スマホでPDFファイルを読むことがよくありますが、移動中や家事をしているときには、目で読まずに内容を確認したいと思うことがあるでしょう。そんな時に役立つのが、PDF読み上げ機能です。iPhoneがあれば、iOSの標準機能や専用のアプリを活用して、PDFを音声で読み上げることができます。本記事では、iPhoneでPDFを読み上げる方法をご紹介します。
1.PDF読み上げアプリとは
PDF読み上げアプリとは、PDFファイルに含まれるテキストを自動的に音声で読み上げることができるアプリです。特に、目の不自由な方や長時間の読書が難しい方にとって、非常に便利なツールとなっています。以下は、PDF読み上げアプリの主な特徴です。
・テキストを音声に変換:PDF内のテキストを選択し、音声として出力します。アプリによっては、音声の速度や声の種類を調整することも可能です。
・複数言語対応:多くのアプリが、日本語だけでなく、英語やその他の言語にも対応しています。
・バックグラウンド再生:スマホの画面を消しても、音声を再生し続けることができる機能が付いているものもあります。
2. iPhoneでPDFを読み上げる方法
iPhoneでPDFを読み上げる方法はいくつかありますが、大きく分けて、iOS標準機能を使う方法と、専用アプリを活用する方法とがあります。まずは、iOS標準機能を使ってPDFを読み上げる方法を紹介します。
2-1. iOS標準機能を使う
iPhoneには、標準で利用できる読み上げ機能が搭載されていて、これを活用すれば手軽にPDFを音声で楽しむことができます。具体的な手順は以下のとおりです。
・iPhoneの「設定」アプリを開きます。
・「アクセシビリティ」を選択し、「読み上げコンテンツ」をタップします。
・「画面の読み上げ」をオンにします。
・iPhoneに保存されたPDFファイルを開きます。
・PDFファイルが表示されている状態で、二本指を使って画面を上から下にスワイプすると、読み上げが開始され、読み上げコントローラが表示されるので、このコントローラを使って、停止・再開や、音声の速度を調整することができます。
・二本指でのスワイプ操作が難しい場合には、「読み上げコントローラ」を自動表示させます。コントローラの表示には、先ほどの「読み上げコンテンツ」の設定から「読み上げコントローラ」を開きます。
・「コントローラを表示」をオンにすると、画面上に矢印のボタンが常に表示され、矢印ボタンをタップすると、画面読み上げメニューが表示されます。
2-2. おすすめのPDF読み上げアプリ5選
iPhoneの標準機能だけでなく、専用のアプリを使うことで、より多機能でカスタマイズ性の高いPDF読み上げを体験できます。ここでは、特におすすめのPDF読み上げアプリを5つ紹介し、それぞれの使い方、メリット、デメリットについて解説します。
(1) PDFelement iOS版
①使い方
・アプリを起動し、PDFファイルをインポートします。
・「…」をタップし、「読み上げ」をタップします。
・「読み上げ」メニューが表示されるので、速度、開始位置を調整し、開始します。
②メリット
・読み上げだけでなく、高度なPDF編集機能やAI機能も備えています。
・日本語を含む多言語に対応しており、音声の質も高いです。
③デメリット
・一部機能は有料版でのみ利用可能です。
(2) Voicepaper
①使い方
・アプリを起動し、クラウドアイコンをタップして、PDFファイルをリストに入れます。
・リストをタップすると、「読み上げ」メニューが表示され、読み上げが開始されます。
・タイマーや読み上げ速度を設定できます。
②メリット
・シンプルな操作で、即座に読み上げを開始できます。
・バックグラウンド再生が可能で、他のアプリを使用しながら音声を聴けます。
③デメリット
・無料版では利用できる機能に制限があるため、フル機能を使うには課金が必要です。
・PDFの編集機能はありません。
(3) Audify
①使い方
・アプリを起動し、「フォルダ」アイコンをタップ、「+」アイコンをタップしてPDFファイルをリストに追加します。
・リストをタップしてPDFファイルを読み込みます。
・「矢印」アイコンをタップし、「▷」アイコンをタップすると読み上げメニューが表示され、読み上げを開始します。
・目覚まし時計機能や、ボイス設定機能があります。
②メリット
・自然な発音で、長時間のリスニングに向いています。
・さまざまな音声オプションを選べるため、好みに応じてカスタマイズが可能です。
③デメリット
・アプリのインターフェースがやや複雑で、初めての利用時に戸惑うことがあります。
・日本語以外の言語での読み上げには、別途設定が必要となります。
(4) Voice Dream
①使い方
・アプリを起動し、「ライブラリ」アイコンをタップ、「ファイル」をタップしてPDFファイルをライブラリに追加します。
・PDFを読み込むと、読み上げメニューが表示されます。
・様々なオーディオ設定が可能です。
②メリット
・読み上げ機能が非常に高品質で、音声のクリアさが特徴です。
・学習用のツールとしても使える豊富な機能が揃っています。
③デメリット
・他のアプリに比べて価格が高めです。
・初めての利用者には、機能が多すぎて使いこなすまでに時間がかかることがあります。
(5) Total Voice Reader
①使い方
・アプリを起動し、「+」アイコンをタップしてPDFファイルをリストに追加します。
・PDFをアプリに読み込み、言語と音声を選択すれば読み上げが開始します。
・タイマー設定、速度設定が行えます。
②メリット
・複数のファイル形式に対応しており、PDF以外の文書も読み上げ可能です。
・読み上げ中の視覚的なカスタマイズが充実しているため、視覚的な負担を軽減できます。
③デメリット
・一部の高度な機能は、アプリ内購入が必要です。
3. PDF読み上げアプリの活用方法
PDF読み上げアプリは、以下のような様々なシチュエーションで活用できます。
①通勤・通学中の情報収集
・通勤や通学の際、電車やバスの中でPDF読み上げアプリを使うことで、手を使わずに勉強や仕事の資料を確認でき、移動時間を効率的に使うことができます。
・小説やビジネス書などをPDF形式で保存し、読み上げてもらうことで、移動中に読書を楽しむことができます。
②目の疲れを軽減
・長時間画面を見続けると、目に負担がかかりますが、音声で内容を聴くことで、その負担を軽減することができます。特に夜間や疲れ目の時には、音声での読書が有効です。
・家事をしながら、あるいは運動中など、手が離せない状況でも耳で情報を収集できるため、視覚の負担を軽減しつつ、多くの情報を効率的に得ることができます。
③語学学習に活用
・語学学習の際に、PDFに保存されたテキストを読み上げアプリで聴くことで、ネイティブの発音を学び、リスニング力を高めることができます。また、音声の速度を調整することで、自分のレベルに合わせた学習が可能です。
④ビジネスでの効率化
・会議資料を事前に読み上げアプリで確認し、効率的に準備を進めることができます。これにより、移動中でも会議の準備を行うことができ、時間を有効に使えます。
⑤アクセシビリティの向上
・視覚に障害がある方にとって、PDF読み上げアプリを使えば、視覚に頼らずに情報を取得できるようになります。
・高齢者の方にとっても、小さい文字を読むのが難しい場合、音声で内容を聴くことが非常に役立ちます。
まとめ
本記事では、iPhoneでPDFを読み上げる方法について紹介しました。iOSの標準機能を使った方法や、おすすめのアプリを利用することで、手軽にPDFを音声で聴くことができます。中でもPDFelementは高度なPDF編集機能を搭載していて、ヒアリングと編集を並行して行うことができるのでとても便利です。是非お試しください。
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