無料で利用できる「Google翻訳」でPDFがまるごと翻訳できると、コスト面や効率面から見ても非常に便利です。
今回は、「そもそもGoogle翻訳でPDF文書の翻訳は可能なのか?」という点を踏まえ、Google翻訳でPDFファイルを翻訳する方法や注意点などについて解説します。
さらに、精度の高い翻訳が必要な方にお勧めのAI翻訳に対応したPDF編集ソフト「PDFelement」についてもご紹介します。
Google翻訳の代替となるPDF翻訳ツール「PDFelement」の無料ダウンロード
結論からいうと、Google翻訳はPDF文書の翻訳に対応しており、PC・スマホのどちらからでも利用することができます。
Google翻訳では、PDFファイルをアップロードするだけで、自動的に翻訳された文章が表示されるため、短時間でファイルの内容を理解したいときにとても便利です。
また、Google翻訳でPDFを翻訳する大きなメリットとして、「無料で利用できること」と「100以上の言語に対応していること」が挙げられます。
例えば、英語・中国語・韓国語などの資料をすばやく翻訳したい場合でも、専用ソフト不要で、手軽に翻訳が可能です。
さらに、テキスト中心で構成されたPDFであれば、あっという間に全文の翻訳が可能で、急ぎの資料確認に大いに役立ちます。
一方、Google翻訳には、アップロードできるPDFファイルに「サイズ10MB以下」、「最大ページ数300ページまで」という制限がある、「スキャンしたPDFは読み込めない」といったデメリットもあります。
つまり、仕様書やレポートなど大容量のPDFや、紙資料をスキャンして作成したPDFは、Google翻訳ではそのまま翻訳することができません。
このように、Google翻訳は、PDF文書の翻訳は可能なものの、万能ではないという点を理解しておく必要があります。
なお、Google翻訳でPDFを翻訳するメリット・デメリットをまとめると、次のとおりです。
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項目 |
メリット |
デメリット |
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費用 |
無料で利用できる |
― |
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翻訳対応 |
100以上の言語に対応 |
専門文書は翻訳精度が低い場合あり |
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速度 |
PDFを数秒で翻訳可能 |
大容量PDF(10MB以上)は翻訳不可 |
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レイアウト |
特別な設定不要で全文翻訳可能 |
レイアウトが崩れ、画像・表は反映されない |
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PDF形式 |
テキストPDFは翻訳可能 |
スキャンPDF(画像PDF)は未対応 |
Google翻訳を使えば、PCでもスマートフォンでもPDF文書を簡単に翻訳することができます。専用ソフトのインストールは不要で、ブラウザやアプリから手軽に利用可能です。
ここでは、PC版とスマホ版、それぞれの翻訳方法をご紹介します。
PCでは、ブラウザ版のGoogle翻訳を使用して、PDFを直接アップロードすることができます。
文章量の多いPDFを翻訳したい場合や、翻訳後の内容をコピーして編集したい場合などに便利です。



スマホでは、「Google翻訳」アプリを使用して、PDFを翻訳することができます。
外出先や移動先などで、PDFをすばやく翻訳したいときなどに便利です。

Google翻訳は無料で使える便利なサービスですが、PDF文書を翻訳する時には、特に、次に挙げる3つのポイントに注意する必要があります。
・インターネット環境が必要であること
・セキュリティに注意が必要であること
・翻訳機能に制限があること
これらのポイントをあらかじめ理解しておくことで、安全かつ確実に作業を進めることができます。
Google翻訳は、オンラインで動作するサービスのため、インターネット環境がない場所では利用することができません。
また、電波が不安定な環境では、PDFのアップロードが途中で中断されたり、翻訳が完了しなかったりすることもあります。
特に、容量やページ数の多いPDF文書の場合は注意が必要です。
そのため、安定したインターネット環境を確保して利用する必要があります。
Google翻訳を利用する際には、ファイルをGoogleのサーバーにアップロードする必要があるため、情報漏えいのリスクがゼロとはいえません。
また、多くの企業では、セキュリティポリシーとして、外部サービスへの文書のアップロードを禁止している場合も多く、特に、業務目的で利用する際には注意が必要です。
そのため、顧客データを含む文書、契約書、研究資料など、機密性の高いPDFを翻訳する場合は、オフラインで処理できる専用ソフトの利用が推奨されます。
Google翻訳でPDFを翻訳する際には、次のような制限があります。
・ファイルサイズは10MBまで、ページ数は最大300ページ
・スキャンしたPDFの翻訳は不可
・レイアウトは保持されず、テキストのみを出力
・専門文書・論文などの翻訳精度は低くなる可能性
Google翻訳では、スキャンした資料や画像化された図表は読み取れないため、翻訳することができません。また、図や表などを含む場合、文書のレイアウトが崩れてしまうため、編集が必要です。
そのため、PDFを翻訳する際は、これらの制限を理解した上で利用する必要があります。
PDF文書を正確、かつ、自然な日本語で翻訳するには、PDF編集ソフトの利用をおすすめします。
なかでも、「PDFelement」は、編集・変換・注釈・OCRなど、PDF操作に必要な機能を豊富に備えた多機能ソフトです。翻訳機能も搭載しており、PDF文書を手軽に編集・翻訳できます。
それでは、PDFelementを使ったPDF翻訳の特徴を詳しく見ていきましょう。

PDFelementのAI翻訳では、プロレベルの自然なPDF翻訳が可能です。
高度なAIアルゴリズムにより、技術文書・契約書・学術資料などの専門用語も高精度で翻訳し、Google翻訳で起こりがちな「不自然な文章」や「意味のズレ」のない翻訳を実現します。
また、PDFのレイアウトを保持したままの翻訳も可能なため、ビジネスでの使用にも最適です。

PDFelementには、高性能OCR(文字認識機能)が搭載されており、スキャンしたPDFでも、文字や画像の配置を保ったまま翻訳できるため、レイアウトの再調整は不要です。
書籍や文献をスキャンしたデータや過去の紙資料をPDF化したファイルなど、Google翻訳では扱えない文書を翻訳することができます。
PDFelementでは、ページ数が多いPDFや10MBを超える大容量ファイルでも翻訳が可能です。
企業の仕様書、研究報告書、カタログといった表や図が多い資料でも、レイアウトを保持したままで翻訳することができます。
ここでは、PDFelementを使ったPDF翻訳手順をご紹介します。



PDFelementを使い、PDF文書の一部だけを翻訳する場合は、次の手順で行います。

スキャンされたPDFは、「画像」として保存されるため、文字を読み取り、翻訳するためには、OCR機能を利用して文字として認識できるようにする必要があります。
PDFelementでは、スキャンされたPDFを開くとすぐにOCR処理を行うことできるため、すばやく画像をテキストデータ化し、翻訳が可能することが可能です。

モバイル版のPDFelementを使い、PDF文書を翻訳する場合は、次の手順で行います。

今回はGoogleでPDF文書を翻訳する手順を紹介しております。Google翻訳は、手軽に、無料で利用できるためPDF文書の翻訳にとても便利です。
しかしながら、スキャンしたファイルや容量の大きなファイルなど、翻訳するPDFに制限があったり、レイアウトや専門性の高い翻訳の精度が保たれないなどの問題点があったりするなど、決して万能ではありません。
そのため、高精度な翻訳やスキャンPDFの処理を必要とする場合は、PDFelementのようなPDF編集ソフトの翻訳機能の利用をおすすめします。
これらのツールを用途に応じて使い分けながら、PDFをより効率的に翻訳しましょう。
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