はじめに
最近、SDGsという言葉をよく耳にするようになりました。
地球環境に配慮した取り組みだということは何となくわかるものの、具体的にどのような取り組みなのか、すべてを把握している人はあまりいないのかもしれません。
SDGsは地球環境に対する取り組みだけではなく、世界中のすべての人々が健康で自由、平等な生活を送るために何をすればよいかという行動規範を示しています。
この記事では、SDGsについてご紹介するとともに、地球環境にやさしい取り組みのひとつであるペーパーレス、紙の電子化について解説します。この記事を読めば、大企業だけではなく中小企業でも取り組めるSDGsについて具体的に理解できます。
目次:
1. SDGsとは?
SDGsとはサステナブルディベロップメントゴール(Sustainable Development Goals)の略で、エスディージーズと呼ばれています。日本語に訳すと、持続可能な開発目標です。
この言葉は現代の消費者社会に対して持続的な発展を通じて、地球環境にやさしく、あらゆる文化を尊重し、行動を起こそうという理念のもと、2015年の国連サミットで採択されました。森林や水産資源の保護、教育の普及など全部で17のカテゴリーに分けられています。
SDGsをきっかけに私たちの経済活動、企業の活動において持続可能な生産活動を行い、森林や海洋生物などを守ることで地球環境を保全しようという取り組みが活発になっています。
このようにSDGsは現在において最も注目されており、SDGsに対する企業の取り組みも盛んになっています。
2. 企業にとってSDGsに取り組む理由
現在、SDGsに取り組む企業は年々増えています。
大きな理由は以下のとおりです。
・SDGsは世界の潮流で人類共通の目標だから
・日本でSDGsへの認知率が年々上昇しているから
・企業がSDGsを導入することによりメリットがあるから
それぞれの理由について解説します。
2.1 SDGsは世界の潮流と共通の目標
現在、SDGsは世界共通の目標として多くの人びとに認知されています。これは世界的な潮流となり、一般社会の中にも浸透しています。このような流れを受け、企業にとってもSDGsが無視できない存在になっています。
もしSDGsを意識した企業活動を行わなければ、海外や消費者からは無視されてしまい、企業としての存在価値がなくなってしまいます。SDGsに反する経済活動を行っても、誰の利益にもならないのです。
このように、世界的な取り組みであるがために、その存在を無視できなくなっている、それがSDGsです。
2.2 日本でSDGsへの認知率が年々向上
冒頭で述べたとおり、SDGsは2015年の国連サミットで採択されました。
当時は日本ではなじみのない言葉でしたが、ここ数年の間に日本でも広く認知されるようになり、年を追うごとに認知度はさらに高まっています。
世界的な潮流とあいまって日本国内でもSDGsを意識する人たちが増えたことにより、企業でもSDGsに向けた取り組みが活発になっています。
2.3 企業がSDGsを導入するメリット
企業がSDGsに取り組むことで、企業側にも多くのメリットがあります。
例えば、SDGsを推進することで業務の効率化が図られ、コストを削減できます。その他にも、SDGsを推進している企業として広く社会に評価をされ、企業の価値を上げられるメリットもあります。
結果として自社の商品やサービスを購入してもらえるきっかけとなり、企業の売り上げにも寄与することでしょう。
SDGsを推進している企業として、働きやすさを求めて多くの優秀な人材が集まりやすい点もメリットのひとつです。
このように、企業がSDGsに取り組むことには多くのメリットがあるのです。
関連記事:
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企業が抱える業務効率化の課題とPDF編集ソフトの活用術>>
3. 三つの取り組みやすい方法をご紹介
SDGsに対する企業の取り組みはさまざまですが、ここでは特に取り組みやすい3つの方法をご紹介します。
具体的にはつぎのような取り組みがあります。
・紙からディジタルへ
・環境にやさしい備品を利用
・働きやすい環境をつくる
それぞれの方法について解説します。
3.1 紙からディジタルへ
SDGsの大きな取り組みのひとつとして紙の削減があります。
ペーパーレスは環境への配慮だけではなくコスト削減という観点からも注目されています。近年のリモートワークの普及やDX化により企業も紙からディジタルへの変換に取り組んでいます。その中でも帳票や書類の電子化は取り組みやすく成果も出しやすいのです。
帳票の電子化についてはPDFelementのOCR・電子印鑑機能を利用できます。
PDFelementにはすぐれたOCR機能があり、OCR機能で取り込みができる他にも、PDFファイルをエクセルやワードに変換して編集をし、再びPDFファイルに変換ができます。
さらに、PDFelementには電子印鑑機能があり、電子化されたPDFファイルに電子印鑑を押すこともできます。印鑑を押すために、わざわざ印刷する必要がなく、ペーパーレスを実現できるのです。
ここで、PDFelementを使ったOCR・電子印鑑機能の使用手順についてご紹介します。
・PDFelementのOCR機能の使用手順
1. 「ホーム」の中の「OCR処理」を選択します。
2. OCR PDFメニューのオプション、ページ範囲、言語を指定して「適用」ボタンを押します。
OCR処理が行われます。
3. OCR処理されたファイルが表示されます。必要に応じてPDFを微修正します。
・PDFelementの電子印鑑機能の使用手順
1. PDFelementを編集モードにします。
2. 電子印鑑を必要な場所に挿入します。電子印鑑の画像ファイルをコピー&ペーストしてください。
→ 関連記事:ペーパーレス化による印鑑の問題はPDFの電子印鑑で対応しよう>>
3.2 環境にやさしい備品を利用
企業が取り組みやすい方法の2つめは、環境にやさしい備品を使うことです。
例えば、再資源化されたボールペンや紙製クリアファイルを使用したり、石油資源を原料とするプラスチックの備品を極力使わなかったり、こうした取り組みがあります。
現在ではSDGsを意識したオフィス用品が多数開発され、実際に私たちが手に取ることができます。
SDGsを推進するうえで複雑で難しいことはなく、どのような備品を使用すればよいのか選択するだけなので企業にとっては取り組みやすいのです。
3.3 働きやすい環境をつくる
SDGsのテーマのひとつに、「つくる責任、つかう責任」が掲げられています。
これは、すべての人にとって生きがいを持って働ける環境を提供することを意味します。
このテーマにのっとり、企業は従業員が働きやすい環境を提供することが求められています。企業の取り組みとして、よりよい労働環境が提供できれば従業員のモチベーションアップにつながり、生産性が高く円滑な企業活動を推進できます。
従業員にとっても健康で豊かな生活を送ることができメリットが大きいのです。
こうした観点により働きやすい環境を作る取り組みが進められています。
4. 企業がSDGsに取り組む時の注意点
企業がSDGsに取り組む際にはさまざまな点に注意しなければなりません。
具体的には、つぎのような注意点があります。
・事業活動の一環として取り組む
・企業のできる範囲内で行う
・社内での理解を得られてから実施する
・SDGsウオッシュとならにようにする
SDGs自体は大変重要で意義がありますが、企業がSDGsに取り組むのは事業の一環として取り組むべきで、できる範囲内で取り組むべきです。
また、SDGsに取り組むためには従業員の理解を得なければなりません。活動を推進するためにトップダウンで行う必要もありますが、あくまで従業員に理解がされなければSDGsの活動はうまくいきません。
さらに、うわべだけSDGsのような活動を行う(これをSDGsウオッシュといいます)は、SDGsの本質を理解しておらず、企業の知名度をあげるだけの活動になるため、SDGsにとってはマイナスです。
これらの点を踏まえて、本当の意味でSDGsを推進することが重要です。
まとめ
ここまで、SDGsに対する企業の取り組みやSDGsを具体的に進めるための方法について解説しました。改めて整理するとSDGsは持続的な社会の発展のために取り組むべきテーマを定めたもので、環境はもとより多様性を認め、お互いを尊重したうえで、日々の生活を改善することを目的としています。
SDGsに対する企業の取り組みはさまざまですが、環境に関する取り組みのひとつとしてペーパーレスがあります。具体的には、印刷物を少なくするためにPDFelementのようなソフトウェアを使用して電子化を進める方法です。
PDFelementには高度な機能が備わっていて、ペーパーレスはもとよりDX化を推進するにはうってつけのソフトウェアです。
もしあなたの会社でもSDGsを推進することになったときには、PDFelementの活用を積極的に検討してみてください。
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