OCRは、画像やPDFなどの文書から文字を読み取ることができる技術です。OCRを活用することで、紙の文書をデジタル化したり、編集したりするのに役立ちます。
しかし、OCRを使うには専用のソフトウェアをインストールする必要があるのではと不安に感じていませんか。
インストール不要でオンラインで使えるOCRツールがたくさんあります。
この記事では、インストール不要でオンラインで使えるおすすめの5つのツールを紹介します。ソフトのインストールやさまざまなデバイスでOCRをおこないたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次:
Part1. OCRオンラインツールのメリット
インストール不要で利用できるOCRオンラインツールのメリットは次の4つです。
● ダウンロードやインストールの手間が不要
● ストレージやメモリの容量は不必要
● パソコン、スマホ、タブレットなどあらゆる端末で利用可能
● 無料で利用できるものが多い
ダウンロードやインストールの手間が不要なため、時間や手間を省けます。
インストールが不要のため、ソフトのアップデートの手間がありません。
また、インストール不要のため、パソコンの性能は関係なく、ストレージやメモリの容量に左右されません。
さらに、パソコンやスマホ、タブレットなどあらゆるデバイスやブラウザで利用できるのがメリットです。
無料でオンライン上で利用できるため、有料のソフトウェアと比較してもお得に利用できます。
Part2. 無料で利用できるOCRオンラインツール
実際に無料で利用できるOCRオンラインツールを5つ紹介します。
各ツールごとの特徴も合わせて紹介するので、自分に合うOCRオンラインツールを試してみてください。
2.1 EzOCR
EzOCRは、必要な箇所だけを選択してOCRをすることができる機能が特徴です。他のOCRツールでは、画像やPDFデータからすべての文字を認識してデータ出力します。
しかし、EzOCRでは必要な部分だけの文字を抜け出せるため、バラバラに文字が書かれている場合に役立ちます。
ツールの利点 | 必要箇所だけに絞ってOCRが可能 |
ツールの欠点 | 動作が少し重たい時がある |
ツールの評価 | ★★★☆☆ |
対応言語 | 記載なし |
対応ファイル | 記載なし |
2.2 ilovepdf
ilovepdfは無料のオンラインツールでありながら、OCR機能以外にさまざまな機能を搭載しているのが特徴です。
例えば、pdfからWordやPowerPointなどへ変換できたり、pdfページをjpegに変換したりできます。
変換先が幅広いため、手軽にpdfに変換したり、pdfを別の形式に変換可能です。
ツールの利点 | さまざまなファイル形式に対応しており操作が簡単 |
ツールの欠点 | 無料版では機能が制限される |
ツールの評価 | ★★★★☆ |
対応言語 | 日本語や英語を含む25言語に対応 |
対応ファイル | Word、Excel、PowerPoint、JPEG、pdf |
2.3 pdf24
pdf24は、OCRを利用できるだけでなく、PDFへの注釈付けやPDFファイルの比較なども利用できるのが特徴です。
また、オンラインで利用できるツール以外にもオフラインで利用できるソフトも用意されています。
そのため、自分に合う方法で無料で手軽にOCRを利用できる環境を作れます。
ツールの利点 | PDFへの注釈付けやPDFファイルの比較など独自機能を利用できる |
ツールの欠点 | サイト上のメニュー画面が少し見づらい |
ツールの評価 | ★★★☆☆ |
対応言語 | 記載なし |
対応ファイル | HTML、Word、画像ファイル、pdf |
2.4 onlineocr
onlineocrは、画像またはPDFをテキストに変換でき、文章だけでなく表や囲み文字なども変換可能です。
表や囲み文字などは、他のOCRツールでは上手くいかない場合や人間が書き起こす手間がありますが、onlineocrを利用することで手間が省けます。
また、onlineocrの特徴としてキャプチャ画像に対応している点も他のツールと異なるメリットです。
ツールの利点 | 対応言語数も多くキャプチャ画像の読み込みにも対応 |
ツールの欠点 | 1時間で利用できる15ファイルまでと制限がある |
ツールの評価 | ★★★☆☆ |
対応言語 | 英語や日本語、ロシア語などを含む46言語に対応 |
対応ファイル | txt、docx、JPG、BMP、TIFF、GIF、pdf |
2.5 convertio
convertioは、画像やPDF以外にも音楽、動画など、300種類をこえるあらゆるファイルに対応しています。
変換したファイルを直接Google DriveやDrop Boxに保存できるため利便性が高いのもメリットです。
また、一部の変換でカスタマイズ設定も利用でき、自分好みに変換できます。
ツールの利点 | 対応ファイル数が多く音楽や動画などのファイルにも対応している |
ツールの欠点 | 24時間では10ファイルまでしか利用できなかったり複数ファイルの変換ができない |
ツールの評価 | ★★★★☆ |
対応言語 | 記載なし |
対応ファイル | tdocx、JPG、pdfなど300種類以上に対応 |
Part3. 各OCRオンラインツールの文字認識効果を検証
同じファイルを使って各ツールの文字認識効果を検証してみます。
今回使用するファイルはこちらのPDFファイルです。
EzOCR:
ilovepdf:
pdf24:
どの単語も認識できませんでした。
onlineocr:
convertio:
上記のOCRツールの中で、EzOCRの認識効果が一番優れています。pdf24はPDF内のどの文字も認識できませんでした。ilovepdfのOCRツールで検索/選択可能のファイルに変換できますが、直接的にコピーすることはまだできません。convertioとonlineocrの場合はデータの文字化けが多いです。
使用するファイルにより文字認識効果は異なる場合があるため、pdf24、convertioとonlineocrが必ずしも悪いとはいえません。利用するファイルによりオンラインツールを変えていくのがおすすめの方法といえるでしょう。
Part4. PDFファイルと画像を解析できるソフトを紹介
オンラインツールと比較するとPDFelementは、より文字認識機能が高性能です。オンラインツールと異なり、PDFelementは、インストール型のソフトですが、起動も早くオンラインツールと使用感は変わりません。
また、有料機能となりますが、AI OCR機能を搭載しているのもメリットの一つです。OCRで文字認識機能が上手くいかない場合でもAIが補正してくれたり、斜めの画像を補正してくれたりと便利な機能が豊富です。
また、OCR機能以外にもPDF関連の処理をソフト一つで利用できるため、PDFの編集や変換などをおこなう時に便利です。
パソコンでOCR処理をするのが多い方や一括で、OCRをしたい方にはPDFelementはおすすめです。
プライバシー保護 | マルウェアなし | 広告なし
役に立ちましたか?コメントしましょう!