紙の書類や手書き文字を手作業で文字起こしするのは、時間も手間もかかりますし、どうしてもミスが発生しがちですよね。
この記事ではOCR機能を利用して効率化をしたい方へ、無料で使えるOCRフリーソフトの選び方のコツとおすすめソフト7選を紹介します。
記事を読めば単純な文字起こしから解放され短時間でも大量のデータをさばけたり、スムーズなペーパーレス化を進められたりします。
また、印字・手書き文字のスムーズな取り込みや、文字起こししたPDFをレイアウトそのままで編集するなら「PDFelement」がおすすめです。無料体験版は14日間のトライアル期間が設けられており、OCR機能を含めて自由に使えるため、ソフト選びで悩んでいる方はぜひ試してみてください。
おすすめのOCRフリーソフト「PDFelement」
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OCR(光学文字認識)機能とは、画像や紙文書のスキャンから文字を読み取り、テキストデータに変換する技術です。
通常、スキャンした画像や撮影した写真データの文字部分は、選択しようとしてもテキストと認識しません。しかし、OCR処理では画像からどんなテキストが写っているのかを解析し、文字データとして抽出します。
何といっても、面倒なデータ入力の手間を削減できるのが最大の利点です。紙の資料を見ながらキーボードで転記する単純作業に時間を取られることなく、チェックや事務処理に役立ちます。
また、文字データをPDFに埋め込めば、キーワードでの全文検索や、システムによる文書の読み込みにも適用が可能です。
データベースから必要な書類をすぐに見つけられるほか、請求書や経費処理の全自動化など、ペーパーレス化や業務効率化につながります。
一方でOCR機能には注意点やデメリットもいくつか存在します。
必ずしも正しく文字を認識するわけではなく、似たような別の字や文字化けを起こしてしまう可能性もあります。特に手書き文字は人によって書き方が異なるため、整っている印字・活字と比べると認識ミスが発生しやすいです。
また、Webブラウザ上で使う無料サービスの場合、読み取りたいファイルを一度サーバーにアップロードする必要があります。アップロードされたデータは自動削除されるケースが多いですが、流出したり通信上で読み取られる危険性がある点は注意しましょう。
目的に応じたOCRフリーソフトを見つけるために、比較しておきたいポイントを4つ紹介します。
扱える言語やファイル形式の幅が広いソフトであれば、他のソフトを導入する手間やコストを減らせます。
グローバルにビジネスを行っている企業にとっては、多言語を読み取れるソフトが重要です。日本語や英語はもちろんのこと、中国語や韓国語、欧州言語など、業務に必要な言語とソフトが処理できる言語が一致しているか確認しておきましょう。
また、画像やPDFを読み取るツールが一般的ですが、そのほかのファイルも読み取れれば形式を変換する手間が省けます。
手書きの伝票やホワイトボードなどを読み取りたい場合は、OCR機能の中でもAIを搭載した「AI-OCR」を備えているかを確認しましょう。
一般的なOCRソフトは整ったフォントで定型の印字・活字を読み取るのは得意ですが、崩れた手書き文字を認識するのは苦手だからです。AI-OCRは従来のOCR技術に加えて学習アルゴリズムを備えているため、より高い精度で文字を読み取ってくれます。
OCR機能だけでなく編集や翻訳など多機能を搭載したソフトであれば、処理した後のデータ活用まで一貫して行えます。
実際の作業の際には、読み取った文字に修正が必要なケースや、データベース化のための変換など、文字起こしに限らないケースも多いです。機能が充実していれば全ての作業が1つのソフトで完結するため、複数のソフトを行き来する手間が省けて業務の効率化につながります。
フリーソフトの使用はその名の通り無料ですが、いくつか機能に制限もかかります。
大量の資料をまとめて処理したい場合は有料ソフトの無料トライアルを利用すれば、限られた期間ですが制限なくOCRを行えます。
制限付きでもずっと無料で使えるツールは、個人でちょっとした利用をするのに最適です。ビジネス用途などで継続的な利用が必要になった際には、有料版も検討してみましょう。
OCRフリーソフトについて、インストール不要で手軽に使えるWebツールやビジネスでも使える高機能なソフトまで、おすすめ7選をご紹介します。
実際に使用してみて分かった特徴やメリット・デメリットも解説しましたので、比較の参考にしてみてください。

Googleドライブに保存したPDFや画像ファイルは、Googleドキュメントで開くことでテキストに変換されます。Googleアカウントを持っていれば誰でも無料で使えるサービスであり、手書き文字の読み取り精度が高い点が特徴です。

なお変換するファイルのサイズは2MB以下であることが公式に推奨されているため、大きなデータを扱うにはあまり向きません。
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対応言語 |
日本語や英語をはじめとする226言語 |
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対応ファイル |
JPEG、PNG、GIF、PDF |
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OCR精度 |
活字・手書き文字ともに非常に高い精度で読み取れます。ただしレイアウトやフォント・文字色などが変わってしまうことも多いです。 |
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メリット |
・他ツールよりも手書きの認識精度が高い |
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制限・注意点 |
・無料版はストレージ容量が15GBまで |
関連人気記事:Googleドライブ OCRの使い方│テキスト化のやり方と注意点を解説

デジタルノートのOneNoteは、「印刷イメージ」として貼り付けた画像からテキストを読み取ってコピーできます。画像を右クリックして「画像からテキストをコピー」を選択すると、画像内の文章がコピーされます。

また、複数ページあるファイルのテキストをまとめてコピーすることが可能なため、大きめのデータを扱いたい方に向いています。
ただし、文書ファイルや他の形式への変換には対応しておらず、あくまでもコピーのみにとどまる点には注意しましょう。
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対応言語 |
日本語を含む約100言語 |
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対応ファイル |
Word・Excel・PowerPointなどのOfficeファイル、JPEG・PNGなどの画像ファイル、PDFなど。 |
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OCR精度 |
活字の精度は比較的高いものの、カタカナを正確に読み取れない場合もありました。手書き文字の精度は低めです。 |
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メリット |
・対応しているファイルの種類が多い |
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制限・注意点 |
・無料版ではストレージ容量が5GBまで |

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PDF編集ソフトのPDFelementは高度なOCR技術を内蔵しており、手書き文字も含めてレイアウトを維持しながら編集可能なデータに変換できます。資料の読み取りだけでなく、テキストの編集や翻訳、画像の加工などあらゆる作業が1つのソフトで完結する点が強みです。

OCR機能を使うには有料版の購入が必要ですが、14日間の無料トライアル期間中は制限なく自由に使えます。使い勝手の良さを体験してみましょう。
また、一括で複数のページ・ファイルの文字起こしを行えるので、まとめて大量の書類を処理したい方におすすめのソフトになってます。
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対応言語 |
日本語を含む約39言語 |
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対応ファイル |
Officeファイルや画像ファイル、PDF、テキスト、HTML、EPUBなど。 |
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OCR精度 |
複数言語が混じっていても、高い精度で読み取りできます。傾きや背景削除などの前処理を行ってさらに精度をさらに上げられます。 |
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メリット |
・開けるファイルの種類が多く、大容量データや一括処理にも対応 |
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注意点・制限 |
・OCR機能は有料版限定のため、無料トライアル期間の後はアップグレードが必要 |
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i2ocrはアカウント登録不要ですぐに使えるOCRオンラインツールです。128以上の言語とPDF・画像ファイル形式のOCR処理に対応しています。
WordやGoogleドキュメント、HTMLなど複数の形式でのダウンロードや、検索可能なPDFとして保存します。

無料版とプレミアム版があり、無料版では1回の処理で1枚・1ページまでに制限がある点に注意しましょう。ファイルと抽出結果は30分で自動的に削除されるようになっており、プライバシーにも配慮されています。
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対応言語 |
日本語・英語など128言語以上 |
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対応ファイル |
画像ファイル(JPG・PNG・TIFF・BMP・GIF・WEBP)やPDF |
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OCR精度 |
複雑な漢字や手書き文字、記号についても高精度で読み取り。図表などのレイアウトは保持が難しいようです。 |
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メリット |
・アカウント登録が不要 |
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制限・注意点 |
・無料版は1画像・1ページまでしか一度に処理できない |

OCR.Spaceは、複数のエンジンから認識方法を選択する点が特徴的なOCRオンラインサービスです。
特に「Engine 3」は処理速度こそやや遅いものの正確な抽出を行い、手書き文字や特殊な記号、図表の認識も優秀です。

またAPIも無料で提供されており、業務システムにOCR結果を自動で取り込むなどさらなる効率化につなげられます。
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対応言語 |
日本語を含む30言語以上 |
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対応ファイル |
JPG、PNG、GIF、WEBP、PDF形式。URL |
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OCR精度 |
「Engine3」は言語を自動で検出して、かなり正確に文字起こしできました。表形式の認識や出力のほか、記号の半角・全角も識別しています。 |
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メリット |
・複数のOCRエンジンから認識方法を選べる |
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制限・注意点 |
・ファイルサイズは5MBまで |

EzOCRは基本無料で使えるオンラインサービスで、PDFや画像ファイルのOCR処理ができます。ファイル全体を読み取れるほか、より認識精度を上げられる範囲OCRや、表部分をExcel・CSV形式で出力する機能も備えています。

無料版はアカウント作成が不要ですが、有料版のトライアル的な側面が強いです。24時間につき10ページまでの利用制限があり、またExcel形式での出力は最大で10回までとなっています。
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対応言語 |
日本語を含む60言語以上 |
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対応ファイル |
PDF・JPG・PNG・GIF・BMP形式 |
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OCR精度 |
高精度なGoogleOCRを利用しており、活字の読み取りは概ね問題ありません。ただし手書き文字の認識は苦手なようです。 |
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メリット |
・より高い精度で読み取れる範囲指定OCR機能を搭載 |
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制限・注意点 |
・無料版には広告が表示され、24時間あたりの10ページまでの処理制限がついている ・ファイル容量は10MBまで |

WindowsPCに標準インストールされているSnipping Toolはスクリーンショットを撮るアプリですが、実はOCR機能も備えています。撮影したスクリーンショットや保存済みの画像を開き「テキストアクション」ボタンを押すだけで、即座にテキストが選択可能です。

また、Macでは標準アプリ「プレビュー」のテキスト認識表示機能を使うことで、同様にスクリーンショットなどの文字をコピーできます。
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対応言語 |
不明(ほとんど対応) |
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対応ファイル |
形式を問わず、PCに表示されているファイル |
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OCR精度 |
スクリーンショットのため画質に依存するものの、比較的正確に読み取れます。手書き文字はやや誤字が多いです。 |
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メリット |
・ソフトのインストールが不要な標準機能 |
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制限・注意点 |
・別ファイルや形式で出力する機能はない |
OCR機能を使う手順について、手軽に使えるGoogleドライブと、充実した機能で編集・修正を行えるPDFelementを例に解説します。
具体的な使い方や、OCR処理後のデータについて知りたい方はチェックしてみてください。
Googleドライブ OCRでPDFや画像から文字を抽出する手順は以下の通りです。


また、レイアウトは保存されず、フォント・サイズ・色も元のデータに依存するため、注意しましょう。

PDFelementのOCRを使って、画像やスキャンPDFから文字を起こす手順は以下の通りです。
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Googleドライブと異なりレイアウトも崩れないため、元の書式を維持したままPDF化したデータを活用しましょう。
PDFelementが優れているのは、テキストデータを埋め込んだPDFを直接編集したり、翻訳にかけて別言語の文書に変換したりできる点です。他のツールでは文字の抽出や検索可能なPDFで出力するのが限度ですが、自由に手を加えて活用の幅を広げられます。
例えば「編集」タブをクリックすると、OCR処理を行ったテキストの削除や修正のほか、色やフォントも自由に選べます。
「過去の資料を使いまわしたいけど、紙の書類しか残っていない」といったときにも、追記したいところだけ書き換えられます。

なお設定やツールによって、OCR処理を行っても編集不可のPDFもあります。
PDFelementの場合はオプション設定で「編集可能なテキスト」を選択すれば、読み取り後のデータを編集できます。また翻訳機能を利用すれば、スキャンした書類を高性能なAIを活用して日本語や英語へと正確に翻訳します。
使い方は「AI」タブから「AI翻訳」機能を選択するだけです。レイアウトも崩れないので、海外の取引先に提出したり、社内の打ち合わせにも活用できます。

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OCRフリーソフトを導入する際、よくある疑問や不安についてお答えします。
使用ツールを変えたり、画像に前処理を行ったりすることで、きちんと認識するようになるケースは多いです。
OCRソフトはそれぞれ個別のエンジンを搭載しており、他のソフトでは読み取れなかったファイルも、別のソフトで文字起こしできる場合があります。
またOCRに適した画像にするため、以下のような前処理を行うのも重要です。
PDFelementはアプリの切り替え無しで前処理とスキャンを行えるので、よりスムーズに正確な読み取りが実現します。100%完璧に文字起こしするのは難しいため、修正作業が発生することもあらかじめ見込んでおきましょう。

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フリーソフトと有料版の主な違いは次のとおりです。
特に大量の文書やページ数の多いファイルを処理する場合、フリーソフトでは対応できないことが多いため注意してください。
テキストの抽出しか行えず、修正やデータの埋め込み機能を備えていないケースもあります。フリーソフトでも複数のソフトを切り替えたり時間をかけたりすれば問題ありませんが、有料版であれば作業時間を短縮できるでしょう。
Webサイトにアップロードするタイプのツールは情報漏洩のリスクがあるため、オフライン型のソフトを使いましょう。
データを自動で削除するよう利用規約に記載されていても、データ送信時やサーバーに残っている段階で文書が見られてしまう可能性はゼロではありません。
そのため、重要な書類はPC内で処理が完結するPDFelementやSnipping Toolのような、ネットへの接続が不要なタイプを推奨します。
今回は無料で使えるOCR機能を備えたフリーソフトについて、選び方のコツとおすすめソフトについて解説しました。
OCRフリーソフトを選ぶポイントは、次の4つです。
「結局、無料で使える高性能なOCRソフトはどれ?」とお悩みの方には、PDFelementがおすすめです。開けるファイルの種類が多いことや、ソフト1本で編集まで行える使い勝手の良さは群を抜いています。
レイアウトを保持したままテキストデータを付与するため、PDFを検索可能にしたり、RPAによる自動処理にも活用できる点がメリットです。
OCR機能の使用には有料版の導入が必要ですが、無料トライアル期間中は制限なく利用できます。
画像やPDFの文字起こし作業から解放されたい方や、資料のスキャン・OCR処理・編集をまとめて行いたい方は、まず無料で試してみてください。
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