スマホやタブレット端末で作業ができる環境を確保しておくと、移動時などの空いた時間に作業が進められたり、突然の対応を強いられたときに素早く対処できたりするなど、さまざまなメリットがあります。
たとえば、小説や論文、公文書作成などの際に求められる「縦書き文書」は、プレインストールされているアプリではなかなか対応できません。
そこで、今回はiOS・Androidに対応した「縦書き文書」が作成できるおすすめのアプリと併せて、インストールが不要なオンラインツールもご紹介していきたいと思います。
スマホやタブレット端末で文書作成ができると、時間や場所を選ばず、作業を効率的に進められます。
とはいえ、iPhoneやiPadにプレインストールされているアプリで「縦書き文書の作成」に対応しているもの、機能が豊富に搭載されているものは、なかなかありません。
そこで、ここではiOSデバイスでの縦書き文書作成をスムーズする、おすすめの4種類の縦書きアプリをご紹介します。
「縦式 - 縦書き入力」は、縦書きでの文書作成・編集に対応したアプリで、作成した文書をPDF形式のファイルとして出力することができるなど、小説や作文、レポート書きに適しています。
「ルビ・傍点・縦中横」に対応し、「あ」や「ん」に濁点「゛」を付けることも可能です。
「TATEditor - 縦書きエディタ」は、縦書きでの文書作成・編集に対応したアプリで、完成した文書をPDF形式のファイルとして出力するなど、入稿データまで作成することができます。
「正規表現」や「圏点・傍点・縦中横」にも対応し、Unicode以外の文字コードの取り込みも可能です。
「縦書きエディタ「TatePad」」は、縦書きでの文書作成・編集に対応したアプリで、完成した文書をPDF形式のファイルとして印刷・出力することも可能です。
iOSでは入力しにくい全角スペースも「半角スペース入力を全角に変換」オプションで簡単に入力することができます。
「iライターズLite」は、無料の縦書き文書作成・編集対応アプリです。
25万項目の日本語辞書を搭載するなど「日本語入力に特化」しているという特徴があり、入力後の再変換や最近入力したテキストを履歴として保存することができるなど、スムーズな入力をサポートします。
Android端末には、比較的日本語の入力がしやすいという特徴があります。
しかしながら、「縦書き文書」に対応したアプリがプレインストールされているということはほとんどありません。
もちろん、Androidデバイスに対応した「縦書き文書の作成アプリ」は存在します。
ここでは、Androidで質の高い縦書き文書の作成が可能になる、おすすめの3種類の縦書きアプリをご紹介します。
「TATEditor - 縦書きエディタ」は、縦書きでの文書作成・編集に対応したアプリで、完成した文書をPDF形式のファイルとして出力するなど、入稿データまで作成することができます。
「正規表現」や「圏点・傍点・縦中横」にも対応し、Unicode以外の文字コードの取り込みも可能です。
「縦書きプレビュー for Jota+」は、編集中のテキストをそのまま縦書きで表示できるアプリで、プレビュー画面とエディタ画面を切り替えて使用することができます。
原稿用紙モードでの表示も可能で、「ルビ」や「日本語の禁則処理」にも対応し、縦書きに適した「明朝体」や「ゴシック体」などのフォントも搭載されています。
「原稿作文」は、大容量(400字詰原稿用紙3000枚以上)の文書に対応した縦書き文書エディタで、小説や論文などページ数の多い文書もすばやく編集できます。
「フォント」や字下げやインデントといった「行書式」などの設定も可能で、「画面分割・2文書同時表示」「構成索引」「付箋」「手帖」などの執筆支援機能も搭載されています。
スマホやタブレット端末にあまりアプリをインストールしたくない場合やアプリのインストールが制限されている端末を使用している場合などは、オンラインツールの利用がおススメです。
ここでは、インストール不要!インターネット環境さえあればすぐに使用できるおすすめのオンライン縦書きツールを3種類、ご紹介します。
「Canva」は、縦書き文字を含むデザイン性の高い文書の作成に適したオンラインツールです。
テンプレートやフォントの選択肢も豊富で、縦書き文字を自由に配置してポスターやチラシ、カードなどを作成したり、原稿用紙テンプレートを使って小説や論文を執筆したりすることもできます。
「縦書きツール」は、横書きで入力されたテキストを縦書きに変換するシンプルなオンラインツールです。
「縦書きツール」のWebサイト上で変換した縦書き文字をコピーし、他の文書作成ツールに貼り付けることで、簡単に縦書きの文書を作成することができます。
「縦書きくん」は、横書きで入力されたテキストを縦書きに変換するオンラインツールで、変換の対象は「日本語の全角文字や全角に変換可能な文字」です。
「縦書きくん」のWebサイト上で変換した縦書き文字をコピーし、他の文書作成ツールに貼り付けることで、縦書きの文書を作成することができます。
作成した小説や論文などの縦書き文書を推敲する際は、推敲に適した機能が搭載されたアプリの使用をおすすめします。
たとえば、代表的なPDF編集ソフト「PDFelement」も、遂行に適したアプリのひとつです。
PDFelementは、単に縦書きの文書を表示・閲覧できるだけでなく、縦書き文書を作成することも可能です。
さらに、AIアシスタントを使用して文書の「要約」や「翻訳」、「文法チェック」などが行えたり、「注釈」機能を使って、修正箇所などをメモしながら読んだりすることができるなど、機能も豊富に搭載しています。
もちろん、その場で文書を修正したり、ほかの人と共有し確認してもらったりすることも可能。
特に正確性の求められる文書の閲覧に、PDFelementは最適なアプリです。
今回は、iOSやAndroidといった携帯端末で使用できる、縦書き対応の10種類のアプリやツールをご紹介してきました。
スマホやタブレットなど、スキマ時間に使用しやすい端末で作業ができるととても効率的なだけでなく、急を要する修正などにも素早く対応することができます。
今回ご紹介した10種類のアプリやツールのなかから、環境や機能などを考慮し、是非、ベストなものを選択してください。
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