OneNoteを移行するには？エクスポートできない原因とPDF整理の裏技

Microsoft OneNoteは、日々のメモからプロジェクトの記録、学習ノートまで幅広く活用されている人気のノートアプリです。

しかし、パソコンの買い替えや作業環境の変更に伴って、OneNoteデータの移行が必要になることも少なくありません。

今回は、OneNoteを他のPCや形式に移行する基本的な方法から、エクスポートがうまくいかない原因と対処法、さらにはPDF形式で整理・管理する裏技まで、わかりやすく解説します。

OneNoteのエクスポート・移行の基本方法

OneNoteの「移行」とは、あらかじめ移行するノートブックをエクスポートしておき、移行先のPCでエクスポートしたファイルを開く、という簡単なものです。

ここでは、OneNoteのエクスポートや移行（インポート）の手順を解説します。

（1）Windows版OneNoteのエクスポート手順

現在、OneNoteは、「OneNote for Windows 10」や「OneNote 2016」、「OneNote for Microsoft 365」など、複数のバージョンが使用されていますが、エクスポート機能を有するのは「OneNote 2016」以降です。

ここでは、最新の「OneNote for Microsoft 365」でのエクスポートの手順をご紹介します。

「OneNote for Microsoft 365」でのエクスポート手順

1. OneNoteで、移行するノートブックを開きます。
2. 「ファイル」タブから「エクスポート」を選択します。
3. 「1.現在の状態のエクスポート」で「ノートブック」
   「2.形式の選択」で「OneNote パッケージ形式（\*.onepkg）」を選択し、
   「エクスポート」をクリックします。
4. 「名前を付けて保存」ダイアログボックスが開きます。
   保存先、ファイル名を指定し、「保存」をクリックします。

なお、このパッケージファイルを別のPCにインポートすることで、簡単にノートブック全体の復元が可能です。

（2）移行手順（別PCへのインポート）

別のPCへの移行（インポート）は、エクスポートしたパッケージファイル（.onepkg）をエクスポートしたパッケージファイルと同じバージョンのOneNoteで開くだけで完了です。

ここでは、「OneNote for Microsoft 365」で、エクスポートしたパッケージファイルを開く手順をご紹介します。

「OneNote for Microsoft 365」での移行手順

1. 移行先のPCでOneNote「OneNote for Microsoft 365」を開きます。
2. 「ファイル」タブから「開く」を選択し、「参照」をクリックします。
3. 「ノートブックを開く」ダイアログボックスが開きます。
   ファイル形式で「パッケージファイル（.onepkg）」を指定し、
   開くパッケージファイルを選択して、「開く」をクリックします。
4. ノートブックが移行されます。

なお、Microsoftアカウントで同期している場合は、基本的にクラウド経由で自動的に同期・移行されるため、手動でのエクスポートやインポートが不要なケースもあります。

OneNoteがエクスポートできない・うまくいかない時の原因と対処法

OneNoteでのノートブックの移行は、決して難しいものではありません。

しかしながら、エクスポートできなかったり、うまくいかなかったりすることもあるでしょう。

ここでは、OneNoteでのエクスポートができない時やうまくいかない時に考えられる原因と、その対処法についてご紹介します。

（1）よくある問題と原因

OneNoteでエクスポートがうまくいかない場合の原因として、次のようなことが考えられます。

【Case1】エクスポート機能がない「OneNote for Windows 10」を使用している

ストアアプリ版の「OneNote for Windows 10」は、ノートブックのエクスポート（.onepkg形式での書き出し）機能をサポートしていないため、エクスポートそのものができません。

【Case2】クラウドとの同期がうまくいっていない

クラウドとの同期がうまくいっていない場合、データが完全な状態でエクスポートされないことがあります。

【Case3】ノートブックがローカルに保存されていない

ノートブックがローカル保存されておらず、クラウド上にしか存在しない場合は、エクスポートそのものができないことがあります。

（2） 対処法

原因として挙げた3つのケースを解決する手段として、次のような方法が挙げられます。

【Case1】エクスポート機能がない「OneNote for Windows 10」を使用している

・エクスポート機能をサポートしている最新のOneNote「OneNote for Microsoft 365」へのアップグレードを検討する
・ノートブックをPDFに変換し、別のPCのノートブックに新たに添付する

【Case2】クラウドとの同期がうまくいっていない

・クラウドとの同期をいったんオフにし、再同期する

【Case3】ノートブックがローカルに保存されていない

・ノートブックをPDFに変換し、別のPCのノートブックに新たに添付する

OneNoteのエクスポートが難しい場合は、PDF形式での保存をおすすめします。

PDF化すれば、新しいノートブックに添付して管理したり、1つのファイルとして共有したりすることも可能です。

▼ PDFで保存（OneNote for Windows 10）

1. PDFで保存するページを開き、「Ctrl + P」キーを押します。
2. 「印刷」ダイアログボックスが開きます。
   「プリンター」で「Microsoft Print to PDF」を選択し、「印刷」をクリックします。
3. 「印刷結果を名前を付けて保存」ダイアログボックスが開きます。
   保存先を指定し、「印刷」ボタンをクリックします。

PDFelementを使ってOneNoteノートを快適に管理・再利用

PDFで保存したOneNoteのノートを整理・再利用するには、PDF編集ソフトの活用が効果的です。

今回は、PDF編集ソフト「PDFelement」を使用したノートの活用法をご紹介します。

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結合・分割機能｜複数ページのノートを効率よく整理

PDFelement の結合・分割機能を使えば、複数のノートブック、ページやセクションごとに保存したPDFなど、関連するファイルを1つのPDFとしてまとめて管理することも可能です。

反対に、ノートブックを1ページごとに分割することもでき、授業ごとやプロジェクトごとに整理しやすくなります。

▼ PDFelementの結合・分割機能

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注釈・コメント機能｜移行後の編集・メモに最適

PDFelementの注釈・コメントを使えば、移行後のPDFファイルにメモを書き加えたり、重要箇所にハイライトを入れたりすることも可能です。

さらに、ファイルそのものの編集も可能で、単なる閲覧用PDFではなく、「使えるノート」として活用範囲が広がります。

▼ PDFelement注釈・コメント機能

クラウド保存・共有機能｜デバイス間でシームレスに使える

PDFelementは、PCでもスマホでも使用することができます。

そのため、クラウド上に保存すれば、いつでも、どこでもPDFの編集が可能です。

さらに、共有機能を使えば、クラウド上に保存したPDFを複数のメンバーで共有し、閲覧したり、編集したりすることもできます。

▼ PDFelementクラウド保存・共有機能

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まとめ

OneNoteの移行というと難しそうに感じるかもしれませんが、バージョンや目的に応じた手段を選べばスムーズに行えます。

特に、最新のOneNote「OneNote for Microsoft 365」を使用すれば、エクスポート・インポートも簡単です。

しかしながら、ノートブックの内容をより汎用的に活用したい場合は、PDFで保存することをおすすめします。

PDF化することで、PDFelement のようなPDF編集ソフトを活用し、OneNoteだけではカバーしきれない柔軟な運用も可能になります。

今後、OneNoteの移行や整理で困ったときは、目的に合った解決方法を選んでください。

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作成日： 2025-05-27 20:36:32 / 更新日： 2025-05-28 10:55:14

星野

編集者