「Wordでハイライトを削除したのに、なぜか消えない」「蛍光ペンと塗りつぶしの違いがよくわからない」といったお悩みを抱えていませんか?
Wordで文書を作成していると、重要な部分をハイライトで強調することがよくありますが、いざ削除しようとしても思うように消えないケースがあります。これは蛍光ペン機能と塗りつぶし機能の違いを理解していないことが主な原因です。
この記事では、Wordの蛍光ペンと塗りつぶしの基本的な違いから、ハイライトが消えない原因、効果的な削除方法まで詳しく解説します。
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Wordには文字を目立たせるための2つの主要な機能があります。それぞれの特徴を理解することが、ハイライト削除の第一歩です。
蛍光ペンは、実際の蛍光マーカーのように文字の背景を半透明で着色する機能です。
(1) 基本的な使用方法
①「ホーム」タブ→「フォント」グループ→「蛍光ペンの色」アイコンの横の「▼」をクリック
②カラーパレットから色を選択
③マウスポインタの形が変わるので、文字をドラッグして選択
④フォントダイアログボックスからも設定可能
(2) 主な役割・用途
・文書の重要箇所を一時的にマーキング
・校閲時のチェック項目の明示
・読み返し時の注目ポイントの設定
塗りつぶしは、文字の背景を完全に着色する機能で、蛍光ペンよりも濃い色で表示されます。
(1) 基本的な使用方法
①文字をドラッグして選択
②「ホーム」タブ→「段落」グループ→「塗りつぶし」アイコンの横の「▼」をクリック
③カラーパレットから色を選択
(2) 主な役割・用途
・見出しや重要項目の強調
・デザイン要素としての活用
・永続的なマーキング
多くのユーザーが混同する理由は以下の通りです。
・アイコンの位置が近く、視覚的に似ている
・どちらも文字の背景を着色するため、結果が似て見える
・削除方法が異なることを知らない
ハイライトが削除できない場合、以下の原因が考えられます。
(1) 機能の混同による誤操作
・蛍光ペンを削除しようとして塗りつぶしの操作をしている
・塗りつぶしを削除しようとして蛍光ペンの操作をしている
(2) 複数の書式設定の重複
・蛍光ペンと塗りつぶしが同時に設定されている
・文字スタイルに背景色が含まれている
(3) 保護された文書や制限された編集権限
・文書が保護されているため編集できない
・共同編集中で他のユーザーが設定したハイライト
これらの原因を特定することで、適切な削除方法を選択できます。
ハイライトの削除は、使用した機能に応じて適切な方法を選択することが重要です。
(1) 蛍光ペンの削除手順
①削除したい文字列を選択
②「ホーム」タブ→「フォント」グループ→「蛍光ペンの色」アイコンの横の「▼」をクリック
③カラーパレットから「色なし」を選択
④フォントダイアログボックスからも同様に設定可能
(2) 塗りつぶしの削除手順
①削除したい文字列を選択
②「ホーム」タブ→「段落」グループ→「塗りつぶし」アイコンの横の「▼」をクリック
③「色なし」を選択
④文字を選択し、「Ctrl+スペースキー」で書式をクリアする方法でも削除可能
大量のハイライトを効率的に削除する方法です。
(1) 検索・置換機能を使用して「蛍光ペン」を消す
①「ホーム」タブ→「編集」→「置換」を選択
②「検索する文字列」にカーソルを置き、「オプション」→「書式」をクリックし、「蛍光ペン」を選択すると、「検索する文字列」の書式が「蛍光ペン」になる
④「置換後の文字列」にカーソルを置き、「オプション」→「書式」をクリックし、「蛍光ペン」を選択すると、「置換後の文字列」の書式が「蛍光ペン」になる
⑤ 再度「書式」をクリックし、同様に「蛍光ペン」を選択すると、「置換後の文字列」の書式が「蛍光ペン(なし)」に変わるので、「すべて置換」をクリック
この操作により、文書内のすべての蛍光ペンによるハイライトが削除されますが、「塗りつぶし」は検索できないため、この方法では削除できません。
(2)書式クリアで「塗りつぶし」を削除
①削除したい範囲を選択
②「ホーム」タブ→「フォント」グループ→「全ての書式をクリア」をクリック
この操作により、選択範囲内の「塗りつぶし」を含めたすべての書式が削除されますが、「蛍光ペン」は書式ではないため、この方法では削除できません。
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WordからPDFに変換すると、蛍光ペンも塗りつぶしも双方色付きの文字として扱われます。PDF変換後にハイライトを削除する場合、PDFelementを使用した方法が効果的です。
(1) PDFelementを使用した削除手順
①PDFelementを起動し、「ファイルを開く」からPDFファイルを選択、またはドラッグ&ドロップでファイルを読み込み
②削除したいハイライトを左クリック
③ハイライトもしくは文字列を移動
④ハイライトを右クリックしてメニューから削除を選択
⑤文字列を移動した場合は元の場所に戻す
この手順は蛍光ペンでも塗りつぶしでも同じです。また、複数のハイライトを一括で消す場合には、「CTRL」キーを押しながらハイライトを選択し、右クリックメニューで削除を選択します。
(2) PDFelementの利点
・視覚的に分かりやすいインターフェース
・蛍光ペンと塗りつぶしを同様に扱える
・元のレイアウトを保持したまま編集可能
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関連人気記事2:PDFを印刷するとハイライトが黒くなった?透明度調整で解決するには?
蛍光ペンと塗りつぶしの違いを下表にまとめます。
項目 |
蛍光ペン |
塗りつぶし |
表示方法 |
半透明の背景色 |
完全な背景色 |
削除方法 |
蛍光ペン→色なし |
塗りつぶし→色なし |
用途 |
一時的マーキング |
永続的強調 |
PDF変換時 |
色付きで表示 |
色付きで表示 |
WORDでハイライトが消えない主な原因は以下のとおりです。
・機能の混同による誤った削除操作
・複数の書式設定の重複
・文書の保護や編集制限
また、効果的な削除方法は以下のとおりです。
・適切な機能を使用した削除操作の実行
・検索・置換による一括削除
・書式クリア機能による確実な削除
・PDFelementを活用したPDF編集
Wordのハイライト削除に困った場合は、PDFelementのような専門ツールの使用をおすすめします。直感的な操作で効率的にハイライトを管理できるため、作業効率が大幅に向上します。
Q1:大量の文書で一度にすべてのハイライトを削除したい場合、最も効率的な方法は何ですか?
A1:「検索・置換」機能が最も効率的です。この方法なら数百ページの文書でも一括で処理できます。
Q2: 古いバージョンのWordで作成された文書のハイライトが削除できません。
A2:古いWordファイル形式(.doc)では書式情報の扱いが異なる場合があります。まず文書を最新の.docx形式で保存し直してから削除を試してください。
Q3:ハイライトを削除した後、印刷時に薄い色が残って見える場合があります。
A3:プリンターの設定に問題がある可能性があります。印刷プレビューで事前に確認することをおすすめします。完全に削除されているかは、PDFエクスポートして確認する方法も有効です。
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