と異なるものが納品された」とか「納期が守られない」など、被雇用者と雇用主の間に契約内容に対する認識の相違があると大きなトラブルの原因となります。
このような状況が発生しないために重要になるのが「雇用契約書」です。
労働や雇用の条件を明示する資料には、この「雇用契約書」と「労働条件通知書」があります。
では、この2種類の書類には、どのような違いがあるのでしょうか?
ここでは、雇用契約書の概要や記載事項などとともに、労働条件通知書との違いについても解説していきます。

目次:


1.雇用契約書とは~労働条件通知書との違い

「雇用契約書」とは、労働条件に関する重要事項を明らかにしたうえで、その内容に合意した雇用主(企業)と被雇用者(従業員)の間で締結する契約書です。
本来、雇用契約は当事者間の合意のみで成立するため、雇用契約書の締結は、法律で義務付けられているものではありません。
しかしながら、契約内容や労働条件に関する認識の相違やトラブルを防ぐためにも、雇用契約書は締結するべきといえるでしょう。
それに対し、雇用主が被雇用者に対して交付する「給与・就業場所・勤務時間・業務内容・昇給・退職」などの労働条件が記載された書類が「労働条件通知書」です。
この労働条件通知書を雇用主が作成・交付することは、法律で義務付けられています。
なお、「雇用契約書」と「労働条件通知書」の違いについては、次のようにまとめることができます。

▼「雇用契約書」と「労働条件通知書」の違い

 

雇用契約書

労働条件通知書

作成の義務

なし

あり(労働基準法15条)

記載事項

記載事項に規定はない

労働基準法と同法施行規則によって記載事項が規定されている

署名・押印

雇用主と被雇用者

雇用主のみ


2.雇用契約書の必要性とは

雇用契約書は、法律上、必ずしも必要な書類ではありません。
しかしながら、雇用主と被雇用者の間での認識の相違からくるトラブルを防ぐためにも、雇用契約書は有効です。
たとえば、雇用契約書であらかじめ労働条件を明確にし、雇用主と被雇用者の双方が署名押印されているため、その内容についてお互いが納得し、合意したことを証明することができます。
また、雇用契約書は雇用主と被雇用者で1部ずつ保管されるため、疑問が生じた際にもスムーズに記載内容を確認することができます。
このように、雇用契約書を作成しておくことで、雇用主と被雇用者それぞれが、安心して業務を進められるようになるのです。
併せて、雇用主や被雇用者に損失や不利益が生じた場合の対応についても記載しておくことで、さらに信頼性の高い雇用関係を築くことができるでしょう。

3.雇用契約書の記載事項

「労働条件通知書」には記載すべき事項が定められていますが、「雇用契約書」には書式や記載事項に決まりはありません。
とはいえ、一般的には「労働条件通知書」を兼ねた「雇用契約書」を作成する場合が多く、その際は、雇用契約書に労働条件通知書に必要な事項を記載する必要があります。
なお、労働条件通知書に必要な記載事項には、明示・記載が必須の「絶対的記載事項」と、該当する制度を設けている場合に明示・記載が必要な「相対的記載事項」があります。

【絶対的記載事項】

・雇用契約の期間
・就業場所、従事する業務の内容
・始業時刻と終業時刻、休憩時間、所定労働時間を超える労働の有無
・交代制にする際のルール(労働者を2組以上に分ける場合)
・休日および勤務日、休暇
・賃金の決定、計算、支払方法、締切日、支払日、昇給に関する事項
・退職や解雇に関する規定
・その他(社会保険・雇用保険に関する事項など)
なお、短時間労働者(パートタイム・アルバイトなど)については、以下の内容の記載も必要です。
・昇給の有無
・賞与の有無
・退職手当の有無
なお、厚生労働省のWebサイト(https://www.mhlw.go.jp/topics/2007/06/dl/tp0605-1l.pdf)から「労働条件通知書」のPDFテンプレートをダウンロードすることができます。
こちらを参考にすると良いでしょう。

【相対的記載事項】

・退職金に関する事項(適用される労働者の範囲、退職手当の決定・計算・支払の方法、支払いの時期)
・臨時に支払われる賃金・賞与・手当、最低賃金額
・労働者負担に関する事項(食事、作業用品など)
・安全及び衛生に関する事項
・職業訓練制度に関する事項
・災害補償・業務外の傷病扶助に関する事項
・表彰及び制裁の種類や程度に関する事項
・休職に関する事項

【PDFelementで雇用契約書を編集する】

雇用契約書をPDFで作成すれば、環境を選ばずに閲覧することができて便利です。
PDFelementでは、既存のPDFファイルを編集したり、編集したファイルを他のファイル形式で保存したりすることも可能になります。
ここでは、PDFelementを使用して雇用契約書を編集し、Wordで保存する手順をご紹介します。
1. PDFelementを開きます。
2.「編集」タブをクリックすると、文書の編集が可能になります。
3. 編集後、「PDFをWordに変換をクリックし、「変換」ダイアログボックスにファイル名・保存先を入力して、「OK」をクリックします。
 

【PDFelementでAIツールを活用しながら雇用契約書を作成する】

PDFelementには、ChatGPTを活用したAIツール「Lumi」が搭載されています。
Limiで必要な項目を確認しながら雇用契約書を作成したり、作成後は雇用契約書の内容を校正したりすることが可能になります。
ここでは、PDFelementでAIツールを使用する手順をご紹介します。
1. 雇用契約書をPDFelementで開き、「AIサイドバー」をクリックします。
2. AIサイドバーに質問を入力し、Enterを押します。
3. 回答が表示されます。
 

4.無料で雇用契約書の雛形・テンプレートをダウンロードできるサイト

Webサイト上には、雇用契約書の雛形やテンプレートが無料で公開されています。
これらを活用すると、雇用契約書の効率的な作成が可能です。
ここでは、雇用契約書の雛形・テンプレートを無料でダウンロードできるWebサイトをいくつかご紹介します。

●Office テンプレート

Office テンプレート(https://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc)では、WordやExcel、PowerPointなどOffice製品で使用できるテンプレートをダウンロードすることができます。
▼Office テンプレート(https://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc)
 

●bizroute(ビズルート)

ビズルート(https://bizroute.net/)では、経理、総務、営業、システム開発など、ビジネスで必要なテンプレートやツールをダウンロードすることができます。
▼ビズルート(https://bizroute.net/)
 

●ビズ研

ビズ研(https://biztemplatelab.com/)では、さまざまなビジネステンプレートを無料、かつ、登録不要でダウンロードし、使用することができます。
▼ビズ研(https://biztemplatelab.com/)
 

●bizocean書式テンプレ

bizocean書式テンプレ(https://www.bizocean.jp/doc/)では、ビジネスだけでなく、はがきや画像など、32,000点以上のテンプレートをダウンロードすることができます。
▼bizocean書式テンプレ(https://www.bizocean.jp/doc/)
 

5.雇用契約書の作成する際の注意点

雇用契約書を作成する際には、労働条件についての必要な事項を明確に、かつ、抜けの内容に記載することが重要です。
ここでは、雇用契約書の作成時の注意すべきポイントについて、解説します。

●あらかじめ労働条件について十分に話し合うこと

雇用契約書は、雇用主と被雇用者の双方が、雇用条件や労働条件について合意したことを示すものです。
そのため、契約書を作成する前に雇用や労働についての条件を十分に話し合い、双方が納得できる内容となるように努める必要があります。
さらに、イレギュラーな事案でトラブルに発展する場合もあるため、労働時間を明示すると同時に既定の労働時間を超えた場合の対応、職種の変更や転勤・異動などが発生する可能性やその際の対応、試用期間の有無などについての対応もあらかじめ話し合っておくことが重要です。

●契約内容は明確に記載すること

雇用契約書では、労働法や雇用法の要件に適合するよう、雇用条件、勤務地、労働時間、給与、福利厚生など、雇用に関する重要な事項を明確にする必要があります。
特に、雇用契約書が労働条件通知書を兼ねる場合は「絶対的記載事項」の網羅が必須で、さらに、該当する場合は「相対的記載事項」の明示も必要です。
なお、雇用契約書での記載が曖昧な場合、後々のトラブルになる可能性があるため、分かりやすい表現で明確に記載するように注意しましょう。

●専門家からアドバイスやチェックが受けられるようにすること

雇用契約書を作成する場合は、労働法や雇用法に詳しい専門家からアドバイスやチェックを受けることができる体制をとっておくと安心です。
契約の前に、契約に関するアドバイス受けたり、契約内容をチェックしてもらったりすることができるため、適切な契約書を作成することができます。
推敲なしで契約を進めると、契約内容で不利益を受けたり、与えたりする可能性もあるため注意しましょう。

6.雇用契約書に関するよくある質問

ここでは、雇用契約書に関するよくある質問についてお答えしていきましょう。

Q1. 雇用契約書の作成は義務ですか?

A1. 雇用契約書には、法律上の作成義務はありません。
ただし、労働条件について記載された労働条件通知書の交付は、労働基準法で義務付けられています。

Q2. 雇用契約書はいつまでに締結するべきですか?

A2. 雇用契約の締結は、内定日や勤務開始日に行うことが一般的です。
少なくとも、雇用開始日から5日以内に手続きする必要があります。

Q3.雇用契約書はどのように入手できますか?

A.3 雇用契約書は、雇用主から書面で渡されます。
ただし、勤務開始日が決定してももらえないような場合は、会社に雇用契約書の交付を依頼しましょう。

Q4.パートやアルバイトでも雇用契約書は必要ですか?

A4. パートやアルバイトの場合も、雇用契約書の作成は義務ではありません。
ただし、労働条件について記載された労働条件通知書の交付は必要です。

まとめ

雇用契約書の交付は、決して義務ではありません。
しかし、雇用主と被雇用者双方が相違なく、業務内容や労働条件を共有するためにも、「労働条件通知書」や「労働条件通知書を兼ねた雇用契約書」は必要な書類です。
雇用契約書は重要な書類となるため、環境を選ばずに確認できること、さらに、改ざんや誤った修正を防ぐ必要があることなどを考慮し、PDFで作成することをおすすめします。
PDFelementは、PDFの契約書でも、Wordの契約書でも編集可能です。
さらに、必要に応じて編集した契約書をPDFだけでなく、他のファイル形式でも保存することができるため、臨機応変な対応も可能になります。
また、法的に分からないことの確認や記載内容の校正も可能なAI機能も搭載されており、雇用契約書の効率的な作成を実現します。
雇用契約書の作成には、是非、PDFelementを活用してみてください。

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作成日: 2023-10-11 14:11:01 / 更新日: 2023-12-06 11:16:21

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星野

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