パソコンやスマホにおいて、テキストや画像などをひとまとめにして閲覧できるファイルの代表が、pdfです。ここでは、オフラインでpdfファイルの編集に対応するソフトについて、代表的なものを8種類紹介します。
pdfの編集機能に関して大半の機能を網羅したソフト
ワンダーシェア社から販売されている「PDFelement」(PDFエレメント)は、pdf編集に必要な機能を備えている点が特徴です。中でも、pdfファイルの編集のうち、文字修正からレイアウトの変更といった作業に関しては、ワープロソフトやプレゼンテーションソフトと同じ感覚で自由に使える点が、メリットと言えます。また、パソコン上で使えるほとんどの文書系、または表計算系ファイルとpdf間の相互変換が、レイアウトを維持したまま可能です。ただし、有償ソフトとして販売しているため、無料版では編集したファイルに透かしが入るといったデメリットがあります。
pdfのページ抽出といった簡易編集機能を備えるソフト
「pdf Shaper Free」は、pdfとテキスト並びに画像の相互変換や、pdfの結合、分割などの機能を備えたソフトです。pdfページの回転やトリミングに加えて、pdfファイル内にある画像を一括して削除する機能が内蔵されています。また、pdfの暗号化や復号化並びに、メタデータや署名をつける等のセキュリティにも対応しています。無料で配布されているものの、日本語には対応しておらず、pdfファイルの閲覧に対応せず、テキスト編集といった高度な機能がないというデメリットもあります。
ウォーターマークやpdfへの簡易変換等の機能を備えたソフト
「pdf24」は、文書ファイルやテキスト、画像からpdfに変換する機能等を備えたソフトとして、無料で利用できます。pdf変換及びマージや分割、さらにはページの結合や抽出に加え、ウォーターマークや署名といった、簡易的な編集機能を備えています。ただし、pdf内部のテキスト編集や図形の書き込み等、高度な編集機能は備わっていないといった点がデメリットです。
軽快な動きでpdf編集ができるソフト
「pdf_as」は、アーカイブファイルの圧縮・展開ソフトに似たインターフェースでありながら、メニューバーから希望する機能を選べる等、軽快な動きでpdf編集が可能なソフトです。テキストファイル等からpdfへの変換機能に加え、pdfページの抽出や削除といった機能が備わっています。また、pdf文書自体にタイトルや作成者、キーワードなどの追加ができる点も大きな特徴です。ただし、編集したpdfを閲覧する機能は備わっていないため、別に閲覧専用のソフトを用意する必要があります。
pdfの変換に特化した編集ソフト
「pdf redirect」は、文書ファイルやテキスト、画像等からpdfの変換機能に特化した編集ソフトです。複数あるpdfの結合や、パスワードに対応した暗号化pdfの作成、フォントの埋め込み等に対応しています。また、ページの回転や閲覧モードの指定という、簡易的な編集機能も備わっています。また、OSの印刷画面からpdf出力ができるため、別のソフトからpdf保存ができるといった点が、最大の特徴と言えます。なお、pdfの閲覧機能は備わっておらず、変換したpdfの内容を確認するには、あらたに別の閲覧ソフトが必要となります。
直感的な操作でpdfが編集できるソフト
「かんたんpdf EDIT」は、ページ回転や画像の挿入といった作業を手軽にできる、簡易的な編集ソフトです。編集したいpdfファイルを、ソフトの中にドラッグアンドドロップで入力できる他、コメントや図の追加といった機能を備えています。簡易的な閲覧機能も搭載されており、ページの拡大や縮小、ページ幅に合わせた表示等も可能です。なお、pdfファイルに記載されている文字を修正する等の機能は備わっていないため、別に編集ソフトを用意する必要があります。
高度な編集機能を備えたpdf閲覧ソフト
「pdf-XChange Editor」は、インターネットで無料配布されているオフライン向けpdf閲覧ソフトとして、高い知名度を有しています。編集機能に関しても、テキストの追加を始めとして、コメントや注釈並びにフォームの追加等、高度な機能を備えている点も特徴です。また、画像に加えて音声といったメディアも挿入できる他、OCR機能といった他の編集ソフトにはない機能も搭載されています。ただし、無料版では編集機能が大きく制限されるため、pdfの編集をメインとして使う場合は、有償版に切り替える必要があります。
pdfの軽快な表示と直感的な編集が特徴の閲覧ソフト
「Foxit Reader」は、pdfファイルをスムーズに表示できる機能に特化している閲覧ソフトですが、pdfの各種編集も直感的にできます。編集ソフトとして見た場合、pdfファイル内のテキストに対して、ハイライト表示や取り消し等ができる他、鉛筆やオブジェクトによる描画、スタンプの作成や追加等も可能です。pdf内に画像のほか動画といったメディアを挿入できる機能も備わっており、編集機能も含めて無料で扱える点がメリットとなります。英語版と日本語版の両方がリリースされていますが、日本語版はリリースタイミングが英語版より遅い、英語版は日本語の表示対応が不完全といったデメリットが存在します。
用途や目的に応じてpdf編集ソフトを選ぶ
pdf編集ソフトは、編集機能に特化したものと、閲覧ソフトをベースとして編集機能を追加したものの、2種類に分類されます。変換や分割といった最低限の機能だけを使う、あるいはpdfを閲覧しながら簡易的な編集をしたいといった多様なニーズに応じて、複数ある編集ソフトから自分に適したものを選べます。
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