はじめに
あなたはPrnファイルをご存知でしょうか? 印刷関係に関わっている方以外は、通常はお目にかかる事のないファイルだと思いますが、文書を印刷したつもりが印刷できず、探してみるといつの間にか、このPrnファイルができていた!ということがあります。
そこで以下では、Prnファイルとは何か、それを開く方法とPDFに変換する方法等について説明します。
目次:
1. Prnファイルとは
アプリケーションで印刷を行う際に印刷画面が表示された場合は、画面に表示されている各項目から、印刷方法やプリンタの設定を詳細に行うことができます。
設定項目はアプリケーションによって異なりますが、「ファイルへ出力」という項目がある場合、設定を有効にすると「ファイルへ出力」画面が表示され、保存場所とファイル名を設定して「OK」ボタンをクリックすると、プリンタにデータは送られず、Prn形式のファイルが作成されます。このファイルは、プリンタに送信するデータをファイル化したもので、このファイルをプリンタに直接送信することで内容を印刷できます。
2. Prnファイルを開く方法とは
Prnファイルは、通常、プリンタ出力を保存するために使用されるファイル形式です。一般的には、テキスト、画像、または他の形式のプリントアウトを含んでいます。Prnファイルを開くには、いくつかの方法があります。以下にいくつかのオプションを示します。
(1)テキストエディタ
Prnファイルは、テキスト形式で保存されることが多いです。そのため、テキストエディタ(例:メモ帳)でPrnファイルを開くことができます。ファイルを右クリックして「開く」または「関連付けられたアプリケーションで開く」を選択し、テキストエディタを選択します。ただし、Prnファイルがバイナリ形式で保存されている場合は、意味のあるテキストが表示されない可能性があります。
(2)変換ツール
Prnファイルを他の形式に変換するための専用の変換ツールも利用できます。変換ツールには、PrnファイルをPDF、画像(JPEG、PNGなど)、または他のテキスト形式(TXT、CSVなど)に変換するものがあります。
これらはPrnファイルを開くための一般的な方法ですが、ファイルの内容や用途によって最適な方法が異なる場合があります。ファイルを開く前に、ファイルの種類や内容に関する追加情報を入手する必要があります。
3. PrnファイルをPDFに変換する方法の必要性
以下の理由から、PrnファイルをPDFに変換する必要があります。
(1) 共有と印刷の便利さ
Prnファイルは、プリンタの出力を保存するためのフォーマットですが、一般的なコンピュータでは直接開くことができません。PrnファイルをPDFに変換すると、他の人と共有する際に便利です。PDFは一般的なファイル形式であり、異なるプラットフォームやデバイスで一貫した表示が可能です。また、PDFファイルは印刷にも適しており、必要に応じて印刷することができます。
(2)文書の保存とアーカイブ
Prnファイルは一時的な出力フォーマットであり、通常はすぐに削除されることが多いです。しかし、重要な文書やレポートなどの場合、長期間保存する必要性があるかもしれません。PrnファイルをPDFに変換することで、文書をより永続的な形式で保存し、後で必要に応じてアクセスできるようになります。
(3)文書の編集と再利用
Prnファイルは通常、単なる印刷出力のイメージであり、内容を編集することはできません。一方、PDFは編集可能なフォーマットです。PrnファイルをPDFに変換すると、テキストや画像を編集することができるようになります。これは、文書の一部を修正したり、特定の情報を抽出したりする場合に便利です。
(4)デジタルアーカイブの一貫性
Prnファイルはプリンタに依存するため、異なるプリンタや印刷設定で表示が異なる可能性があります。一方、PDFはプリンタに依存せず、一貫した表示を提供します。PrnファイルをPDFに変換することで、デジタルアーカイブの一貫性を確保できます。
4. PrnファイルをPDFに無料で変換する方法
ここでは、フリーソフトとオンラインツールの使用手順を紹介します。
(1)PDF24クリエイター
オンラインツールで有名なPDF24ですが、フリーツールも提供しています。
①PDF24 Toolboxを起動し、下の方にある「PDF24クリエイターを開く」ボタンをクリックします。
②Prnファイルを選択するか、ドラッグアンドドロップします。
(2)CubePDF
CubePDFは仮想プリンタドライバとして有名なソフトです。インストールしても単独では選択して起動できませんので、以下の手俊でPrnファイルをPDFに変換します。
①Prnファイルを右クリックし、「プログラムから開く」の「CubePDF」を選択します。
CubePDFが表示されていない場合には、「プログラムから開く」→「別のプログラムを選択」から、そこにも表示されていなければ「その他のアプリ」の最後の「このPCで別のアプリを探す」から「c:\programfiles\Cubepdf\CubePdf.exe」を選択します。
②CubePDFが起動するので、「変換」ボタンをクリックします。
(3)オンラインツール
PrnファイルをPDFに変換するオンラインツールとしては、ASPOSE、2pdf.com、Wizlogoなどがあります。いずれも同様な使用手順ですが、ここではASPOSEについて紹介します。
①ASPOSEのサイトを開きます。
②「Upload a file」のボタンをクリックし、Prnファイルを選択してアップロードします。
③「Convert」のボタンをクリックし、変換が終了したら結果をダウンロードします。
5. 変換したあとPDFファイルを編集するならPDFエレメントが最適!
PrnファイルをPDFに変換できれば、PDF編集ソフトを用いた編集が可能です。オールインワンPDF編集ソフトPDFelementの主な編集機能は以下のとおりです。
・テキスト編集:PDF内のテキストの編集、保存ができます。
・オブジェクトの挿入:PDFファイル内に線やオブジェクトの入力、編集ができます。
・OCR:画像データで保存されているさまざまな言語の文字情報をOCR処理にて編集可能なテキストに変換します。
・リンク:リンクの追加、編集が可能です。
・ページ編集:ドキュメントから不要なページを削除したり、ページの順序を入れ替えたりできます。
・ページの結合/分割:複数のPDFファイルを1つファイルに結合したり、1つのPDFファイルから複数ファイルに分割したりできます。
・切り抜き:PDFの任意の範囲をクロップ(トリミング)できます。
・注釈:吹き出しやテキストボックス等の注釈を追記できます。
・パスワード保護:ファイルにパスワードを設定し、閲覧や編集の制限をかけられます。
・スタンプの挿入:様々なスタンプをカスタマイズして挿入できます。
・電子署名:デジタルIDによる電子署名を付与し、文書の信頼性を確保できます。
・電子透かし:著作権保護などを目的に社名やブランドなどの透明な画像(透かし)を追加できます。
・相互変換:PDFとWord、Excel、PowerPoint、画像等との相互変換ができます。
・一括処理:複数の文書に対し、変換、圧縮、印刷等の様々な処理を一括で行えます。
・フォーム:テキスト、チェックボックス、ラジオボタン等を入力できるフォームを作成できます。
・AI:PDF文書の要約や、リライト、校正だけでなく、質問を対話式で行うことができます。
・翻訳:AI機能を利用した翻訳が可能です。
まとめ
ここでは、Prnファイルとは何か、それを開く方法とPDFに変換する方法等について説明しました。「印刷したつもりで文書ファイルを消去してしまったが印刷できていず、Prnファイルしか残っていない!」と言う時は慌てずに、ご紹介した方法でPDFに変換し、PDFelement等のPDF編集ソフトを使って編集を行いましょう。
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