はじめに
Excelと他のソフトでデータをやり取りする場合などに、CSV形式が使われることがよくありますね。このCSVファイルとは一体どんなものなのでしょうか?
以下ではCSVファイルとは何か、CSVをPDFに変換するメリット、CSVをPDFに変換する方法等について説明します。
目次:
1. CSVファイルとは?CSVファイルをPDFに変換するメリットとは
(1)CSVファイルとは
CSVファイルは、Comma-Separated Values(コンマ区切り値)ファイルの略称で、テキスト形式のデータを表すために使用される一般的なファイル形式です。
CSVファイルでは、データをカンマ(,)やセミコロン(;)などの区切り文字で区切ります。各行は1つのレコードを表し、各フィールドはそのレコード内の個別のデータ要素を表します。
CSVファイルは、表形式のデータを扱うために広く使用されていて、データベースやスプレッドシートなどのさまざまなアプリケーションでのデータのインポートやエクスポートに使用されます。また、プログラミング言語やデータ解析ツールなどでもCSVファイルはよく利用されます。
CSVファイルは単純なテキスト形式であり、他の形式(例:Excelの.xlsxファイル)よりも容量が小さくなる傾向があります。また、ほとんどのテキストエディタやスプレッドシートソフトウェアで編集や表示が可能ですが、テキストエディタではカンマ区切り等のまま表示されます。
(2) CSVファイルをPDFに変換するメリットとは
CSVファイルをPDFに変換するメリットはいくつかあります。
①フォーマットの固定
CSVファイルはテキストベースの形式であり、データの構造を表すために使用されます。一方、PDFはドキュメントの表示や印刷に適したフォーマットです。CSVファイルをPDFに変換することで、データをより見やすく、整理された形式で表示することができます。
②レポートやドキュメントの作成
CSVファイルにはデータの表形式が含まれていますが、PDFに変換することで、そのデータを基にしたレポートやドキュメントを作成することができます。PDF形式では、テキストや画像、図表などを組み合わせることができるため、データの可視化や解説を行うのに適しています。
③データのセキュリティ
CSVファイルはテキスト形式であり、データの内容が容易に読み取られる可能性があります。一方、PDF形式ではデータをよりセキュアにすることができます。パスワードを設定したり、データのコピー・印刷を制限したりすることで、データの機密性を高めることができます。
④共有の便利さ
PDFは広くサポートされており、ほとんどのデバイスやプラットフォームで表示することができます。そのため、CSVデータをPDFに変換することで、データを共有する際の互換性や可搬性を向上させることができます。
2. 【Windows】CSVをPDFに変換するおすすめツール3選
(1)仮想プリンタドライバ:Microsoft Print to PDF
PDFに変換するための特別なツールをインストールしなくても、Windowsに標準装備されているMicrosoft Print to PDFなどの仮想プリンタドライバを使用すれば、以下の手順でCSVをPDFに変換することができます。
①メモ帳等のテキストエディタやExcel等の表計算ソフトで変換元のCSVファイルを開きます。
②「印刷」メニューでプリンタとしてMicrosoft Print to PDF等の仮想プリンタを選択して「印刷」ボタンや「OK」ボタンをクリックします。
③保存場所を選択してファイル名を入力し、「保存」ボタンをクリックします。
(2)PDF編集ソフト:PDFelement
Adobe AcrobatやWondershare PDFeloementのようなPDF編集ソフトを使えば、CSVをPDFに変換することができます。PDFeloementを使用した変換手順は以下のとおりです。
①PDFelementを起動し、「+(PDF作成)」ボタンをクリックし、プルダウンメニューから「ファイルから作成」を選択します。
②「開く」ウィンドウで変換元のcsvファイルを選択し、「開く」ボタンをクリックしするとPDFに変換されて表示されます。その際、列幅は固定で、長いデータは表示されないので注意が必要です。
(3)無料ツール:CSVed
CSVedは、Windows向けCSV編集ソフトで、全ての規格のCSVファイルを読み込み、他のファイル形式(PDF, Excel, HTML, XMLなど)に変換することができます。CSVをPDFに変換する手順は以下のとおりです、
①CSVedを起動します。
②「File」→「Open」ボタンをクリックし、変換元のCSVを選択します。
④「File」→「Export」ボタンをクリックすると説明画面が出るので「and Others」タブを選択します。
3. 【Mac】CSVをPDFに変換するおすすめツール
(1) Numbersアプリ
MacOSには、NumbersアプリというMicrosoft Excelのような内蔵アプリがあり、データを統計したり、図表を作成したりすることができます。Numbersアプリを使ってCSVをPDFに変換する手順は以下のとおりです。
①NumbersアプリでCSVファイルを開きます。
②「ファイル」→「書き出す」→ [PDF]と選択すれば、PDFに変換することができます。
4. 【iPhone】CSVをPDFに変換するおすすめツール2選
(1)ファイル変換 (Document Converter)
Office文書、電子書籍、画像など多くのフォーマットを相互変換し、別のアプリで開くことができます。無料で使用できるのは3日間飲みです。このアプリでCSVをPDFに変換する手順は以下のとおりです。
①アプリを起動し、変換元CSVファイルを選択します。
②出力フォーマット(PDF)を選択します。
(2)CSV Converter, CSV to PDF
CSVファイル専用の変換アプリで、頻繁にCMが入りますが、無料で使用することがきます。このアプリでCSVをPDFに変換する手順は以下のとおりです。
①アプリを起動し、「FROM CSV」をタップします。
②「Select CSV」をタップし、変換元CSVファイルを選択します。
⑤変換が終わり、「Open」をタップすると変換後のPDFが開くので、「アップロードボタン」をタップします。
5. CSVをPDFに変換する際によくある質問
以下は、CSVをPDFに変換する際によくある質問とそれに対する回答の一例です。
Q: オンラインツールを使って CSVをPDFに変換できますか?
A: CSVをPDFに変換できるオンラインツールとしては、Convertio、AnyPDF、ASPOSEなどがありますが、いずれも一度自分のファイルをクラウド上にアップロードし、変換後にダウンロードする形式をとります。アップロードしたファイルについては、「一定時間経過後に自動的に削除される」と謳っているサイトが殆どですが、削除が保証されている訳ではありません。クラウド上にデータが保存される可能性があるため、セキュリティ上の懸念が生じます。特に機密性が高いデータや個人情報を含むデータの場合は、使用を避けるべきでしょう。
Q: 変換後のPDFファイルのフォントは保持されますか?
A: 通常、PDF形式はフォントを埋め込むことができるため、変換後のPDFファイルでも元のフォントが保持されます。
Q: 変換後のPDFファイルに文字化けは起こりますか?
A: CSVからPDFに変換する際、文字化けが発生する可能性があります。これは、元のCSVファイルと変換ツールの文字エンコーディングが一致しない場合に起こることがあります。文字化けを防ぐためには、適切な文字エンコーディングを設定する必要があります。
まとめ
ここではCSVファイルとはどんなものか、CSVファイルをPDFに変換するメリットとは何か、CSVファイルをPDFに変換する方法等について説明しました。
CSVをPDFに変換することで、その共有性や安全性を高めることができますが、一方でフォーマットが固定されるため、編集には専用のPDF編集ソフトが必要となります。その場合にはオールインワンPDF編集ソフトPDFelementのWORD並みの編集力を活用しましょう。
役に立ちましたか?コメントしましょう!