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「書いたフリ」を見逃さない!AIコンテンツを検出できるGPT Zeroの特徴と使い方について

Chat GPTや類似のツールの人気の高まりにより、AI検出器の需要が増加しています。教育者は、生徒の提出物がAIで作成されたものではないか、ツールを利用してチェックします。また、出版社などでは、小説を書いているふりをしている人を特定するためにツールを利用することでしょう。さらに、AIの使用に反対する人々なら、そのコンテンツが人間の手で書かれているものなのかどうかをチェックするのかもしれません。GPT Zeroは、そのような場面で手軽にチェックできるツールの一つです。

今回は、 GPT Zeroの特徴、活用シーンや使い方などについて紹介します。

GPT Zero

目次


1. GPT Zeroとは?

GPT Zero ホームページ

GPT ZeroとはAIによって作成された文章を検出するツールです。GPT Zeroを使用することで、文章が人間によって作成されたものなのか、AIによって作成されたものなのか簡単に判別できます。ここ数年の間にAIは飛躍的な進歩を遂げ、私たちの生活にも深く溶け込むようになりました。

AIは非常に便利なのですが、一方でAIによる弊害も指摘されています。その中にひとつに、AIによるレポートや論文、記事の作成があります。AIを使えば、学生は自分で考えず、楽をして論文やレポートを作成してしまいます。Webライターの場合、作成した記事がAIによって作成されたのであれば、契約上問題です。こうした懸念からAIが作成した文書やコンテンツをチェックしようという流れが起きています。現在ではAIが作成した文章をチェックする数多くのツールが存在しますが、その中のひとつがGPT Zeroです。

1-1. GPT Zeroの仕組み

GPT Zeroはパープレキシティを測定してAIが作成した文書かどうか判定します。ここではパープレキシティについての詳しい解説はしませんが、ひとことでいうと、パープレキシティとは、言語モデルの良し悪しを判断する指標のことをいいます。要するに、文章が規則性を持って書かれているのか、そうでないのか判断することです。

本来、人間が文章を書く場合、それぞれの言葉は不規則に並んでいます。一方、AIはある特定の規則性に従って文書を作成します。「いつ」「どこで」「誰が」「何をした」こうした規則性です。GPT Zeroは、この規則性に着目して、規則正しく文書が作成されている場合はAIによって作成されたものと判断します。規則正しすぎるがゆえに機械が作成したのだろうと判断するわけです。これがGPT Zeroの基本的な仕組みです。

1-2. GPT Zeroのメリット

GPT Zeroを使用するメリットには次の3つがあります。

無料で利用できる

・操作が簡単で使いやすい

・独自のアルゴリズムで判定している

特にGPT Zero独自のアルゴリズムにもとづく判定は重要です。簡単に利用でき、精度の高いGPT Zeroは、AIが浸透していく中で、今後ますます利用されることが予想されます。

1-3. GPT Zeroと他のAIコンテンツチェッカーの違い

GPT Zeroと他のAIコンテンツチェッカーの違いは次のとおりです。

・独自のアルゴリズムにもとづく精度の高さ

・無料期間に制限がなく期限を気にせず使える

・主要なマスメディアでの使用実績がある

このように、他のAIコンテンツチェッカーに比べて圧倒的に信頼性が高いところが、GPT Zeroと他のAIコンテンツチェッカーの大きな違いです。

1-4. GPT Zeroの活用シーン

GPT Zeroは次のように活用されることが想定されます。

・学校において、宿題、レポート、論文などAIを用いていないかチェックする

・フリーランスのWebライターがAIを使って記事を作成していないかチェックする

・フェイクニュースでないかチェックする

このように、文章や記事にオリジナリティがあるものなのか、フェイクではないのか判断する場面でGPT Zeroは活用されます。


2. GPT Zeroの使用方法と効果検証

ここでは、どのようにGPT Zeroを使うのか、使用方法と検証をおこなった結果についてご紹介します。

2-1. GPT ZeroでAI コンテンツを検出する手順

GPT ZeroでAIコンテンツを検出する手順をご紹介します。

① GPT Zeroにアカウント登録します

② GPT Zero(https://gptzero.me/)にログインします

 GPT Zero ログイン

③ GPT Zeroのダッシュボードから〔AI Detection〕を選択します

GPT Zero AI Detection

④ 確認したい文章を入力ボックスの入力欄に入力します

ファイルのアップロードもできます。ファイルフォーマットはpdf、doc、docx、txtに対応しています。「ファイルの選択」ボタンを押して検出させたいファイルをアップロードします。

入力が終わったら「Get Results」ボタンを押します

GPT Zero AI Detection結果

⑤ 結果の表示を確認します

GPT Zero AI 検出結果

2-2. 検出結果の正解率を検証してみよう

実際にGPT Zeroを使って検出結果の正解率を検証してみました。結果は、こちらの画面で表示されている通りAIが作成したことを検出しました。

GPT Zero AI検出結果

とても精度が高いことがわかります。ChatGPTは世界でもっとも利用されているAIのため、AIがどのような文章を作成するのか学習しているのです。そのため、非常に高い確率でAIが作成した文章を検知できます。

ただし、日本語に関してはデータが少なくAIが学習しきれていないせいか、人間が作成したものと判断されるケースがありました。現在の日本では、こうしたAIチェッカーは認知度が低いのが実情です。しかし、今後は日本語の文章の検知が増えることが予想されることから、GPT Zeroの精度も上がることが予想されます。


3. PDFelement:信頼性の高いAIコンテンツチェッカー

このように信頼性の高いGPT Zeroですが、PDFelementにもAI検出機能があります。搭載されているAIは「Lumi」と呼ばれています。「Lumi」はGPT Zeroを使用していることから、極めて精度の高い検知が可能です。検出したあとは「校正」「リライト」で編集もできます。その他にも「チャット」「質問」「要約」など、PDFファイルを編集するのに欠かせない機能がそろっています。

ここでは、PDFelementのAI機能とAI検出手順について紹介します。

① AIが作成した内容の検出の起動

PDFelementの画面右下にある「Lumi」ボタンをクリックします。

pdfelement aiアシスタント

メニューの中にある「AIが作成した内容の検出」をクリックします。

pdfelement ai機能

「Lumi」が起動します。

pdfelement ai検出機能

② 検出させたい文章が記述されているファイルの選択

「Lumi」に検出させたい文章が記述されているファイルを選択します。PDFelementで開いているPDFファイルの他に、別のファイルも指定できます。

③ AIが作成した内容なのか判定

pdfelement ai検出結果

「Lumi」が文章を判定し、判定結果が表示されます。

もし、人間が書いた文章であれば「#人間が作成」と表示されます。AIが生成した文章だと判定した場合は「#部分的にAIが作成」か「#AIが作成」と表示されます。AIが作成した文章は黄色のマーカーで表示されます。


4. AI が書いた文書を検出する重要性

AIが書いた文章を検出することは、今後の生活において極めて重要です。学生やWebライターが楽をして文章を作成しようとするのを防ぐことはもちろんですが、そもそも人間のとって重要な思考、オリジナリティを守り続けなければならないからです。

誰もが同じ品質で画一的な文章が作成できれば、それはとても合理的です。しかし、それは同時に人間らしさ、個性を失うことを意味します。あるいはAIが作成したフェイクによって、私たち人間は正常な判断を見失ってしまうかもしれません。AIが作成した文書を検出するということは、別の見方をすれば、その文書が人間らしさを持っているのか確認するということにほかならないのです。


5. GPT Zeroに関するよくある質問

ここでは、GPT Zeroに関するよくある質問について解説します。

Q1: GPT Zeroが検出できるAIモデル種類とは?

GPT Zeroが検出できるAIモデルには次のものがあります。

・ChatGPT

・GPT-4

・Bard

これらのAIモデルが作成した文章については検知ができます。ChatGPTおよびGPT-4はAIの中でも主要なAIモデルのため、GPT Zeroの検知能力は非常に高いのです。

Q2: GPT Zeroを利用するときに注意すべき点は何?

GPT Zeroを利用するときの注意点は、GPT ZeroでもAIが作成した文章を検出できない場合があるという点です。AIが作成する文章の中には、人間が作成するのとまったく同じような文章があります。このような場合、GPT ZeroでもAIが作成した文章だと判定することはできません。

加えて、先ほど解説したとおり日本語の場合には、検出の絶対数が少ないため、人間が作成した文章だと判定する傾向があるようです。AIチェッカーも完ぺきではないため、この点には注意が必要です。