はじめに
Q:PDFを結合できますか?
A:もちろん!専用アプリ例えば「PDFelement」を利用すればPDFファイルを簡単に結合できますよ。
目次:
Part 1.学術・研究業界でPDFドキュメントの結合
大学や公的研究機関・民間企業の研究所であれば、研究に関連する学術論文を大量に集めて整理を行う必要があります。
従来の紙ベースの資料であればクリップやファイルを利用したり、プラスチック製のケースに収納することができます。
学術論文は電子データで提供されるので、パソコンでデータを整理したりまとめる作業を行います。
各論文は1つのPDFファイルとしてデータが提供されるので、ディレクトリを作成してカテゴリー別に分類する方法があります。
中には同一の著者が発表した論文でPart1・Part2・Part3などのようにシリーズになっているケースがあり、内容を理解するためには最初から順番に読む必要があります。
このような場合には個別のファイルとして別々に保存をするよりも、1つのPDFファイルにまとめておいた方が便利です。
学術論文の多くは現象や新たに開発した技術に関する事が扱われていますが、中には測定した数値データを発表する目的で作成された論文が存在します。
数値データを参照することが多い文献として、1950年代に発表された原子や分子を剛体球とみなした場合のファンデルワールス半径(Van der Waals radius)に関する論文があります。
半世紀以上前に測定して得られたファンデルワールス半径の値は、現在でも計算機実験や広角X線回折測定による結晶構造解析などで頻繁に使用されます。
分析化学や電気化学分野の研究であれば、酸化還元電位・電気陰性度・イオン化エネルギー・エンタルピー・ギブスの自由エネルギーなどの数値データ(実測値)を引用・使用するケースもあります。
学会発表や誌上発表・特許出願で数値データを引用した際は出典を明らかにしなければならないので、必要に応じてすぐに参照することができるように文献を整理しておく必要があります。
数値データを扱った論文については結論の部分のみを参照することが多いので、数値データが示されているResultsを含むページだけを抜き取って1つのファイルにまとめておくと便利です。
多くの論文を最初から最後まで読むのは面倒なので、概略が書かれてあるAbstractのページだけをまとめて目録のように利用する方法もあります。
多くの論文を投稿している人であれば、自分が研究して筆頭著者になっている文献を参照したり他の人に渡す場合があります。
パソコンのデータをきちんと整理していないと、Google Scholarで自分の名前を検索して資料を探さなければならなくなってしまいます。
動画から学ぶ:無料で PDFファイルを結合する四つの方法【Windows】
Part 2.「PDFelement」を活用してPDFドキュメントをまとめて整理する方法
「PDFelement」には個別のファイルに分かれている複数の文献を1つのデータに結合したり、一部のページのみを選んで1つにファイルにまとめる機能があります。
単純に複数の論文を1つのファイルにまとめたい場合には、「ファイルを結合」ボタンをクリックして結合したいドキュメントを追加することができます。
ページの一部を抜き取ってから1つのファイルにまとめたい場合には、ページ一覧を表示させてプレビュー画面で文書の内容を確認しながら選ぶことが可能です。
他のPDF編集ソフトでもページごとに分離したり結合する機能が付いていますが、「PDFelement Pro」は文書の内容を確認しながら視覚的に操作をすることができるというメリットがあります。
あたかも紙ベースの資料を1ページずつ机に並べて選んでクリップで留めるのと同じ感覚で、電子化された文書を抜き取ったり結合させることができます。
「PDFelement」があれば、測定データを集めてリスト化したり、目録を作成するのに便利です。
「PDFelement Pro」を活用すると、自分で投稿した論文を整理したり学会発表の予稿原稿を日付順に並べて1つのファイルにまとめる作業も簡単です。
自分が筆頭著者になっているものと連名著者の論文を分けておき、それぞれで1つのファイルにまとめておくと便利です。
まとめ
学術・研究業界で仕事をしている方であればPDF形式のデータを取り扱うシーンが非常に多いので、資料を整理するために「PDFelement」を活用することができます。
このソフトがあればドキュメントを縮小表示して画面上に各ページを並べて操作をすることができるので、資料の内容を見ながら簡単に整理したりまとめるのに便利です。
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